| 公開 |
2008年10月4日 |
| 監督 |
佐々部清 |
| 原案 |
湊華苗「私、コスモの目になる!」 |
| 脚本 |
岡田茂、佐々部清 |
| 音楽 |
押尾コータロー |
出演 |
永渕文音、柳葉敏郎、黒谷友香、松方弘樹、奥村知史、西原亜紀、森田彩華、小林裕吉、吹越満、原日出子、田村三郎、伊崎充則、他 |
| 備考 |
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| 物語 |
青森県立三本木農業高等学校、馬術部。
早朝から夜まで馬の世話に明け暮れ、それは重労働で、顧問・古賀の指導も厳しい。
せっかく入部してもすぐに脱落してしまい、部員は4人。2年生の菊池香苗は、その部員の1人だった。
香苗は、タカラコスモス、通称コスモを担当していた。
かつて名馬として名を馳せたコスモは、目を患って引退し、古賀が望んで三本木農業高校に引き取られた馬だ。
このコスモ、気性が荒くて、言うことを聞かず、香苗は手を焼いて「バカ馬」呼ばわりしながら奮闘する毎日。
ある日、香苗は、コスモの目がもうほとんど見えなくなっていることに気が付いた。
またある日、コスモが香苗の声に反応して見せた。
香苗は懸命にコスモの世話をする。
古賀が、コスモに種付けすることに決め、北海道に寄越した。
無事に三農に帰って来たコスモは、胎内に新しい命を宿していた。
やがてコスモは出産、香苗や古賀、獣医の坂口や校長の野間達が見守る中、子馬が誕生した。
古賀に命名を任された香苗は、「タカラコスモス」と「香苗(かなえ)」から字を取って、「モスカ」と名付けた。
香苗はコスモとモスカの親子の世話を続けた。しかし、別れの日が来る。
モスカは、調教されるために、東京の大学に引き取られることになったのだ。
目の見えないコスモが異変を感じて暴れるのを香苗が必死に抑え、モスカは東京行きのトラックに乗せられて旅立った。
3年生になった香苗の、最後の馬術大会が近付いた。香苗は、今までの馬に代えて、コスモと出場する決心をした。
目の見えない今、往年のコスモとは違う。
古賀は反対したが、香苗は、会場は三農の馬場だから分があると主張し、自分がコスモの目になると宣言して、コスモと練習に励む。
そして、大会の日。
香苗の同級生・陽子や後輩・賢治達、三農の部員も次々に競技を終え、香苗とコスモの番が来た。
香苗が馬術をやることに反対していた筈の父も、母と一緒に観戦に来ている。
卒業した先輩・帆乃夏も駆けつけてくれた。
コースを進み、香苗が合図を送るのだが、コスモは跳べない・・・・・・・・・・。
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| 一言 |
盲目の馬と少女の、実話を元にした映画。
本物の三本木農業高校を舞台に、四季の中の人と馬を丹念に撮りきった、佐々部監督らしい作品です。
ただ、クライマックスが、“いいところ”でぶち切るように終わって、卒業式のシーンに移ってしまうのは、ちょっと・・・・。
コスモの最後の跳躍がどうなったのか、その後のシーンからも推測することが出来ず、気になったまま終わってしまいました。
もっとも、劇中で古賀が言っていたように、跳べるかどうかは問題ではないのかもしれません。
視力を失って怯えていた馬と、相手のことを考えなかった少女が、心を通わせて、物事をやり遂げようとした、そのことこそが大事であると強調するために、
あえてあそこで切ったのかとも思えます。
ずっと進路は「考え中」で、「東京に行ければ何でもいい」としか考えていなかった少女の、決めた進路が、しっかりとした意識を持つに至った彼女の成長を物語っています。
でもやはり、最後の跳躍はきっちり見たかったです。
成功でも失敗でも、主人公がやり抜く姿を見届けることで、見ている方も達成感を得られただろうと思うのです。
物足りなさが残ってしまい、惜しいところです。
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