平成12年10月 選句結果
得点 | 雑詠 | 作者 | 戴いた人 | ||||
4 | コスモスの風ふきぬけて無人駅 | 暖流 | あきこ | 竹峰 | 和翁 | 静歩 | |
3 | 摩周湖の風のはこびし秋思かな | あきこ | 暖流 | 静歩 | ふきこ | ||
3 | 遠き日をとりかへせずに秋夕焼 | あきこ | 暖流 | ふきこ | 洋司 | ||
2 | 戯れる猫の背にあるこぼれ萩 | 和吉 | みずき | 竹峰 | |||
2 | 両こぶし挙げてゴールの天高し | 洋司 | 和吉 | 和翁 | |||
2 | 夜半の月これから先は土の道 | 静歩 | あきこ | 檸檬 | |||
2 | 飛行機の遠のく音や鰯雲 | 竹峰 | アラ | 和吉 | |||
1 | 地蔵堂三百年の蟻地獄 | 静歩 | みずき | ||||
1 | 野菊手に介護保険の話など | 和翁 | ちあき | ||||
1 | 夜を走る疲れし列車に十三夜 | 和泉 | 洋司 | ||||
1 | 虫の音に誰なのときくおさなごよ | ちあき | 檸檬 | ||||
1 | ときめくはコスモス揺れる共学路 | 洋司 | アラ | ||||
1 | 冴々と男の五感古酒の夜 | 暖流 | ちあき | ||||
1 | 名月を城にまねいて枡の酒 | ふきこ | 和吉 | ||||
得点 | 兼題 「流れ星」 | 作者 | 戴いた人 | ||||
3 | 遠き子に思いを馳せる流れ星 | 和吉 | アラ | 暖流 | 檸檬 | ||
3 | 漁火へ星飛ぶ浜の露天風呂 | 洋司 | 竹峰 | 和翁 | ふきこ | ||
2 | 流れ星職を離れし年数う | 静歩 | みずき | 洋司 | |||
2 | 繋ぎたるそのままの手で流れ星 | 暖流 | あきこ | 和吉 | |||
1 | 流れ星母と見つけし幼き日 | フォンズ | 静歩 | ||||
1 | 珍しい父の言い分流れ星 | みずき | ちあき | ||||
私の選んだ一句 | |||||||
コスモスの風ふきぬけて無人駅 | 暖流 | あまり乗り降りのない駅は,無人駅となってしまったがコスモスた゜けが咲いていた秋の日の静かな駅が見えるようです(静歩) | |||||
遠き日をとりかへせずに秋夕焼 | あきこ | 秋の夕焼けには郷愁を誘う何かがありますね。そして過ぎ去った日々への追憶も。できることなら、もう一度あの頃に帰りたい。しかし、それは叶わない思い。そんな切ない感傷が淡々と詠み込まれていて、素直に心に沁みました。(暖流) | |||||
戯れる猫の背にあるこぼれ萩 | 和吉 | 猫好きの人にはたまらない構図でしょうね。くりくりの目をした黒猫を連想してしまいました。萩の叢を背景に地にはこぼれ萩が散らばりやや後ろ向きの猫を配し金色の目を中心に黒い猫の背に萩の花を配し・・・(みずき) | |||||
飛行機の遠のく音や鰯雲 | 竹峰 | 秋空に飛行機が飛んで行くのを見ているといわし雲がぽかんと浮かんでいた。このような光景を小さいとき見たなと思い出して、懐かしくなりました。(アラ) | |||||
夜を走る疲れし列車に十三夜 | 和泉 | 和泉さん、お疲れ様。 疲れはしたけれど間もなくの「晴れの十五夜」それを目前にしての十三夜。気持ちそのままの素直な感情が読み取れました。(洋司) | |||||
虫の音に誰なのときくおさなごよ | ちあき | お孫さんとの何とも言えない心の通い合いを 感じ、虫の音が聞こえてくるよう。(檸檬) | |||||
繋ぎたるそのままの手で流れ星 | 暖流 | お孫さんと手を繋いで歩いている時の一瞬の流れ星同時に二人揃って繋ぐ手で指を刺す息の良い微笑ましい一句だと思いました。(和吉) メルヘンがあって美しいと思います、こんなシチュエーションあったらいいですね。(あきこ) |