| 公開 |
2003年9月13日 |
| 監督 |
古厩智之 |
| 脚本 |
古厩智之 |
| 音楽 |
パシフィック231 |
出演 |
長澤まさみ、小栗旬、伊藤淳史、塚本孝史、鈴木一真、須藤理彩、うじきつよし、荒川良々、」平泉成、吉田日出子、他 |
| 備考 |
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| 物語 |
葉沢里美は、徳山高等専門学校の落ちこぼれ。
課題のロボットも、市販のキットに顔を描いただけで提出する有様。
担任の図師は、1ヶ月間の居残り授業を嫌がる里美に、代わりに、ロボット部に入って、ロボコンに出ることを言い渡した。
里美が連れて行かれた、図師が顧問を務める第2ロボット部は、ロボコン(ロボットコンテスト)全国大会の常連・第1ロボット部と対照的。
統率力の無い部長・四谷、協調性の無い設計・航一の他に、幽霊部員・竹内がいるだけで、大会出場人数3人に満たず、里美は人数合わせに使われていたのだった。
3日後、徳山高専が引き受け校となり、地方大会が開催された。
ルールは、3箇所のポイントに箱を、相手より高く積み、取ったポイントの数が多い方が勝ち。
里美が操縦を担当した第2ロボット部=徳山高専Bは、一度に3個の箱を立てることが出来る「YAT=13号」で出場したが、予想通りの一回戦敗退で、第1ロボット部に馬鹿にされた。
だが、四谷も航一も全く悔しさを見せず、里美は「気迫が希薄」だと驚く。
地方大会を制し、全国大会出場を決めたのは、第1ロボット部。
だが、全国大会出場の特別枠・2校に、「YAT=13号」のアイデアのユニークさを買われて、第2ロボット部も入ってしまった!
今のままの「YAT=13号」では、全国大会に出ても結果は知れているが、設計した航一は「YAT=13号」は60%の出来だと言う。
本来は箱8個を一度に立てる性能を持つ設計だが、第2ロボット部に作る力が無かったのだった。
改造して100%の出来にしようにも、全国大会まで3週間しかない。
図師は、このままでは恥をかきに行くだけかもしれないと言ったが、里美は俄然やる気を出した。
里美に引きずられるように、四谷と航一も、改造に取り組み始めた。
幽霊部員の竹内も、いつの間にか作業に手を出していた。
最初は図面を見ただけで音を上げていた里美達だったが、完成させ、試運転に漕ぎ着ける。
だが、胴部のベルトコンベアが重く、立ち上げる機構が作動しなかった。
行き詰まる第2ロボット部の面々を、図師は合宿に連れて行く。
到着した海に近い旅館で、旅館の仕事をしながら、しかし図師が良いと言うまでロボットの作業はしないことという指示に、一同は驚く。
きつい仕事に嫌々従事した里美、四谷、航一、竹内に、少しずつやる気とチームワークが芽生えた頃、図師は、ロボットの作業を許可した。
四谷は、仕事中に考案した、じゃらし機構を、ベルトコンベアの代替えに提案する。
軽量化に成功したロボットは、里美が描いた犬の顔をつけ、「BOXフンド」として生まれ変わった。
いよいよ全国大会。
前日の計量で2kgの規定重量オーバーを指摘されたのも、協力してパーツを削りクリア。
最高のチームワークで臨んだ第2ロボット部=徳山高専Bだが、試合中に航一と竹内が小突き合いを始める醜態。
それでも、運にも助けられて、第1試合、第2試合と勝ち進む。
休憩を挟んで、午後。準々決勝は、相手ロボットの妨害を里美の巧みな操縦でかわし、辛勝。
直前の故障も、竹内の機転で修理を間に合わせた準決勝は、徳山高専A=第1ロボット部との同校対決。
窮地に追い込まれるが、四谷の作戦で、これも制した。
さらなる故障を、航一のアイディアで補修して臨む決勝戦。
対戦相手のロボットは、「BOXフンド」の約2倍、15個の箱を一度に立てる能力を持つ!
第2ロボット部の4人は、総力を挙げて、勝利を目指した・・・・・・・・。
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| 一言 |
「アイデア対決・全国高等専門学校ロボットコンテスト」を題材にした、“スポ魂”ならぬ“ロボ魂”映画。
落ちこぼれの主人公達が、嫌い(?)だった筈の努力を覚え、バラバラの心がいつの間にか団結して、困難に立ち向かって勝ち進む、ありがちな物語と言えばそうですが、
大きく時間を割いている、白熱した試合のシーンが、観る者の心を惹き付けます。
登場するロボットは、実際に高専ロボコンに出場したもので(※映画用の改造あり)、それを操縦するのも、ほとんど本物の高専の生徒。
つまり、本物が集まった疑似大会に、俳優のチームが“出場”したようなもので(本物の徳山高専の生徒は、第1ロボット部の部員役でエキストラ参加)、
作品全体を通すと駄洒落や意味があるのかないのか分からないギャグシーンが目立つものの、どうしてなかなか本物志向なのが功を奏しています。
試合のシーンでは、アップのカットを控えめにし、全体を見渡せるカットが多く、3分間の試合を、実際に観戦しているかのような臨場感でした。
“本物”達を相手に、よく「BOXフンド」を操作したのが、主演の長澤まさみ。
(実際に全て操作したらしい。)
台本で勝敗が決められていても、カメラが回っている間に彼女が実際に「BOXフンド」を操って箱を積んだり取ったりしない限りこの映画は成立しないわけで、なかなかのものです。
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