| 公開 |
2008年8月23日 |
| 監督 |
中原俊 |
| 原作 |
永田敏也 |
| 脚本 |
江良至 |
| 音楽 |
遠藤浩二 |
出演 |
ミムラ、津川雅彦、益岡徹、森本亮治、伊藤かずえ、江沢萠子、利重剛、なぎら健壱、ベンガル、峰岸徹、大河内浩、
勝矢、花ヶ前浩一、久保晶、他 |
| 備考 |
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| 物語 |
三々亭香須美は、前座の落語家。
三々亭平佐の一番弟子(といっても、他に弟子はいない)だが、平佐は、テレビ出演した時に大臣の首を絞めるという、ふざけ過ぎが原因で、目下謹慎中。
破天荒な師匠は落語界の異端児で、男社会で女の香須美は、周囲から見下されがち。
香須美が小学生の頃、病気の叔父を喜ばせようと、覚えたのが落語「影清」。
以来、落語の面白さに目覚めて、大学時代も落研でコンクール入賞の常連となる。
卒業後は、最も敬愛する師匠・三松家柿紅の門を叩いたが、「所詮は女性」と門前払いされた。
そこを拾ってくれたのが、平佐だったのだ。
高座に上がるどころか、弟子の稽古もつけてくれない上、放蕩三昧でツケの支払いまで弟子にさせる、どうしようもない師匠の元、
香須美は内弟子仕事と前座仕事にてんてこ舞いしながら、一人練習に励むのだった。
ある日、大学の落研の後輩でスポーツ紙記者になった清水が、香須美に情報を持ってきた。
何でも、平佐が、禁断のネタ「緋扇長屋」を高座にかけようとしているのだと。
「緋扇長屋」とは、明治時代の名人・芝川春太郎が書いた後、怪死を遂げ、その後も、関わった落語家が皆、急死してしまい、
誰も手をつけなくなった、いわく付きのネタである。
しかも、この企画、平佐が謹慎になった一件の番組のプロデューサーが仕掛けているという。
テレビで、平佐が「緋扇長屋」を演じるスペシャル番組まで組まれると聞いて、香須美は猛反対。
しかし平佐は涼しい顔で、香須美を連れて、最後に「緋扇長屋」を演じて怪死した落語家の家を訪ねた。
未亡人から和紙に書かれた原稿を受け取ると、平佐は夜を徹して「緋扇長屋」と相対する。
異常を感じた香須美が平佐の部屋を開けようとしたが、平佐は追い返し、その夜は明けた。
落語界に、平佐がテレビ番組の企画で「緋扇長屋」を演じるという噂が広まった。
厳格な柿紅が先頭になって、平佐の行為を、品位を欠くと論断し、落語協会追放を画策。
柿紅に言い含められた香須美は、平佐に中止を懇願したが、逆に破門を言い渡されてしまった。
そして“運命の日”。柿紅は香須美に、自分の元で正しい落語の道を歩むよう告げられたが・・・・啖呵を切って飛び出した。
「緋扇長屋」の会場へと走り、「三々亭平佐が一番弟子、三々亭香須美、師匠の死に水を取るべく参上しました!」と飛び込む香須美。
平佐は、彼女を舞台の袖に上げて、「緋扇長屋」を喋り始めた。
大店の若旦那が長屋の娘に恋し、ヤクザ者にそそのかされるままに邪魔な金貸し婆を焼き殺そうとして、謝って娘を死なせてしまう〜という噺が進み、
高座の平佐が突然絶叫して倒れ、会場は大混乱に・・・・・・・・・・。
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| 一言 |
冒頭は、主人公・三々亭香須美が落語家を志した経緯と、現在の香須美の前座としての活動を、テンポ良く見せて始まったたのですが、
途中から変な感じでした。
原因は、後半が、「緋扇長屋」の高座に至る、香須美の師匠・三々亭平佐が中心のエピソードになってしまっていたこと。
主人公は香須美の筈なのに、後半の彼女は師匠の周辺で動くだけの脇役のようで、これが“変な感じ”でした。
「緋扇長屋」も、津川雅彦演じる平佐が全て語るのではなく、話の世界を見せた再現ドラマ(?)が、平佐の語りのテンポを損ねていた気がします。
ということで、何故か出番が小さくなった、ミムラ演じる香須美ですが、断片的に登場した高座シーンは、なかなか堂に入ったものでした。
本作の満足度は低いのですが、第2弾が製作でもされるなら、是非見たいと思いました、
もちろん、第2弾が実現するなら、ミムラ演じる香須美の高座をしっかり見せる作りにして欲しいところです。
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