| 公開 |
2003年8月21日 |
| 監督 |
朝原雄三 |
| 原作 |
作:やまさき十三、画:北見けんいち |
| 脚本 |
山田洋次、朝原雄三 |
| 音楽 |
信田かずお |
出演 |
西田敏行、三國連太郎、浅田美代子、江角マキコ、筧利夫、加藤武、鶴田忍、小野武彦、中村梅雀、さとう珠緒、
濱口優。益岡徹、小木茂光、浅利香津代、吉行和子、笹野高史、中本賢、谷啓、奈良岡朋子、他 |
| 備考 |
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| 物語 |
鈴木建設も、原口人事担当取締役の発案で、経営コンサルタントの力を借りて人事制度の改革に取り組むことになった。
コンサルタントの担当者・合田と早川薫は、鈴木建設の古い経営体質を批判。
鈴木社長=スーさんは、安易な“リストラ”にならなければよいがと危惧する。
そんな事情は露知らず、浜崎伝助=ハマちゃんは、新任課長を言いくるめて長期休暇を取り、秋田県に釣り旅行。
行きの新幹線の中では隣席の美人と楽しく語り、鯛釣りの最中に知り合った、県の水産試験場で働く福本哲夫と魚好き同士意気投合し、哲夫の家に招待される。
哲夫を一人の女性が訪ねた。
幼なじみの早川薫、ハマちゃんが新幹線で会った美人その人であった。
そして、薫は、哲夫の高校時代の、片思いの相手でもあった。
哲夫とその母・信子とハマちゃんと薫、4人の宴の途中で、ハマちゃんは薫が鈴木建設に関わる経営コンサルタントの担当者であることを、薫はハマちゃんが鈴木建設の社員であることを知り、驚く。
薫は、鈴木建設がバブルを乗り切って現在あるのは、鈴木社長の力が大きいと、率直に語った。
又、哲夫に縁談が進んでいることも分かる。
今の仕事にも、その仕事に打ち込んで結婚もせずに来た自らの人生にも、薫は自信を失っていた・・。
秋田から帰ったハマちゃんは、コンサルタントの提案で全社員が提出することになったキャリアプランシートに、仕事ではなく釣りの目標を書いて、佐々木次長ともめる有様。
会議で、人事制度改革についての合田の説明が進む中、鈴木社長は、あえて薫に意見を求めた。
薫は、鈴木社長の家族的経営こそ鈴木建設の力だと、本心を語った。改革は白紙に戻った。
会社に居場所がなくなる薫を案じた鈴木社長は、薫を引き続き鈴木建設の担当とするようコンサルタントの社長に談判することを申し出たが、薫は固辞。
退職した薫は、故郷・秋田県の祖母の家に帰った。
哲夫の家を訪ね、信子に帰郷のあいさつすると共に、哲夫の婚約祝いを差し出す薫に、信子は、哲夫が急に縁談を断ったことを話した。
そして、薫が嫁に来てくれたなら、と。
これを聞いて、薫は・・・・・・・・・・。
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| 一言 |
小津安二郎監督作品「麦秋」をモチーフに取り入れた、シリーズ第17作。
喜劇作品ながら抑えた演技で朴訥とした雰囲気の筧利夫と、芯はしっかりしているが弱い面も見せる意外な(?)役の江角マキコ。
この2人が演じる男女の物語を軸に、秋田の風景の中で、しっとりとした趣を感じさせるものでした。
・・・・が、おかしくなければ「釣りバカ」じゃない!のですが、笑いも十分。
それに、序盤の船釣りにスーさんが楽しく参加していたことで、安心して見ていられました。
(このところのスーさんは、趣味の釣りが楽しくなさそうなことがよくあるので。)
企業が生き残るための改革は、そこで働く人にとっては幸せなのだろうかという、現代社会への疑問を織り込んで、
しかしそこは「釣りバカ日誌」らしく(?)バカバカしく笑わせつつ、幸せの一つの有り様をしっかり見せて結んでいる、なかなかの良作に仕上がっていると思います。
ところで、今作では、有給休暇を使い果たしたハマちゃんのために、スーさんが「社長」の出張にお供させるという伝家の宝刀を抜いてしまっています。
次回作以降、これがどう影響するか、しないのか・・・・?
3年目の、“いつでも1000円”興業。来年以降も是非続けて欲しいものです。
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