平成12年11月 選句結果
得点 | 雑詠 | 作者 | 戴いた人 | ||||
4 | 明るめの口紅選び菊日和 | あきこ | としお | 竹峰 | 静歩 | ふきこ | |
2 | 岩松院黄紅葉映えて池静か | 静歩 | としお | 竹峰 | |||
2 | 霜月も陽を入れてやさし伊豆の海 | 和泉 | 湖底 | 洋司 | |||
2 | イモリ池山さかさまにし紅葉す | 静歩 | あきこ | ちあき | |||
2 | 一天は紅葉一樹抱きけり | 湖底 | 静歩 | 和翁 | |||
2 | 黄葉をはだけ天刺す大銀杏 | 竹峰 | ちあき | 湖底 | |||
1 | 木犀のこぼれ化粧や垣の下 | 和吉 | ふきこ | ||||
1 | 栂高原ゴンドラの中まで紅葉す | ふきこ | 暖流 | ||||
1 | 赤い羽根赤いほっぺの小さき胸 | 洋司 | あきこ | ||||
1 | 夜の蘭白き闇に雫したり | 湖底 | 暖流 | ||||
1 | 芋の露天にも地にも星満つる | 暖流 | 和翁 | ||||
1 | 夕日あびもみじ燃立つ深山かな | ちあき | 和吉 | ||||
1 | 撫でながら作り納めの稲穂かな | 和吉 | 洋司 | ||||
1 | トンネルを抜け見上ぐれば降る紅葉 | 洋司 | 和吉 | ||||
得点 | 兼題 「秋深し」 | 作者 | 戴いた人 | ||||
3 | 雨だれを聞きつ手酌の秋深し | 竹峰 | 暖流 | ふきこ | としお | ||
3 | 秋深し千体地蔵頬被り | 静歩 | あきこ | 和翁 | 湖底 | ||
2 | 検診の待合室に秋深む | あきこ | 洋司 | 静歩 | |||
1 | 秋の野の花あるじたり花ススキ | 湖底 | ちあき | ||||
1 | 秋更けてココアで語る父娘かな | 暖流 | 竹峰 | ||||
1 | 秋深しなべの匂いに足早く | ちあき | 和吉 | ||||
私の選んだ一句 | |||||||
明るめの口紅選び菊日和 | あきこ | 晩年を健全に生きている色気が漂います、爽やかな秋の陽射しがチョット眩しい、昼下がりの幸せなくつろぎが浮かんできます。(としお) 久しぶりに良くなったお天気にスコシ華やいだ気分になって普段よりスコシ明るい若者向きの紅をさして(静歩) |
|||||
イモリ池山さかしまに紅葉す | 静歩 | 湖面に映る,妖しいまでに,美しい、、もみじ,イモリ池がより効果的にかんじました。(ちあき) | |||||
赤い羽根赤いほっぺの小さき胸 | 洋司 | 赤い羽根募金の箱へ赤いほっぺちゃんも ぽとん と 善意の寄付をして赤い羽根を付けて貰えました。 胸に感謝のしるしを、、この子の小さな胸はちょっと誇らしい、、優しさに惹かれました。(あきこ) | |||||
夜の蘭白きを闇に零したり | 湖底 | 静まり返った夜の闇の中。白蘭がその白さを際立たせて咲いている。闇の黒さに蘭の白さが零れるように滲んで行く。。。妖しい雰囲気と清冽な印象を同時に感じました。不思議な句です。この感性は僕にはありません。それだけに新鮮に感じました。(暖流) | |||||
トンネルを抜け見上ぐれば降る紅葉 | 洋司 | トンネルを出ると前には鮮やかに広がる紅葉が目を覆うが如し、いつまでも浸って居たくなるほどでしょう! 「トンネルを抜け出てみれば降る紅葉」の方が見上げなくとも見えるのでは(和吉) |