| 2002年7月20日 | |
| サイモン・ウェルズ | |
| ジョン・ローガン | |
| クラウス・バデルト | ガイ・ピアーズ、サマンサ・マンバ、ジェレミー・アイアンズ、オークランド・ジョーンズ、マーク・アディ、シエナ・ギロリー、フィリーダ・ロウ、オメーロ・マンバ、他 |
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1889年冬のニューヨーク。
若き科学者アレクサンダー・ハーデゲンは、公園で、恋人のエマにプロポーズした。
喜んで受け入れるエマ。
だが、強盗に襲われ、エマは銃で撃たれ、死んだ。 4年後。アレクサンダーは狂ったように研究を続けていた。 下宿のウォチット婦人と、親友のフィルビー博士が部屋に入って来ても「1週間後に来い」と追い返す。 2人を見送ったアレクサンダーは、部屋の間仕切りのカーテンを開いた。 それは、「タイムマシン」だった。 タイムマシンを起動したアレクサンダーは、4年前のあの日に戻った。 再びの、あの日。 アレクサンダーはエマを強引に、公園ではなく街へ連れ出すが、今度は暴走してきた馬車に轢かれて、結局エマは死んでしまった。 細部は変えられても、「死」そのものは避けられないのか? ・・・・アレクサンダーは、答えを未来に求め、タイムマシンに乗り込んだ。 2030年、ニューヨーク。 市立図書館で、あらゆる知識にアクセス出来るホログラム人格・ボックスに、次々に質問を浴びせるアレクサンダーだが、答えは得られなかった。 さらに7年後へ跳ぶと、そこは、移住した人類が開発のために爆破したのが影響して崩壊する月の破片が降り注ぐ世界! アレクサンダーは慌てて逃げようとしたが、衝撃で意識を失い、タイムマシンは遙か未来へ跳んでしまう。 意識を取り戻したアレクサンダーは、エロイという部族の集落にいた。 そこは80万年後の世界で、彼を発見した女性マーラとその弟ケイレンに傷を手当てされていたのだった。 エロイは、攻撃的部族モーロックの襲撃におびえて暮らしていた。 マーラの案内で、アレクサンダーがタイムマシンの無事を確認した日、エロイはモーロックに襲われ、大勢さらわれた。 マーラもさらわれ、ケイレンに救出を約束し、アレクサンダーはモーロックのアジトに潜入する。 そこでアレクサンダーは、エロイがモーロックの食糧にされていることを知る。 悲鳴を上げるアレクサンダー。 そして彼は、捕らわれた。 アレクサンダーは、モーロックの首領の前に引き出された。 繁殖のため生かされて、檻に入れられたマーラもそこにいた。 首領は、80万年の歴史を、アレクサンダーに語る。 月が降り注ぎ、人類は地下へ逃れたこと、最初に地上へ出た試みは失敗したこと、人類を食べられるものと食べるものと司るものに分けたこと、 彼のように司るものが他にもたくさんいること、そして、アレクサンダーが求めていた答え。 「何故過去を変えることが出来ないのか。」 首領は、運んで来たタイムマシンを指し、アレクサンダーに帰るよう告げた。 タイムマシンに乗ったアレクサンダーは・・・・・・ |
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原作者の曾孫が監督ということも話題の本作。
100分を切る短めの上映時間ですが、なかなかのものでした。 時間旅行が出来るとして、では過去を変えることは出来るのか、ということは誰にも答えの出せない命題で、この映画では「細部は変えられても大きなことは変えられない」ことに主人公が直面します。 答えはクライマックスで示され、それは、物語の中で納得出来るものでした。 ここが良いと思った点を2つ。 1つ目は、タイムマシン。そのデザイン。 どういう仕組みなのか?動力源は何か?などという野暮な疑問をさておいて、タイムカウンターが(ダイヤル錠のような)アナログ表示であるのも、それ自体は移動能力が無い(もちろん空なんか飛ばない)のも、何とも言えずいいのです。 現代を舞台にすればもっと洗練された、いかにも本当に時間旅行が出来そうに見えるマシンが作られるでしょう。 しかし、19世紀末を舞台に作られた、クラシックな機械美を醸し出すあのタイムマシンの方が、夢に溢れていると思うのです。 もう1つは、最新映像技術の使い方。 80万年の時間の流れ=舞台であるニューヨーク(80万年後にはそこはニューヨークではないが)の移り変わりを早送りのように見せる映像ももちろんですが、それより気に入ったのは、ラストシーンです。 80万年後の世界で、アレクサンダーがかつて自分の下宿があった場所をマーラ達に案内するシーンと、1893年、“1週間後”にアレクサンダーの下宿を訪ねてきたフィルビー博士とウォチット婦人が“行方不明”のアレクサンダーのことを語るシーン。 2つのシーンが、時間を隔てた同じ場所で同時進行する映像が、あまりにも自然でした。 最新技術に“使われる”ことなく、効果的に使いこなしている点に好感が持てます。 ※上の空白部分は、結末のネタばれになるので、文字色を背景と同色にして、読めなくしてあります。 既に見ているから大丈夫、あるいは気にしないという方ば、マウスでドラッグすると、文字が白色に反転して、読めるようになります。 |