村下孝蔵
「野菊よ 僕は・・・」

発売
1989年
収録曲数
10曲
演奏時間
40分58秒
感 想
 アルバムタイトルは、7曲目のタイトル「野菊よ」に言葉を継いだもの。 帯に添えられた言葉は、5曲目の「ソネット」で繰り返される歌詞。 全体的に、悲しく、切ない感じの漂うアルバム。
 その中で、「幸せのメロディー」(6曲目)は希望に溢れ、「読み人知らず」(9曲目)は人生訓めいていて、「おやすみ」(10曲目)は優しさに満ちた歌です。
厳選3曲
「恋路海岸」(1曲目)
 恋路海岸は、石川県の能登半島にある、悲恋伝説の地。
 冬の能登路を電車で北上し、たどり着いた恋路海岸でたたずんでいる、恋に破れた主人公。 寒々とした情景は、そのまま主人公の心・・・・。
 静かな曲ですが、走る電車の音、寄せる波の音、そして風の音を感じます。
「ソネット」(5曲目)
 淡々としたメロディにのせられた、少ない言葉。 しかし、繰り返される(帯にも使われている)、歌詞カードで2行分のサビの歌詞は、淡々と歌われることでかえって熱い言葉になっています。 都会の孤独の中で、一番大切なもののために生きたいと願う気持ちが、ひしひしと押し寄せるのです。
「野菊よ」(7曲目)
 道端で、雑草の中、誰にも知られず、ひっそりと咲く野菊。 そんな野菊のような人をみつめる主人公。
 辛い出来事にうちのめされ、日陰で頭を垂れて咲く花のように、うつむいて暮らす人に、顔を上げてごらん、いつもみつめているんだよ、と。 



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