| 公開 |
2006年10月28日 |
| 監督 |
熊澤尚人 |
| 脚本 |
桜井亜美、斉藤美如、網野酸 |
| 音楽 |
山下宏明 |
出演 |
市原隼人、上野樹里、蒼井優、酒井若菜、相田翔子、尾上寛之、田中圭、三浦アキフミ、鈴木亜美、佐々木蔵之介、
小日向文世、田島令子、山中聡、ピエール瀧、眞島秀和、郭智博、他 |
| 備考 |
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| 物語 |
第一章 水平の虹
岸田智也は、空に水平の虹をみつけて携帯電話のカメラで撮って、久しぶりに佐藤あおいにメールを送り、留守番電話にメッセージを吹き込んだ。
智也は、小さな映像製作会社のADで、気が利かないためにしばしば怒鳴られながら働いていた。
その彼に、あおいがアメリカで起きた飛行機の墜落事故で亡くなったと知らせが入る。
あおいの元上司でもある、上司の樋口と共にあおいの実家にかけつけた智也は、大学時代の映画研究会の友人達と再会。
あおいの両親と妹・かなは、あおいの遺体を引き取りに渡米した。
第二章 ストーカー時代
学生時代、智也とあおいが出逢った時、智也はあおいの友人・久保サユミのストーカーだった。
サユミとの仲を取り持って欲しくて、あおいにつきまとうようになった智也。
あおいは、映画製作のフィルム代欲しさに、智也が示した報酬1万円でサユミの説得を引き受けるが、結局果たせず。
けれど1万円札で作った指輪を智也があおいの指にはめた時、2人は水平の虹を見た・・。
第三章 コダック娘
コダックのフィルムを好むあおいが、監督として作る映画「THE END OF THE WORLD」の主演俳優に智也を選び、智也は映画研究部に無理矢理引き込まれた。
この映画は、当初主演女優だった麻倉今日子が、キスシーンを拒否して降板してしまい、あおいが監督兼主演女優として完成させた。
この頃、智也は今日子に恋して、あおいはその相談に乗ったり、ラブレターの代筆を頼まれたりしていた・・。
第四章 妹
あおいが妹・かなを連れて行く夏祭りに、智也がついて行った。
かなは盲目で、智也は一言も喋らずに姉妹の近くにいるだけだったが、かなは智也がいることに気が付いていた。
智也にかなは、あおいから彼のことをよく聞かされていることを話す・・。
第五章 失恋
大学を卒業して、あおいは映像制作会社に就職した。
上司の樋口に「世界を見て来い!」と言われたあおいは、会社を辞めてアメリカに行く決心をし、欠員補充に、アルバイト生活をしていた智也を推薦した。
短い間、一緒に仕事する智也とあおい。
ある日、智也が冗談でプロポーズして、あおいは激怒した。
又、いよいよ退社が近付いたあおいが、「行くなと言われたら行かない、“側に”いろと言われたら側にいる」ともらした時、智也は「“日本に”いればいい」と返した。
それからあおいは、アメリカに発った。
第六章 恋人
智也は、成り行きで年上の女性・森川千鶴とつきあう。
千鶴が押しかけて同棲し、強引に結婚話まで進められたが、年齢を詐称していて、離婚歴もあることを知り、智也は彼女を追い出した。
千鶴を追い出した日、智也は空に水平の虹をみつけたのだった。
第七章 地球最後の日
あおいの両親とかなが、あおいの遺骨と一緒に帰国した。
あおいの実家で、あおいの唯一の監督作「THE END OF THE WORLD」のフィルムをみつけて、映画研究部の仲間達は、鑑賞会を開いた。
映画の中で、あおい演じるヒロインは呟く。「終わったのは、私だけだった。」
最終章 虹の女神
会社に残っていたあおいの持ち物を実家に届けた智也は、かなに、あおいの部屋へと導かれた。
遺品を持ち帰るよう進める、かな。
智也は、思いがけず、あおいが代筆していた今日子へのラブレターの、裏に綴られている文字を目にする・・・・・・・・・・。
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| 一言 |
現在に始まり、学生時代の回想に移り、また現代に戻る構成。
主役は、学生時代に知り合い、友達の関係で過ごしてしまった2人。(でも本当は・・・・。)
いつも一緒にいた2人の間にあった、カメラとフィルム。
離ればなれになった2人に訪れる、永遠の別れ。
残されていたメッセージ。
そして、失って気が付く大切なもの。
〜奇しくも同じ日に公開された「ただ、君を愛してる」と、構成も要素も主題も似通っている本作。
先に見た「ただ、君を愛してる」の印象が強く残っている内に本作を見たため、「またか」という感覚を持ってしまいましたが、
作風や作品世界は随分異なり、同じような映画を作っても、ちゃんと違う作品が出来上がる一例を見るようでもあります。
展開がポンポンポンと、途中を飛ばしているような進み方をするのは、劇中であおい達が作る自主製作映画の雰囲気を出していて、
この映画の個性になっていると思います。
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