| 公開 |
2003年7月12日 |
| 監督 |
ジョナサン・モストウ |
| 脚本 |
ジョン・ブランカート、マイケル・フェリス |
| 音楽 |
マルコ・ベルトラミ |
出演 |
アーノルド・シュワルツェネッガー、ニック・スタール、クレア・デーンズ、クリスタナ・ローケン、
デビッド・アンドリューズ、マーク・ファミグリエッティ、アール・ボーケン、他 |
| 備考 |
|
| 物語 |
スカイネット計画を阻止して10年。
「審判の日」は避けたものの、ジョン・コナーは“襲撃”を恐れて、住所も電話も持たず、放浪の生活を送っていた。
ある夜、オートバイで転倒して負傷したジョンは、薬品を求めて動物病院に忍び込んだ。
その病院に、急患の猫が運び込まれる知らせを受けたケイト・ブリュースターがやって来て、泥棒のジョンを檻に閉じこめてしまう。
同じ夜、2体のターミネーター、T−XとT−850が出現し、それぞれ活動を開始していた。
T−Xは、リストに載っている人物を殺害し続け、次の標的・ケイトを、動物病院に襲った。
そこへ、T−850が急行し、ジョンとケイトを車で逃がす。
プラズマ砲でT−850を撃退したT−Xは、大型クレーン車で追跡を開始。
一度機能停止したT−850も、オートバイを奪って追いつき、カーチェイスの末、かろうじてジョン達は逃げ切った。
T−850はジョンに、「審判の日」は回避されたのではなく、先延ばしされたに過ぎず、スカイネットは起動、未来で人類と機械は戦っていることを告げた。
ジョン達は、ジョンの母、サラ・コナーの棺のある墓地に立ち寄った。
サラは、白血病と3年闘い、1997年、「審判の日」が来なかったのを見届けて死んだのだった。
その彼女の遺骨は海にまかれ、棺には、大量の武器・弾薬が収められていた。
墓地は警察に包囲されていた。ケイトは隙をついてジョンとT−850から逃走、警察に保護される。
そのケイトを、ケイトの恋人・スコットに化けたT−Xが狙う。
T−850は、棺にジョンを隠して担ぐと、機関砲で警察の包囲網を蹴散らし、霊柩車を奪取。
ケイトをも救出し、追いすがるT−Xを振り切って、脱出に成功した。
T−850は、ジョンとケイトに説明した。〜
新たに現代に送り込まれた、新型ターミネーターT−Xは、未来のジョンの部下となる人物を抹殺することを任務としている。
T−850は、未来で、司令官・ジョンを暗殺した後、人類に捕獲され、副司令官のケイトによって現代に送り込まれた。
中学校の同級生だったジョンとケイトは、未来で結婚する。
ジョンは、父が空軍の将校であるケイトを介して、未来の抵抗軍を組織する。
その2人を、スカイネットが引き起こす核攻撃から守り、生き延びさせることが、T−850に与えられた指令。
核攻撃の開始は、“今日”、3時間後!!〜
ジョンの命令には従わないT−850だが、ケイトの命令には従うようプログラムされていて、ケイトに言われて、ケイトの父・ブリュースター将軍のいる基地に向かった。
自律兵器師団のブリュースター将軍は、軍の防衛システムに感染したコンピューター・ウイルスに悩まされていた。
開発中の「スカイネット」を使用すれば、ウイルスを短時間で駆除し、システムを復旧させられる可能性があるが、コンピューターに全軍を掌握させることに躊躇していたのだ。
だが、上層部の命令に、遂に「スカイネット」を軍事システムに接続。
間もなく、「スカイネット」は、オペレーターの制御を離れ、核攻撃の準備を開始した。
加えて、侵入したT−Xにプログラムを書き換えられた戦闘マシーンが、人間を攻撃し始めた。
基地は、大混乱に陥る。
さらに、ケイトに化けたT−Xが、ブリュースター将軍を撃った。
一瞬遅れてジョン達も到着、T−850とT−Xは交戦を開始。
その間に、ジョンとケイトは、息を引き取る前のブリュースター将軍から「アクセスコード」が書かれた書類を受け取って、中枢システムのある基地に向かおうとした。
戦闘マシーンを撃破し、T−850を撃退したT−Xも足止めして、飛行機に乗ろうとしたジョン達に、T−850が襲いかかった。
T−850は、T−Xに、プログラムを書き換えられたのだ。
しかし、T−850が機能停止することで、危地は脱し、ジョンとケイトは、飛行機で飛び立った。
たどり着いた基地で、アクセスコードを使って中に入ろうとするジョンとケイトに、T−Xが追いついた。
危ういところに、再起動したT−850も追いつき、ジョンとケイトは、基地内部に進んだ。
ジョンは、爆破すべき中枢システムを探した。
そこには・・・・・・・・・・。
|
| 一言 |
時を経ても色あせない「2」以来、12年ぶりの新作。
「2」で「審判の日」を阻止して完結した筈のシリーズが復活することに、期待と少なからぬ不安が混ざって鑑賞した「3」は、
期待を裏切らない出来であると同時に、不安も的中したような出来でもありました。
まず、アーノルド・シュワルツェネッガー演じる3回目のターミネーターは、何故か妙に人間っぽいのが気になりました。
特に、格納庫でジョンを襲った時の、T−850の“表情”は、苦渋に満ちた「人間」そのもの。
前作で見事に機械になりきっていたのが、演技的に退化してしまった印象を受けました。(演出と思われるけれど、それでも。)
又、新しいジョン・コナー役(の容貌)が、「1」と「2」のジョン・コナーとかけ離れてることに違和感を覚えます。
「スター・ウォーズ」で、エピソード4に登場したオーウェン・ラーズと、その22年前に当たるエピソード2に登場した若き日のオーウェン・ラーズが、
まるでタイムマシンに乗って前者を演じた俳優が若かった頃の本人を連れて来たかのように似ていたのと、対照的です。
ジョンと彼を守るターミネーターについて違和感を抱いたことは、全編を通じて「しっくり来ない」という思いを持つことになりました。
そして、出演者に関して最たる難点は、サラ・コナーが登場しないこと。
「主演」はアーノルド・シュワルツェネッガーであっても、リンダ・ハミルトン演じるサラ・コナーが物語上の主人公だと思っていただけに、既に死んでいたという設定は、ショッキングでした。
第1作では逃げ惑い、第2作では戦士に変身を遂げていたサラ・コナーは、作られた架空の人物でありながら、作品世界で“命”を持っているくらいの存在と思われ、彼女が登場していれば、作品の雰囲気にも、ストーリーにも、影響を及ぼしていたでしょう。
そのサラ・コナーがいないことで、作品に大きな穴が開いてしまった感があります。
「1」、「2」と、必ず一応完結していたのが、今回は終わっていないのも、気になりました。
次回作の制作が約束されていないにも関わらず、続きを見ないでは気が済まないような幕切れというのは、好みません。
難点ばかりあげつらう格好になっていますが、期待の大きさ故で、全体的には、1800円出して鑑賞する映画として十分及第点を付けます。
顔に年齢が出るのはどうしようもないけれど、50代半ばのアーノルド・シュワルツェネッガーの肉体が衰えていないのは感嘆に値するし、いろいろと驚かされる仕掛けもありました。
好き嫌いは別にして、結末も、全く予想もしないもので、驚きました。
「4」が公開されたら、きっと映画館に足を運ぶでしょう。
|