| 公開 |
2006年7月15日 |
| 監督 |
樋口真嗣 |
| 原作 |
小松左京 |
| 脚本 |
加藤正人 |
| 音楽 |
岩代太郎 |
出演 |
草なぎ剛、柴咲コウ、及川光博、豊川悦司、大地真央、福田麻由子、柄本明、國村隼、石坂浩二、加藤武、池田成志、
村杉蝉之介、遠藤憲一、矢島健一、北村和夫、松尾貴史、石田太郎、大口広司、並木史朗、津田寛治、吉田日出子、
六平直政、大倉孝二、手塚とおる、花原照子、木村多江、山田辰夫、前田愛、他 |
| 備考 |
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| 物語 |
駿河湾沖地震に巻き込まれた小野寺俊夫は、近くを彷徨っていた少女・倉木美咲共々、爆炎に飲み込まれそうなところを、ハイパーレスキュー隊員・阿部玲子に救われた。
これが、3人の出会いだった。
美咲は、父を亡くし、母は意識不明の重体となり、もんじゃ焼き「ひょっとこ」を営む玲子の伯母・田野倉珠江のところに引き取られた。
あの地震は、大惨劇の予兆だった。
アメリカの科学者・コックス博士は、太平洋プレートの沈み込みが、蓄積されたメガリスの崩落に加速されて、日本列島は50年足らずの内に沈むと発表。
だが、日本の田所博士が、小野寺とその同僚・結城達也をパイロットに深海潜水艇「わだつみ6500」で海に潜り、また太平洋の島を歩き、独自に調査した結果、日本沈没までに残された時間は1年足らずという結論に達した!
内閣総理大臣・山本は、直ちに、文部科学大臣・鷹森沙織に危機管理担当大臣を兼務させる。
鷹森は、日本沈没の研究機関を設置、元夫である田所の言を入れて、避難計画にも着手する。
玲子が、訓練中に腕を骨折し、しばらくレスキュー隊の任から離れた。
小野寺は、田所の研究チームの活動が終わったため、陸で過ごすことになる。
「ひょっとこ」を小野寺が訪ねれば、珠江と玲子、それに常連客に囲まれて、美咲は店を手伝い、次第に明るさを取り戻していた。
小野寺と玲子は、お互いのことを語り合い、束の間の穏やかな時間を過ごした。
田所の予測が、現実のものとなる。まず北海道で大地が裂けた。
次いで九州の阿蘇山が噴火、避難民受け入れ交渉のため中国に向かっていた山本首相が乗る飛行機は火山弾に破壊された・・・・。
内閣官房長官・野崎は、日本は“5年後に”沈没するが、全国民を安全に退避させると、偽りの発表をした。
だが、人々は大混乱、我先に空路で、海路で、国外に脱出しようとする。
野崎まで、国宝を手土産に、“交渉”を名目にアメリカに飛んでしまった。
危機管理担当大臣として双肩に重責を負った鷹森は、日本人を1人でも多く救う方法がないかと、田所にすがる。
田所は、奇策を披露した。
プレートに無数の穴を掘削し、強力なN2爆薬を使って、日本列島を沈み行くプレートから切断させる〜そのためには、世界中の掘削船が必要。
鷹森は、決意を固める。
日本列島は、着実に蝕まれていた。裂ける大地、沈む街。
そんな中、美咲の母が、最期に意識を取り戻して、「生きて」と言い残し、亡くなった。
小野寺は、イギリスの深海調査に誘いを受けていて、同僚の結城を誘うが、結城は田所の計画に参加する決心だった。
さらに小野寺は、玲子に、美咲も連れて3人でイギリスに行こうと言うが、玲子は、自分だけ幸せになれない、と、レスキュー隊に復帰していった。
珠江と美咲と常連客達、「ひょっとこ」の面々も避難を始めた。安全な場所は段々少なくなり、次から次へと避難所を移る生活・・・・。
鷹森が集めた世界中の掘削船が海底に穴を掘り、田所の計画が実行に移された。
結城がパイロットを務める「わだつみ6500」は、N2爆薬を掘削孔に投じに行く。
だが、乱泥流が襲いかかり、N2爆薬は海溝に落下、結城を乗せた「わだつみ6500」は、深海に消えた。
街には、亡骸が累々と連なっていた。
だが最後の希望が絶たれてなお、生き残るべく、沈下し寸断され行く日本列島を避難する人々がいた。
玲子は、レスキュー隊で活動していた。
小野寺は・・・・イギリスに行くことにしたと告げて、玲子の元を去る。
置き手紙に、本心を綴って。
小野寺の決心は、旧型潜水艇を使って、結城の遺志を継ごうというもの。
その旧型潜水艇「わだつみ2000」は、設計潜航能力がこの任務に全く足りない上、資料展示されていた退役艇である。
母船の田所の指示を受けながら、「わだつみ6500」が海溝に落としたN2爆薬を回収して掘削孔に投下するべく、小野寺は、軋む「わだつみ2000」で深海に向かった・・・・・・・・・・。
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| 一言 |
1973年以来33年ぶりに映画化された「日本沈没」。
この間の科学の進歩を盛り込み、映像技術の発展に支えられて、単なる再映画化ではなく、現代を舞台に再構築された作品になっているようです。
冒頭から大地震に始まり、空前の災難に直面して、政府は、科学者は、民衆は、どう行動するのか、どう生きようとするのか、絶望的状況の中に希望を持たせて終演。
2時間15分の上映時間では足りないような大作です。
ただ、何か物足りなさを感じたのも事実。
それは何だったのだろうかと考えてみるに、違和感があったのが、田所の研究チームから離れた後、「わだつみ2000」に搭乗する決心をするまでの、小野寺の行動でした。
危機が進行する中で、何故か妙に日常的。
犠牲者の遺体が路上に並ぶ街を一人歩いていた小野寺は、(多分避難もせずに)どうして無事にいられたのか?
主人公が、クライマックス直前まで、本筋に関わる部分にはほとんど何もせずに平穏に(?)過ごしていたことで、浮いてしまっている印象を受けたのです。
又、例えば函館を津波が襲うシーンでは、既に非常事態であるのに観光客らしき人々多数が逃げ惑う、妙に日常的な光景だったし、
高々度から見た、地殻変動が進行する日本列島は赤色化しているのに、地上のシーンはそのような色合いではなかったし、
(パンフレットによれば計算尽くで)挿入された主題歌が、自分にはどうかなと思えたし、・・・・・・こういったことの積み重ねが、満足度を下げてしまったようです。
終盤、能力的には奇跡頼みとしか言えないような「わだつみ2000」による作戦実行は、文句なしに手に汗を握るクライマックスでした。
ただ・・・・樋口監督の第1回監督作品「ローレライ」も、クライマックスは、圧倒的大艦隊にたった1隻の潜水艦・伊507が絶望的な戦いに挑む作戦。
奇しくも樋口監督作品が2作続けて、潜水艦(艇)による海中の奮闘がクライマックスだったわけで、こういうところでも、「日本沈没」は損をしているのかもしれません。
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