| 公開 |
2004年7月10日 |
| 監督 |
サム・ライミ |
| 原作 |
マーブルコミック スタンリー&スティーブ・ディトゥコ |
| 脚本 |
アルヴィン・サージェント |
| 音楽 |
ダニー・エルフマン |
出演 |
トビー・マグワイア、キルスティン・ダンスト、アルフレッド・モリーナ、ジェームズ・フランコ、
ローズマリー・ハリス、ドナ・マーフィー、J.K.シモンズ、ダニエル・ギリース、他 |
| 備考 |
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| 物語 |
グリーン・ゴブリンをスパイダーマンが破ってから2年。ピーター・パーカーは大学生になり、アパートでの一人暮らし。
その生活は、学業とアルバイトと、スパイダーマンとしての活躍とで多忙を極めていた。
犯罪者をみつけるとスパイダーマンに変身して・・・・ということを繰り返すものだから時間を守れず、アルバイトはクビになり、家賃も払えない有様。
おまけに、時々クモの能力が利かなくなるアクシデントに、不安を感じていた。
伯母のメイがピーターの誕生日にパーティーを開いてくれて、ピーターは、親友のハリー・オズボーンと、幼なじみのメリー・ジェーンに久しぶりに会う。
夢の舞台女優になったメリー・ジェーンに、ピーターは好意を抱いているが、危険を伴うスパイダーマンの立場が邪魔して、思いを打ち明けられないのだった。
ハリーは、父・ノーマンが遺したオズコープ社で、核融合の特別プロジェクトを仕切っていた。
大学のレポート執筆のために、ピーターは、ハリーの紹介で、プロジェクトの中心人物オットー・オクタヴィウスを訪れる。
自らの才能を私利私欲ではなく人類のために役立てたいと語る科学者・オクタヴィウスに、ピーターは深く感銘を覚えた。
オクタヴィウスの核融合実験の日。
4本の人工知能搭載金属アームを自らの脊髄に接続したオクタヴィウスは、衆人注目の中、実験を開始したが、核融合の制御に失敗。
見学に来ていたピーターは、素早くスパイダーマンに変身、ハリーを救出して核融合を止めようとしたが、間に合わず、大惨事となった。
この事故で、オクタヴィウスの妻ロージーも死亡した。
オクタヴィウスが病院に運ばれて、金属アームが取り除かれようとした時、“意志”を持ったアームが医師達に襲いかかった・・・・。
川辺の廃墟にたどり着いたオクタヴィウスは、金属アームごと川底に沈もうと考えたが、アームの人工知能がオクタヴィウスの意志を遮り、操り始めた。
怪物・ドック・オクの誕生だ。ドック・オクは、失敗した実験を成し遂げるために行動を開始した。
ピーターが付き添ってメイが融資の相談に来ていた銀行を、ドック・オクが襲った。
堂々と金庫を破壊して現金を奪おうとするドック・オクに、ピーターはスパイダーマンに変身して応戦。
メイを人質に取られて苦戦したが、何とか乗り切り、ドック・オクは立ち去った。
スパイダーマンを父・オズボーン(グリーン・ゴブリン)の仇と憎むハリーは、スパイダーマンをかばうピーターを激しくなじる。
ピーターとすれ違い続けたまま、メリー・ジェーンは、宇宙飛行士の男と婚約してしまう。
その男とメリー・ジェーンの婚約披露パーティーで写真係をさせられた帰り道、遂にクモの能力が全く使えなくなったピーターは、スパイダーマンのスーツを街のゴミ箱に放り込んだ。
それから、街では犯罪が増えた。ピーターは、何も出来ない。
「自分の人生」を生きようとしたものの、これもままならなかった。
メイが、抵当に入っている家を出ることになった。
荷造りをしながらメイは、ピーターに、手伝ってもらっている近所の少年ヘンリーがスパイダーマンに憧れていることを語る。
人は、ヒーローを必要としている、ヒーローは他人のことを考え、一番大切なものさえ捨てなくてはならないこともあるものだ、と。
川辺の廃墟の中に実験設備をほぼ完成させたドック・オクは、ハリーの家に現れ、トリチウムを要求した。
ハリーは、スパイダーマンを生け捕りにしてきたら与えることを約束。又、スパイダーマンの居場所は、ピーターに聞けばよいと言った。
ピーターが、メリー・ジェーンに呼び出され、本当に彼女を愛していないのかと問い詰められて、彼女を危険にさらさないために「愛していない」と答えたカフェ。
突如ドック・オクが襲いかかり、メリー・ジェーンを連れ去った。スパイダーマンを呼ぶよう、ピーターに言い残して。
ただの人間として、為す術のなかったピーターだが、クモの能力が蘇っていることに気が付いた。
捨てたスパイダーマンのスーツを取り戻すと、ピーターは、スパイダーマンとして復活した。
電車の乗客を巻き込んだ死闘の末、乗客を救って力尽きたスパイダーマンは、ドック・オクに捕らわれ、ハリーの元に届けられる。
トリチウムを受け取ったドック・オクが去った後、ハリーはナイフを握りしめてスパイダーマンのマスクを剥ぎ取り、驚愕した。
親友ピーターを、ハリーは刺せなかった。
ハリーの家を後にしたスパイダーマンは、川辺の廃墟に侵入した。
そこでは、メリー・ジェーンが拘束され、ドック・オクの核融合実験が始まろうとしていた。
メリー・ジェーン救出と、前より大きな事故が予想される核融合実験阻止のための闘いに、スパイダーマンは挑む・・・・・・・・・・
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| 一言 |
1作目が面白くても、その続編も面白いとは限らないものですが、本作は前作を見た観客の期待を裏切らず、むしろ前作以上ではないかと思えるような出来でした。
それには、視点を主人公ピーター・パーカーから外さず、ヒーロー・スパイダーマンではあるが一人の青年でもある彼の生活をきっちりと描いていることが功を奏しています。
大いなる力を得た少年が、痛切な出来事を経験して、その力に伴う大いなる責任を果たす生き方を選んだ、ヒーロー誕生編が前作。
続編である今作では、最初からピーターは既にスパイダーマンですが、同時にヒーローではない彼自身の人生もある訳で、スパイダーマンとしての活動は、ピーターから体力と時間を奪い、経済的に追い詰めすらします。
そこから来る一青年の苦悩が、ドック・オク事件だけではない物語の太い幹となっていることが、今作の魅力です。
苦しんだピーターが能力を失っていく様も、スパイダーマンとして復活する様も、納得出来る面白さ。
最後の、ピーターを驚かせたメリー・ジェーンの行動(選択)も、(ピーターにとって)出来すぎですが、御愛嬌でしょう。
悪役であるドック・オクに目を移すと、実は彼もまた「大いなる力」を持つ者。
その力に取り込まれて怪物となり、破壊の限りを尽くしてしまったドック・オクですが、その末路は「大いなる責任」を果たしたといえるもの。
そう考えると、第1作の名台詞である「大いなる力には大いなる責任が伴う」は、このシリーズを通じたテーマとも言えそうです。
ヒーローとして生きることを再び選んだピーター。“思い切ったこと”をしたメリー・ジェーン。亡父の遺した物をみつけてしまったハリー。
彼らの人生はどうなっていくのか?今作公開時時点で早くも製作決定が明らかにされている「3」の公開が、楽しみです。
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