平成13年1月 選句結果
得点 | 雑詠 | 作者 | 戴いた人 | ||||
7 | すれちがふ人も焚火の匂ひして | 静水 | あきこ | 244 | 暖流 | 和吉 | |
山郷 | 京子 | みずき | |||||
3 | 凛と立つ鶴故抱きがたかりき | 湖底 | あきこ | 静歩 | 静水 | ||
1 | 青年の力の限り除夜の鐘 | 244 | 辰ちゃん | 竹峰 | 和吉 | ||
1 | 抱きたる児に結ばせる初御籤 | 湖底 | 244 | おさむ | |||
1 | マイナス七度ニューヨーカーの事始め | ふきこ | 手毬 | ||||
1 | 新しき革手袋や指馴れず | 京子 | おさむ | ||||
1 | クリスマス十三回忌の妻と会う | 辰ちゃん | みずき | ||||
1 | 初春に寄り添い並ぶ夫婦箸 | 志尾里 | 洋司 | ||||
1 | 頬赤き郵便夫きてお元日 | あきこ | 手毬 | ||||
1 | かいつぶり此処は敦賀の濁り空 | みずき | 静歩 | ||||
1 | 雪しずる羽州街道松並木 | 竹峰 | 京子 | ||||
1 | 幾千の地蔵にそそぐや初春の陽 | 和泉 | 山郷 | ||||
1 | 三輪車頬赤き子の耳袋 | 京子 | 竹峰 | ||||
1 | てのひら程杭が出てをり地吹雪す | みずき | 暖流 | ||||
1 | 玄関に積もる深さや初景色 | 竹峰 | 洋司 | ||||
得点 | 兼題 「初詣」 | 作者 | 戴いた人 | ||||
4 | 生きること死ぬこと祈り初詣 | ふきこ | 暖流 | 和吉 | 山郷 | みずき | |
3 | あと三月嫁ぐ娘と初詣 | 洋司 | 辰ちゃん | 静歩 | おさむ | ||
2 | 小さき手二つ合わせて初詣 | 志尾里 | 京子 | 洋司 | |||
1 | 初詣五十路の願に迷ひなし | 暖流 | あきこ | ||||
1 | 美男なる大仏に逢いに初詣 | 和泉 | 手毬 | ||||
1 | 神鈴の緒の新しき初詣 | 京子 | 静水 | ||||
1 | 鈴鳴らし人の世思う初詣 | みずき | 244 | ||||
1 | 石段を孫と数えて初詣 | 和吉 | 竹峰 | ||||
私の選んだ一句 | |||||||
生きること死ぬこと祈り初詣 | ふきこ | 人は皆、欲をお祈りするものですが、中の句はお祈りされることが、少なく感動致しました(和吉)。 | |||||
[ねがはくは花の下にて春死なん]西行の詠を想いだし感無量でした(山郷)。 | |||||||
生者必滅会者定離・・・生きることも死ぬことも結果は同じに帰することを忘れて人々は祈る(みずき)。 | |||||||
あと三月嫁ぐ娘と初詣 | 洋司 | 娘を嫁がせた時の事を鮮明に思い出させてくれました(辰ちゃん)。 | |||||
この句に感動しました。 お互い願う事は 同じか 末永く、、、、、と父と母と三人での初詣 来年からはあの人と(おさむ)。 | |||||||
すれちがふ人も焚火の匂ひして | 静水 | 個人の庭ではなくて、神社とか 寺とかとにかくたくさんの落ち葉を燃やしていて、その傍を通っている様子がよくわかる。すれちがう人のコートが匂っているのか、あたりの空気が焚き火の匂いに満ちているのか、 そのへんの景色が目に浮かぶようです(京子)。 | |||||
凛と立つ鶴故抱きがたかりき | 湖底 | どれも新世紀にての力作で、選ぶのにこまりました。中でも鶴を読まれたこの俳句にひかれました。そのたつ姿に、よくみておられ、愛情をこめて、詠んで下の五がきいています。場所をよむな、場所へ行って詠めと言はれますが、句は、良く見ること、季語をいかせ、の基本をみせてもらいました。脱帽ですがな^(静水)。 | |||||
頬赤き郵便夫きてお元日 | あきこ | 頬の赤いかわいい郵便屋さんが我が家にもやってきました。元旦だけにしか会えない初々しいバイト生の郵便屋さんの姿がくっきりと目に浮かびました。素直な描写だと思います。お元日という言い方が優しくてまた素敵です(手毬)。 |