平成21年01月 選句結果
得点 | 兼題 「歌留多」 | 作者 | 戴いた人 | |||||
6 | いつの世もかはらぬ恋や歌かるた | あきこ | まさき | 霧子 | かれん | 櫻貝 | 晶子 | |
雪音 | ||||||||
4 | かるた会女豹草原駆けるごと | もも | しおみ | 桜桃 | 小自良 | 緑茶 | ||
3 | 自慢げに掴んだカルタもみじの手 | 桜桃 | あつこ | ウクレレ | ちあき | |||
3 | 子ら集ひ坊主めくりや初笑ひ | 春雪 | オーク | ゆき | 零風 | |||
2 | 歌留多箱縦横無尽補修済 | だいご | 暖流 | 摩耶 | ||||
2 | 歌留多会晴着の袖をひるがえす | 零風 | あきこ | もも | ||||
2 | 華やかに八坂神社かるた会 | 霧子 | いくこ | 春雪 | ||||
1 | 腰浮かし眼と手で勝負歌留多会 | 静歩 | おさむ | |||||
1 | 字の読めし子が一人増え歌留多まく | 雪音 | 静歩 | |||||
得点 | 雑詠 | 作者 | 戴いた人 | |||||
5 | 孫よりのたどたどし声初電話 | 零風 | おさむ | しおみ | オーク | 静歩 | いくこ | |
4 | 七日粥吹きて今年もつつがなく | あきこ | あつこ | ウクレレ | ゆき | 春雪 | ||
4 | 雪霏霏と牧水の歌碑静もれる | もも | あきこ | 桜桃 | 暖流 | 春雪 | ||
3 | 降り立てば風花舞うや無人駅 | 櫻貝 | あつこ | 零風 | もも | |||
3 | 寒昴生あるものは丸く眠る | 暖流 | しおみ | あきこ | まさき | |||
3 | 牛刀で叩き切らばや寒牛蒡 | 晶子 | 桜桃 | 小自良 | 緑茶 | |||
3 | 座りても歩きてもよし春着の児 | ゆき | 零風 | 櫻貝 | もも | |||
3 | 初みくじ愛は成就と苦笑ひ | 春雪 | 霧子 | だいご | 暖流 | |||
3 | 白鳥の羽ばたく湖や陽に朱く | 桜桃 | かれん | 晶子 | 摩耶 | |||
3 | みちのくの湯宿に在りて除夜の鐘 | もも | いくこ | 霧子 | ちあき | |||
2 | うねり海椿あざやか我が庭に | 霧子 | かれん | 雪音 | ||||
2 | 空っ風大声のまま家に入り | まさき | 小自良 | 雪音 | ||||
2 | 正月や嫁せし子のはや母の貌 | だいご | ウクレレ | 晶子 | ||||
2 | 人形をあやして老女の小春かな | 雪音 | まさき | 緑茶 | ||||
2 | 初旅や夕日が沈む駅で下車 | 櫻貝 | オーク | だいご | ||||
1 | 数え日に足らず足指かつぎあげ | しおみ | おさむ | |||||
1 | 金箔の色紙にはねる掛け柳 | 晶子 | 櫻貝 | |||||
1 | 七草の香りただよう厨かな | いくこ | ちあき | |||||
1 | 初雪や渓谷深き露天風呂 | 桜桃 | 摩耶 | |||||
1 | 冬薄日亡き人想わず過ごせけり | 雪音 | ゆき | |||||
1 | 老老の介護厳しき春を待つ | 霧子 | 静歩 | |||||
私の選んだ一句 | ||||||||
いつの世もかはらぬ恋や歌かるた | あきこ | 「恋か、旅かの歌が多い歌留多だなと、何時もみています」(霧子) 「本当に百人一首を手に取るたびに 千年という月日の隔たりを思わせぬ 先人のパッションのほとばしりを感じています。」(かれん) 「矢張り古き物は調子も新しいものより結構と思います」(晶子) |
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かるた会女豹草原駆けるごと | もも | 「かるた会は、こうあるべきかと思える風景ですね。実際はあまりしてないのが残念です。」(緑茶) | ||||||
自慢げに掴んだカルタもみじの手 | 桜桃 | 「家族の暖かいまなざしに、見守られて、きっと成長していくのでしょうね。」(ちあき) | ||||||
子ら集ひ坊主めくりや初笑ひ | 春雪 | 「皆さん、お孫さん?を詠んだ句がおおいですね。正月、歌留多をする家庭も少なくなrました。 懐かしい昔の思い出が甦りました。」(オーク) 「和やかな団欒の声に春を想いますね。」(ゆき) |
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歌留多箱縦横無尽補修済 | だいご | 「一文字の仮名もない、真名だけの、機知に富んだユーモラスな俳句。歌留多ではなく、箱そのものを詠んだあたりも独自性が豊かで、かなり熟練された作り手とお見受けしました。」(暖流) 「漢字ばかりの面白い句ですね〜あちこち補修される位に愛用された歌留多箱 !家族やお友達との楽しい様子が見えるようです。」(摩耶) |
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腰浮かし眼と手で勝負歌留多会 | 静歩 | 「むすめふさほせ の一枚札の記憶も薄れたが着物娘が腰浮かし歌留多取る姿の 色気は忘れない」(おさむ) | ||||||
孫よりのたどたどし声初電話 | 零風 | 「お年玉の催促でも うれしい電話」(おさむ) 「思わず顔がほころびます。」(オーク) 「孫さんの可愛い初電話微笑ましいですね。今年も良いこと沢山有ります様に。」(いくこ) |
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七日粥吹きて今年もつつがなく | あきこ | 「恙なくが一番、平凡に歳を重ねたいものです。」(ゆき) |
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雪霏霏と牧水の歌碑静もれる | もも | 「情景がモノクロの映像となって胸に去来します。美しい俳句です。人事にまつわる句の多い帆掛け船句会にあって、堂々とした写生句に接して感動を禁じ得ません。」(暖流) | ||||||
牛刀で叩き切らばや寒牛蒡 | 晶子 | 「あまりの堅さが良く出ていますね!美味しそう。」(小自良) 「牛蒡は、ばっさり切られてなお香り高いのですね。」(緑茶) |
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初みくじ愛は成就と苦笑ひ | 春雪 | 「もう二度と無いはずの、おみくじ文句よくでます。霧子も苦笑い」(霧子) 「私にも身に覚えのある経験です。まったく関係ない事柄ではあっても、うれしいものですね。まさしく思わず苦笑してしまう味わいのある佳句です。」(暖流) |
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白鳥の羽ばたく湖や陽に朱く | 桜桃 | 「陽に朱色に染まっているのは 昇る朝日なのでしょうか? それとも暮れて 沈んでゆく太陽の色なのでしょうか?北国でしか詠めない歌ですね。」(かれん) 「いかにも美しくお正月らしい気分が味わえました。」(晶子) 「夕日に染まる湖に浮かんでいた白鳥が優雅に羽ばたいて飛び立っていった。これからどこまで行くのでしょう〜これも素晴らしい光景ですね〜」(摩耶) |
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みちのくの湯宿に在りて除夜の鐘 | もも | 「私もこんな除夜が憧れでしたが、経済的にどうも上手く行きませんでした。こんな除夜が羨ましいです。」(いくこ) 「情景が眼に浮かびます」(霧子) 「あぁ〜こんな年末を過ごしてみたい!」(ちあき) |
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うねり海椿あざやか我が庭に | 霧子 | 「視覚の際立った美しさを感じます。」(かれん) |
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空っ風大声のまま家に入り | まさき | 「空っ風、体験有りませんが良く判りますね!」(小自良) | ||||||
正月や嫁せし子のはや母の貌 | だいご | 「一寸の間でも女は変ります。覚悟が自然に現れてくるのでしょう。賢いのです。」(晶子) | ||||||
人形をあやして老女の小春かな | 雪音 | 「母は足元に猫が寄ってくると嬉しそうに撫で、独り猫に話しかけている。癒されているのでしょうか?私は語ることも無く同室でコーヒーなどすすっている。 人形も同じなのかな?」(まさき) 「陽だまりに夢か現かの世界で、ひがな過ごしたいと思うのですが、どうでしょう?」(緑茶) |
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初旅や夕日が沈む駅で下車 | 櫻貝 | 「なんとも情緒がある句ですね。」(オーク) | ||||||
数え日に足らず足指かつぎあげ | しおみ | 「二十以上は どうするのか気になる」(おさむ) | ||||||
金箔の色紙にはねる掛け柳 | 晶子 | 「今も昔のままの掛け柳でお正月をお過ごしなのですね、我が家の掛け釘も、もう何年使わないかな〜今は扇で誤魔化して居ます(^▽^)」(櫻貝) | ||||||
七草の香りただよう厨かな | いくこ | 「四季の行事を ちゃんと生活の中でこなしていくってことはなんと 美しく平穏な暮らしぶりですね。"香りがただよう”のがいいですね。」(ちあき) | ||||||
初雪や渓谷深き露天風呂 | 桜桃 | 「静かな山あいの露天風呂。ゆっくり温泉につかっていたら初雪が湯気の向こうに消えていく・・・そんな情景が浮かびました。いいなぁ〜〜そんな時間を作ってみたいな!」(摩耶) | ||||||
冬薄日亡き人想わず過ごせけり | 雪音 | 「見守る方の優しさが小春なんでしょうね」(ゆき) |