| 公開 |
2009年1月17日 |
| 監督 |
光石富士朗 |
| 原作 |
森下裕美 |
| 脚本 |
伊藤秀裕、江良至 |
| 音楽 |
遠藤浩二 |
出演 |
松坂慶子、岸辺一徳、森田直幸、久野雅弘、大塚智哉、本上まなみ、間寛平、加藤夏希、白川和子、他 |
| 備考 |
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| 物語 |
大阪の下町の5人家族・久保家で、お父ちゃんが急死した。
後に残されたお母ちゃん・房子と、中3の長男・政司、中1の次男・行雄、小学生の三男・宏基、
それに何故か転がり込んできたお父ちゃんの弟=おっちゃんの、新たな5人の生活が始まった。
おっちゃんは、家族なんだからと、何かとおそろいの物を買ってくる。
そのデザインや色のセンスに、行雄はついて行けない気分・・・・。
政司は、歳より上に見える。
ある日、教育実習のために東京から帰って来たという大学生の由加と、「大学1年」と偽って付き合うことに。
生い立ちから、恋人=父親でなければならないと思っている由加に「うちのお父ちゃんになって」と迫られて、たじたじの政司。
それでもいい雰囲気の2人だったが、政司の学校に由加が教育実習生としてやって来て、嘘がばれてしまう・・・・。
行雄は、頭の良い兄と違って、不良と喧嘩をしてばかり。
担任教師からハムレットみたいだと言われて、図書室で借りた「ハムレット」を、辞書を片手に読む。
ハムレットの家族と自分の家族が同じだと言われたのだと思い込んで、激怒。
だが、自分の顔が兄とも弟とも似ていないと気付き、本当は誰の子なのかと悩む。
お母ちゃんは、いつの間にか妊娠していた。では父親は?行雄の悩みは深まる・・・・。
宏基は、クラスで将来の夢を語る時に、女の子になりたい、と宣言した。
理解してくれる級友もいれば、冷やかす級友もいる。
そんな宏基の理解者は、お母ちゃんの妹=叔母の亜紀だったが、入院していた亜紀は、病死してしまう。
学芸会で「シンデレラ」をやることになり、王子役に立候補した女子が、シンデレラには宏基を指名した。
お母ちゃんは、亜紀の古着を仕立て直して、衣装を作ってくれる。
宏基の学芸会の日。お母ちゃんとおっちゃんが見守る中、「シンデレラ」が始まった。
王子が女子で、シンデレラが男子であることを、冷やかす者もあり、観劇していた保護者達も騒然となる。
宏基はくじけそうになるが、王子役の女子に励まされて、演じ続ける。
その頃、宏基のシンデレラを見に行く前に、政司は駅に行って、東京に戻る由加と会っていた。
宏基と別れて先に小学校に向かっていた行雄は、前にボコボコにした不良達と、その先輩に道を阻まれていた・・・・・・・・・・。
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| 一言 |
お母ちゃんと、おっちゃんと、3人の息子、変な家族の物語。
それぞれのエピソードは、いずれも面白いのですが、それらが並行して進行した分、ちょっと散漫な印象を受けました。
中盤で行雄が抱いた不安、3人の兄弟は本当に同じ親を持つ兄弟なのか、は、疑問のまま終わってしまいました。
「4人目の兄弟」の親もはっきりしないままです。
でも、この物語の行き着いたところは、誰の子でも、血が繋がっていてもいなくても、男でも女でも、一緒に暮らしていれば「家族」だということなのでしょう。
そう考えると、おっちゃんが買ってくる“おそろいの物”は、ラストシーンにあっては、何気ないようでいて、この映画の象徴でした。
「生きていること万歳」ということなのでしょう。
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