| 公開 |
2008年9月20日 |
| 監督 |
池田千尋 |
| 脚本 |
大石三知子 |
| 音楽 |
長嶌寛幸 |
出演 |
西島秀俊、加瀬亮、竹花梓、高橋昌也、香川京子、塩見三省、大谷英子、赤堀雅秋、浜田晃、利重剛、他 |
| 備考 |
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| 物語 |
野上は、亡き父が残した借金を背負っていて、祖父・友次郎の所有する土地を売却して返済しようと考えていた。
その土地に建つ、誰も住まないボロアパート、「藤野女子アパート」の101号室に住み込んで、友次郎を説得するのだが、祖父は応じてくれない。
結婚紹介所で紹介された、家付きの筈の女性・涼子と見合いしたが、フリーのフードコーディネーターの彼女も、
アパートの契約更新料が捻出出来ずに、焦っているのだった・・・・。
野上は、会社を辞めてしまう。
野上の後輩・三崎は、得意先のクレームに苦しんでいた。
野上が退職すると聞いて、三崎も一緒に会社を辞めてしまう。
何も相談せずに決めてしまった三崎を、同棲していた恋人のアヤは、追い出してしまった。
住む場所を失うことになった涼子と三崎は、行きがかりで、藤野女子アパートの202号室と102号室にそれぞれ転がり込むことになった。
涼子の引越の日、野上達は、202号室の押入に穴をみつけた。
「ねがいごとかないます!」と書かれた小さな穴の向こうは、野上も鍵を持っていない、201号室。
野上と三崎と涼子は、思い思いに紙にねがいごとを書いて、穴に押し入れた。
妻に先立たれて一人暮らしの友次郎を、居酒屋「ふみと」を営む藤子が通って、身の回りの世話をしてくれている。
友次郎の所有地に建つ藤野女子アパートは、藤子の所有だ。
ある日、藤子は、アパートの権利書をそっと野上に渡した。
それから、野上達3人に、藤子は、友次郎と温泉旅行に行くと話し、その間、「ふみと」を頼むのだった。
友次郎と藤子が旅行に出かけて、野上達3人は、約束通り「ふみと」で働く。
常連客の畳屋のロクは、いつものように上機嫌で飲み食いしている。
ある夜、強い台風が襲来した。
「ふみと」を休業して、ボロボロのアパートを気遣う野上達の目の前で、201号室の雨戸が飛ばされ、
空きっ放しになっていた窓から激しい風雨が室内に入り始めた。
はしごを使って、外から201号室に入って、野上達は、とにかく窓を塞ぐ。
野上達は、201号室の中で、自分達が202号室の穴から押し入れた紙をみつける。
又、古い和箪笥の中には、和服が入っていた。
事情を聞いたロクは、野上達に、藤子と、出征して帰って来なかった藤子の婚約者と、その兄である友次郎の歴史を語って聞かせるのだった・・・・。
藤子と友次郎が帰って、また元の日常に。
野上は、決心をした・・・・・・・・・・。
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| 一言 |
それぞれの理由で追い込まれて、ボロボロのアパートに“逃げ込んだ”3人の男女の物語。
主人公は(亡父が遺した)借金清算のために、アパートが建っている祖父の土地を売りたいし、あとの2人にはその安アパートが必要。
思いが相反する男女が、アパートに隠されていた“思い”に触れて、自分の力で前向きに生きていこうとする・・・・という映画なのだと思います。
いろいろと説明不足なところが多いのですが、きっとそういうことなんだろうと、大体のところは考えたら、何となく見当がつきます。
低予算映画なのだろうと思われますが、足し算と引き算が程よい脚本と、演技の確かな役者が揃えば、十分見応えのある作品が出来上がるという好例と言っていいでしょう。
願いが叶う(?)押入の穴に、最後に紙を入れたのが誰なのかは、どうにも気になってなりません。
あの時、あの場所にいるとしたら、主人公の他にはいないだろうと思われますが・・・・そうなのでしょうか?
だとしたら、その願いは?
(※劇場販売パンフレットの記事(撮影日誌)に、最後に穴に紙を挿し入れたのが誰なのか書いてありましたが、そういうこととは気付きませんでした。)
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