| 公開 |
2005年6月11日 |
| 監督 |
手塚昌明 |
| 原作 |
福井晴敏 |
| 脚本 |
竹内清人、松浦靖 |
| 音楽 |
shezoo |
出演 |
江口洋介、鈴木京香、鹿賀丈史、伊武雅刀、北村一輝、綾瀬はるか、生瀬勝久、嶋大輔、的場浩司、宅間伸、中尾明慶、他 |
| 備考 |
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| 物語 |
2003年。東富士演習場で、人工磁場発生器が実験中に暴走、的場1佐率いる陸上自衛隊第3特別実験隊が消滅した。
それから2年。消滅した的場達がたどり着いた過去において歴史に干渉したことが原因と考えられる「ホール」が各地に出現。
防衛庁は、現代が消滅することを食い止めるため、失敗した実験を再現して2度目のタイムスリップを起こして部隊を送り込むことにした。
その、森三佐が指揮する、歴史修復と第3特別実験隊救出を目的とする「ロメオ隊」への参加要請を、元自衛官で今は焼鳥屋の雇われ店長・鹿島が受けた。
鹿島は、かつて的場の部下で、的場が作成した演習シナリオを唯一攻略した人物だった。
ロメオ隊には、他に、実験責任者だった神崎怜二尉、2年前の事故で現代に飛ばされて来た斎藤道三の家臣・飯沼七兵衛らが加わっていた。
計画が決行され、ロメオ隊は戦国時代、1549年の富士山麓に到着した。
74時間26分後に同じ場所に帰って来れば、現代に帰還出来る。
任務を遂行しにかかったロメオ隊だが、突如、戦国時代の兵達の攻撃を受けた。
実弾使用を禁じられているロメオ隊は、衝撃弾で応戦しつつ逃げるしかないが、何故か戦国時代の兵は装甲車両すら難なく破壊してみせる。
戦力を減らしたロメオ隊は、行き倒れたのを偶然助けた少年・藤介共々、遂に捕獲され、富士山麓の天母城に連行された。
天母城でロメオ隊を迎えたのは、この時代で織田信長となった的場と、天導衆と飛ばれている第3特別実験隊の部下達だった。
的場は語る。2年前の実験失敗で戦国時代に飛ばされ、この時代の兵に攻撃されて部下を多く失ったこと、生き残るために戦ったこと、
その内に織田信長を殺したこと、その後織田家によって的場が信長にされたこと、天母城を築いて拠点とし、平成の日本を強固な国家にするために歴史を作り替えようとしていること、
そして、そのためにロメオ隊も仲間になれと。
天母城は、石油精製施設を建設して戦車やヘリコプターの燃料補給を可能とし、MHD電池を使って富士山を噴火させて関東を壊滅させる準備まで整えられていた。
翌日。的場に協力することを拒否した森三佐以下のロメオ隊員達の生命は、的場の発案で、鹿島と、今は信長=的場の客将に成り下がった道三の元に帰参した七兵衛の刀での勝負にかけられた。
だが、2年間共に過ごした「平成の民」に恩義を感じる七兵衛、道三の娘で信長=的場の妻ながら七兵衛と思いを通わす濃姫、ロメオ隊に助けられた藤介達の協力により、ロメオ隊は脱出に成功する。
実弾使用に踏み切った戦闘の中、森三佐はじめ何人もの戦死者と、負傷した神崎二尉を残して。
ロメオ隊の生存者で最も階級が高い三國陸曹長は、半数以下の人数になってしまったロメオ隊員に僅かな可能性でも任務を全うしたいと、決意を述べる。
鹿島も、他のロメオ隊員達も、三國に従うことを誓った。
七兵衛は、主君・道三の目を覚まさせようと、必死の讒言を行う。
又、藤介の父が蜂須賀小六だと知ったロメオ隊は、急遽藤介をヘリで小六の元に送った。
タイムスリップの刻限が迫る中、ロメオ隊、斎藤勢、蜂須賀勢が、それぞれ、天母城攻撃を開始した。
犠牲者がさらに増える中、鹿島は、神崎二尉が捕らわれている天守閣に進み、信長=的場と対峙する・・・・・・・・・・。
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| 一言 |
最新装備の自衛隊が戦国時代にタイムスリップして現地で戦う、荒唐無稽な映画。
とはいえ、陸上自衛隊の全面協力を得たというだけあって、戦車、装甲車、ヘリコプター等は正に本物の迫力で、
自然、戦闘シーンはなかなかのもとなり、娯楽作品としては見応えのあるものになっています。
ただ、見ていてついていくのが大変だったのは、「歴史」に関わること。
歴史の修復力により、信長が死んでも他の誰かが信長になる、という設定は必要以上に御都合主義のきらいがあったし、
1549年の時点で、武田氏も今川氏も健在である中、両氏の勢力に挟まれた地に織田氏(信長=的場)が勢力を伸ばして居城を構えていることも、
蜂須賀小六の息子・藤介が後に豊臣秀吉になるということも(台詞でそういうことになっているが、劇中、どうやってそれが分かったのか?)、
何がどうなっているのか、無用に難解になっているとしか思えませんでした。
前半で、戦国時代に到着したばかりのロメオ隊が攻撃される場面で、特に、装甲車が油壺を叩きつけた上で火矢を打ち込まれて炎上破壊されたシーンでは、
ロメオ隊員の恐怖が伝わってくるようでした。(20世紀に登場した装甲車の攻略法を、何故16世紀の人間が知っている?と。)
脚本自体、劇中の的場のように歴史に手を加えることをせず、現代の自衛隊vs戦国時代の兵達というシンプルな作りにした方が、もっと単純に楽しめる作品になっていたのではないかと思います。
鈴木京香演じる神崎怜二尉が、最後の最後に、いい顔をするのではなく、憔悴しきった表情をしていたのが印象的でした。
劇中の戦闘の激しさが、改めて無言の内に語られているようで。
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