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平成16年 8月 | ![]() |
(投句された方々) しおみさん、矢野さん、瓢六さん(一句)、みずきさん、ヒラリさん、さわださん、パンの耳さん、 こっとんさん、竹峰さん、まさきさん、大上さん、あきこさん、永仙さん、夕花さん、久須夜@京都さん、 |
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【自由季題の部】 |
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8月【水中花】 |
投 句、(作者) | 得点 | 選 者 | 私の感想 |
連弾のいささかもつれ水中花 昌子 | 3 | 大上、陽子、 あきこ |
ひとりの水中花が、ふたり息を合わせてのピアノ連弾を興味深く聴いています。聴き漏らさぬように水中花の全身を耳にして。(あきこ) |
水中花単身赴任の部屋に咲き 静歩 | 3 | 大森、竹峰、 矢野 |
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水中花枯るることさへ儘ならず 夕花 | 2 | まさき、春雪、 |
生き物ならば、延命、長命の願いは在れど只管、咲き続け ねばならぬ宿命を付与されたものへの気配。(春雪) |
枯れぬまま在る哀しみに水中花 陽子 | 2 | 夕花、更、 | |
水中花開ききったる夢一つ あきこ | 1 | 晶子、 | |
ゆっくりと沈みて咲けり水中花 大上 | 1 | コスモス、 | |
水中花ギヤマン鉢の色さやか 矢野 | 1 | 唯人、 | |
水中花心変わりして髪を解き まさき | 1 | 静歩、 | |
水中花自由を偲ぶ独居房 春雪 | 1 | みずき、 |
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8 月 |
投 句、(作者) | 得点 | 選 者 | 私の感想 |
途切れたる電話の声や蝉時雨 更 | 4 | まさき、唯人、陽子、春雪、 | やかましき蝉達の鳴き声の下、大声を出しながらの友との電話、ふと気が付けば・・・ 友の声は?暑苦しい今年の夏、暑さが部屋の中にも入ってきます秋よ早くこい。 (まさき) |
憂しことは明日に預け雲の峰 夕花 | 3 | まさき、春雪、 コスモス、 |
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旅に一人天地と吾と夕焼けて 大上 | 3 | 陽子、矢野、 夕花 |
浮き世のしがらみを振り捨て、夕日に照らされて天上天下吾一人行く、目的はいずこなんともローマンス的ですっきりと癒されます。(矢野) 何処に旅されたのでしょう、雄大な風景に溶け込んで絶句されているのでしょうね。旅行でなく、旅に出たくなります。(夕花) |
青梅をばっさり切りて庭師去る 春雪 | 2 | みずき、更、 | 庭師の技術と施主の思惑がちょっぴり伺えて面白いと思いました。 (みずき) |
嵐去り穂を見る農夫太き指 更 | 2 | 大上、 コスモス、 |
台風一過稲の穂がどんな様子か急いでやって来た。掌に載せた稲穂を入念に観察している。その指の太いことから日々の労働を作者は察している。生活の実感が迫って来る。 (大上) |
五月雨やさらりと硬き青畳 竹峰 | 2 | 晶子、静歩 | さらりと青畳が敷かれていれば五月雨も良きかなと、爽やかさが結構と選を致しました。(晶子) |
湧き水にダンスしている小石かな 矢野 | 2 | 大森、あきこ | |
空蝉の風をはらみて転がれり 陽子 | 2 | 竹峰、静歩、 | |
カンナ燃え終われぬ恋を惧れをり 大上 | 1 | あきこ | |
秋とんぼ車窓よりそっと指を出し まさき |
1 | 矢野 | |
夏百日爪美しく伸びいたり みずき | 1 | 夕花 | |
軒の梁つかみてのぼる凌霄花 春雪 | 1 | 更 | |
大尻の畦の草刈る土用干し まさき | 1 | 唯人 | |
闘病の友を案じる土用かな 唯人 | 1 | 大森 | 余りの暑さに健康な者でも応えるのに病を持つ友はいかばかりかと心する友情(大森) |
ゴルファーに少しの陰り百日紅 静歩 | 1 | 大上 | |
ふだらくの世界遺産や那智の瀧 矢野 | 1 | 晶子 | |
甲州路体温を超す大暑かな 静歩 | 1 | みずき |