| 2001年3月17日 | |
| 本広克行 | |
| 佐藤マコト | |
| 戸田山雅司 | |
| 渡辺俊幸 | 安藤政信、鈴木京香、内山理名、松重豊、小野武彦、寺尾聰、八千草薫 |
| ビデオレンタル中 DVD発売中(税別4800円) |
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| 外科医・里見健一は、喋らなくても自分の心が悟られてしまう、乖離性意志伝播過剰症候群=通称「サトラレ」の症例第7号。
彼の思うことは、全て筒抜け。
周りの人は、「サトラレ保護法」により、彼の「心の声」が聞こえても聞こえないふりをしているのだった。 健一の勤める病院に、小松洋子が研修医としてやって来る。 サトラレは同時に、国家的財産の知能の持ち主であり、洋子は、健一を新薬開発の国家プロジェクトに導く、特能保全委員会の任務を帯びていた。 初めて接するサトラレ・健一に、戸惑う洋子だが、いくつもの騒動を経て、健一のことを理解して行く。 健一のたった一人の肉親である祖母が、ガンであることが分かった。外科医である健一は、自分で何とかしたい。 しかし、サトラレである彼は、「心の声」が患者にも聞こえてしまうので、一度も執刀させてもらったことが無く、今回も許可されなかった。 特能保全委員会のシナリオ通り事は進み、祖母の手術の日、健一は病院を去る。 しかし、彼を理解するようになっていた洋子により、健一は病院へUターン、祖母の手術の執刀をする。 正に天才的なメスさばきで、健一は患部の摘出を進める・・・・・・。 |
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| 心を暖かくするコメディです。「サトラレ」に関する設定が滑稽。 冒頭の飛行機墜落シーンが、「世にも奇妙な物語 映画の特別編」の「雪山」そっくりなのは御愛嬌。 前半は、自分がサトラレであることを知らない健一が普通に振る舞う周りで、大勢の人々が混乱しているドタバタ騒動で、テンポ良く進みます。 中盤では、ちょっとした事件を通して、洋子のサトラレに対する態度が変化。 終盤、健一の祖母のガン発見から、クライマックスへ突き進みます。 ヤマ場の手術は、制作側の「観客を泣かせてやろう」という意図がありありと感じられて、少々興冷めな感じですが、万事ハッピーエンドではないところが、意表を突いてます。 ちょっとした見物なのが、小松洋子役・鈴木京香の疾走シーン。 健一を乗せて走り去る自動車を追って、T1000型ターミネーター(「ターミネーター2」)ばりの走りを見せています。 (しかも、かかとの高い靴を履いて!) 印象的な台詞は、健一の祖母の「あの子(=健一)は、声が少し大きいだけなんです」。 「心の声」が聞こえるのは、そうではなく、ただ正直で、声が少しばかり大きいから、思ったことが全部伝わるのだと。 ・・・・サトラレといつも一緒に生活していることに、洋子が感嘆したのに対し、言ったことです。 “普通”ではない人間を、特別な存在なのではなく少しばかりの違いがあるだけで、“普通”の人と何ら変わるものではない、と受け止め、“普通”に接する祖母。 演じる八千草薫の貫禄と相まって、やさしい説得力を感じます。 |