村下孝蔵
「恋文」

発 売
1988年
収録曲数
10曲
演奏時間
40分58秒
感 想
 アルバムタイトルは「恋文」でも、大人達から子供達へ(2曲目、「愛情」)、父から息子へ(5曲目、「かず君へ」)等、様々な心を綴る全10曲。 最初から通して聴いていると、、8曲目の「西陽のあたる部屋」で一度終わり、中国大陸を歌う残り2曲はボーナストラック(?)のような印象を受けます。
 10曲目の「恋文−上海から」は、修学旅行先の中国で起きた列車事故で亡くなったファンのために作られたという一曲。
厳選3曲
「寒椿」(1曲目)
 低い音のイントロで始まるメロディが格好よく、歌詞は、同じ言葉の繰り返しが印象的。 (「彼女は〜」や「彼女が〜」。)
 タイトルに使われている椿は、まだきれいなままの花がポトリと落ちる様が、主人公の恋の終わりを象徴しているのでしょう。
「愛情」(2曲目)
 2番の(歌詞カードで最初の2行分の)歌詞は抽象的に、戦争(当時まだ冷戦時代だったことを考えると、核ミサイル?)の恐怖を現しているのでしょう。 子供達に呪われた朝が訪れぬよう、大人達が防ぎたい、と、歌う等、使命感(?)溢れる歌。 青い空、青い海、そして子供達の未来は、大人達が守らなければならないのだ、と。
「ネコ」(3曲目)
 “ネコ”は、主人公がそう呼んでいた、ネコみたいな女性。
 いつもネコのように甘えて主人公の側にいたのに、何も言わずに消えてしまった人。 何かを探したかったのか? 雨の街で、ネコのようにずぶ濡れで震えているのではないか(抽象的に)と、訳も分からぬまま心配する主人公。
 始まりと終わりのピアノの音色が、悲しみを誘います。



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