「トロピック・サンダー 史上最低(サイテ〜)の作戦」

公開
2008年11月22日
監督
ベン・スティラー
脚本
ベン・スティラー
音楽
  
出演
ベン・スティラー、ジャック・ブラック、ロバート・ダウニー・Jr、 ブランドン・T・ジャクソン、ジェイ・パルチェル、 ダニー・マクブライド、ニック・ノルディ、スティーヴ・クーガン トム・クルーズ、他
備考
  
物語
 ベトナム戦争の帰還兵ジョン・フォーリーフ・テイバッグが書いた本を原作に、映画「トロピック・サンダー」の撮影が行われていたが、 イギリス人監督デミアン・コックバーンが、我が儘な俳優達や爆破コーディネーターのコディ・ベッカムらを制御出来ずに暴走されてしまい、 撮影5日目にして予算を使い切ってしまう・・・・。
 テイバッグの悪魔のような耳打ちを受け入れて、コックバーンは彼とベッカムの2人と共に、5人の俳優を東南アジアの密林の中に連れて行った。 極限状態に俳優を置いて、リアリティのある映画を作ろうというのだ。 ところが、コックバーン監督は“地雷”を踏んで木っ端微塵! さらに“本物のゲリラ”の襲撃を受けた5人の俳優は、撮影と思い込んだまま弾の出ない機関銃で応戦。 運良くベッカムが仕掛けた爆薬で、ゲリラは退散した。
 残された5人の俳優〜落ち目のアクションスターのタグ・スピードマン、下ネタ一筋で飽きられたジェフ・ポートノイ、 アカデミー賞主演俳優賞5回の栄光を持つが、今回の役のために手術を受けて黒人になった役者馬鹿のカーク・ラザラス、 アル・パチーノに憧れるアルパ・チーノ、新人のケヴィン・サンダスキー 〜は、コックバーンの残した台本と地図を元に、密林の中を歩き始める。
 ほどなく、5人の俳優は仲間割れを起こした。台本と地図を預かっていたスピードマンが、地図を完全に読み誤り、あらぬ方向に進んでいたのだ。 あくまでも自分が正しいと言い張るスピードマンを置いて、ラザラスら4人は、来た道を戻り始めた。
 一人、野営していたスピードマンは、ゲリラに捕縛され、根城の村に運ばれてしまい、拷問を受ける。
 ラザラスら4人は、苦しみながらも歩き続けていたが、ゲリラの村を見下ろす道に差しかかって、スピードマンが拷問を受けているのを目撃した。 撮影用小道具の機関銃しか持たない4人は、スピードマン救出の作戦を練る。
 一方、テイバッグとベッカムも、密林に放り出された5人を助け出そうとしていた。
 ラザラス達が作戦を開始、ゲリラの村に突入した。 機先を制して小道具の機関銃でゲリラを封じている間に、武器庫から本物の武器を奪い、囚われのスピードマンを連れ出そうとするのだが・・・・ 実はヤク中のポートノイが作戦そっちのけでゲリラの“売り物”に飛びついてしまうわ、 肝心のスピードマンは、ゲリラ達が彼の主演作のファンだったので居心地をよく感じているわ、 予想外の事態に。 もたついている間に、ゲリラが反撃に出て、ラザラス達は苦戦する・・・・・・・・・・。
一言
 役にのめり込み過ぎて人格まで変わってしまう(?)役者馬鹿、やり過ぎにグロテスクに描写される戦場での身体の損傷、 “小道具”の銃を“小道具”と分かっていて本物の武装集団に突撃する“スター”達の無謀・・・あげつらえば、キリがありません。 グロテスクで、下品で、馬鹿馬鹿しくて・・・・PG12は伊達ではなく、題名通り「最低」(サイテ〜)なお馬鹿映画。 ただし、この映画の場合、こういう評価が“誉め言葉”になると思いますが。
 極めつけは、やたらと目立っていた、プロデューサーの正体。 映画を観ている間、全く気が付かなかったのですが、後で、トム・クルーズが演じていたと知り、びっくりしました。 あの、ハゲ頭の太った、言葉が悪くて変な踊りをする、無茶苦茶なプロデューサーが、特殊メイクを施した、ハリウッドを代表すると言っても過言ではない2枚目スター俳優だったとは!?
 全く、「史上最低の作戦」にしてやられた感じです。



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