「特命係長・只野仁 最後の劇場版」

公開
2008年12月6日
監督
植田尚
原作
柳沢きみお
脚本
尾崎将也
音楽
仲西匡
出演
高橋克典、永井大、梅宮辰夫、蛯原友里、田山涼成、秋山莉奈、西川史子、赤井英和、三浦理恵子、桜井淳子、チェ・ホンマン、 桑名正博、デビット伊東、松澤一之、吹越満、長谷川初範、他
備考
  
物語
 大手広告代理店・電王堂、総務二課の窓際係長、只野仁。 ダメ社員であるのは表の顔で、もう一つの顔は、様々なトラブルを陰で解決する、会長直属の特命係長である。
 電王堂が手がけるビールメーカーのCM発表会でセットが崩落、イメージタレントのシルビアが危うく下敷きになる事故があった。 危うくシルビアを救ったのは、只野。その直後、只野は、黒川会長に呼び出された。 〜シルビアは、電王堂が社運をかける「フラワー・アース・フェスタ」のメインキャラクターである。 そのシルビアに、先だってのトラブルがあり、「暗黒王子」を名乗る者から脅迫状も届いている。 シルビアを護衛し、黒幕を暴くこと〜これが今回の特命だ。
 只野は、電王堂の担当者として、シルビアに張り付き、表の顔はメールボーイのパートナー・森脇と共に、調査を開始した。 シルビアのマネージャー・加藤エミ、所属事務所の社長・吉川、シルビアが無名時代に大阪で所属していた事務所の社長・田中、 シルビア起用に成功した電王堂営業一部の坂上、電王堂経理担当常務・安西、 セット崩落事故の会場で目撃されていた電王堂営業二部部長・村川、女癖の悪い英会話学校社長・堀口、・・・・・・怪しいような怪しくないような、 いろいろな人物がシルビアの周囲にいる。 調査が難航する一方で、シルビアに襲撃は続き、只野はそれを撃退する。
 舞台は大阪に移る。只野は、「フラワー・アース・フェスタ」の担当者である、電王堂大阪支社の山西裕一と知り合った。 山西は、ずっと、電王堂を陰の部分で支え続けた男で、黒川としては、彼に花を持たせるべく、何としてもイベントを成功させたいと思っていた。
 黒幕が分からないまま、只野と森脇は田中と加藤エミの死体を発見する。 さらに、シルビアがまたしても襲われ、奮戦する只野も、巨漢のチョウに叩きのめされて、シルビアは連れ去られてしまった。
 「フラワー・アース・フェスタ」の開催が迫って、シルビアの消息がつかめず、只野も山西も焦る。 そして、何かをつかんだらしい山西も、何者かの襲撃で殺害された。 だが、僅かな手がかりから、シルビアの所在を突き止めた只野と森脇は、福岡へ急行した。
 ついに辿り着いた、シルビアの監禁現場。 そこで只野と森脇は、ついに黒幕とその、思いがけない仲間と対峙することになる。 さらには、あの巨漢、チョウとも再び対戦・・・・。
 かろうじて一党を蹴散らして、シルビアを救出した只野と森脇は、黒幕が海外逃避に使うつもりで用意していた自家用機を使って、 開会まで数時間と迫った、東京の「フラワー・アース・フェスタ」会場を目指す。 しかし、その機内で・・・・・・・・・・。
一言
 大手広告代理店・電王堂の、窓際係長と特命係長、二つの顔を持つ只野仁の活躍を描く人気テレビドラマの、「最後の〜」と謳っているが最初の劇場版。
 黒川会長の特命を受けた只野が、相棒の森脇と協力し、鍛え抜かれた体が可能とする色気と格闘技を駆使して、電王堂が関係する事件の黒幕を暴き、悪党を蹴散らすという基本線は、テレビドラマ版そのまま。 唯一人、昼(窓際係長)の只野に恋する山吹が、アクションシーンに参加して只野を助ける(!)活躍をしたり、只野のパンチが届かないような巨漢との決着の付き方がギャグだったり、 まさかのスカイダイブがあったり・・・・かなりハチャメチャですが、元々“何でもあり”の作品世界なので、“らしさ”を発揮しているだけのこと。 お色気シーンやアクションシーンで、これだけ笑える作品は、珍しいのではないでしょうか。
 基本的にテレビドラマ版と同じなら、テレビで見れば十分という見方もあるけれど、十分楽しめる劇場版でした。 むしろ「最後の劇場版」と銘打ったばかりに、テレビドラマ版しか制作出来ないとなると、その方が残念です。



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