平成21年07月 選句結果
得点 | 兼題 「氷菓」 | 作者 | 戴いた人 | |||||
7 | スタンドに声嗄らしけりかき氷 | 櫻貝 | あきこ | 霧子 | もも | 春雪 | ウクレレ | |
いくこ | まさき | |||||||
5 | 幼な手に老いの手そえてシャーベット | ゆき | CGE | 零風 | 静歩 | 優美 | あつこ | |
4 | 氷菓食ぶラッキーピエロと言ふお店 | あきこ | 小自良 | ゆき | 弓子 | 七海 | ||
2 | かき氷こぼれて紅き水たまり | 暖流 | 西寿 | しおみ | ||||
2 | 身を削るごと氷菓溶け別れけり | 七海 | 可不可人 | 櫻貝 | ||||
1 | アイス売りつかの間の暑北の町 | もも | かれん | |||||
1 | 美しきネールアートや氷菓子 | 静歩 | 暖流 | |||||
1 | 氷菓子ひと匙すくふ至福かな | 西寿 | オーク | |||||
1 | シャーベット口にはこぶもエレガント | ちあき | だいご | |||||
1 | 菱餅にあらずアイスの重ねとか | 晶子 | 初凪 | |||||
1 | 祭り終え今年の〆もかき氷 | 優美 | 晶子 | |||||
1 | ライブ聴く隣の人もシャーベット | 春雪 | ちあき | |||||
得点 | 雑詠 | 作者 | 戴いた人 | |||||
9 | うなじまで隠せぬ老いや夏帽子 | しおみ | 小自良 | CGE | いくこ | 零風 | まさき | |
ちあき | あつこ | 暖流 | 霧子 | |||||
5 | またいつか追伸合歓が咲きました | 暖流 | 晶子 | 春雪 | 弓子 | 初凪 | 櫻貝 | |
4 | 女郎蜘蛛銀の網打つ雨の軒 | だいご | 西寿 | 零風 | かれん | あつこ | ||
4 | もの持たぬ余生もよろし桐の花 | ゆき | あきこ | 可不可人 | いくこ | 七海 | ||
3 | 家事忘れ俳句と遊ぶ夕端居 | 初凪 | まさき | 静歩 | ちあき | |||
3 | 束髪をはらりと解いてビヤガーデン | 暖流 | しおみ | だいご | 優美 | |||
2 | 音立てて氷噛むなりホームラン | 晶子 | 霧子 | 暖流 | ||||
2 | サングラスちょっと小粋に帽の上 | 春雪 | ウクレレ | 優美 | ||||
2 | 梅雨リに西の空見て傘を持ち | 零風 | オーク | CGE | ||||
2 | でで虫や父の歩みを見るごとし | まさき | 七海 | だいご | ||||
2 | 土用の日猫も木陰に昼寝かな | ちあき | もも | 櫻貝 | ||||
2 | 七星の天球背負い天道虫 | 櫻貝 | あきこ | 初凪 | ||||
2 | ほおずきの花白く揺れ暮れなずむ | いくこ | オーク | 西寿 | ||||
2 | 満緑や顔だけ見える磨崖仏 | 静歩 | しおみ | もも | ||||
2 | まあなんと前世蛙か雨楽し | 七海 | ゆき | 晶子 | ||||
2 | 看取りする背なのまるさよ夏来る | もも | 小自良 | ゆき | ||||
1 | あてのない列車の旅や果ては海 | 七海 | 可不可人 | |||||
1 | いつまでも君若きまま星祭 | あきこ | ウクレレ | |||||
1 | 恐ろしき雷雲秩父の峰に沸き | 静歩 | かれん | |||||
1 | 男滝よび女滝うけつつ谷穿つ | だいご | 春雪 | |||||
1 | 張りつめし鋼の光蜘蛛の糸 | 櫻貝 | 静歩 | |||||
私の選んだ一句 | ||||||||
スタンドに声嗄らしけりかき氷 | 櫻貝 | 「これは少年野球ですね、高校野球かな。ビールではなくかき氷似合います。真夏の応援ですが 清清しい。」(あきこ) 「今年もす高校野球が、はじまります。おもいだしました」(霧子) 「かき氷りさぞ美味しかったでしょうね」(いくこ) |
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幼な手に老いの手そえてシャーベット | ゆき | 「優しいお婆ちゃんの手が添えられたのかな。」(優美) | ||||||
氷菓食ぶラッキーピエロと言ふお店 | あきこ | 「水彩画になりますね。」(小自良) 「楽しい名前のお店ですね、弾んで入りたくなりまね」(ゆき) 「幸太郎の『重力ピエロ』、ゴダールの『ピエロ・ル・フ』より怖い真夏の白昼夢か」(弓子) |
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かき氷こぼれて紅き水たまり | 暖流 | 「色が問題、チュウリップと同じ。」(しおみ) | ||||||
アイス売りつかの間の暑北の町 | もも | 「カナダのハリファックスで、長い極寒の間のつかの間の夏を楽しんでいた北国の人たちのヴァニラアイスを思い出しました」(かれん) |
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美しきネールアートや氷菓子 | 静歩 | 「氷菓に添えられた指の美しい爪絵。対象の女性の姿が生き生きと見える気がします。」(暖流) | ||||||
祭り終え今年の〆もかき氷 | 優美 | 「如何にも祭りが終わって、ほっとした様が感じられます 例年の習い、これで鉢洗いの代わりかな。」(晶子) | ||||||
ライブ聴く隣の人もシャーベット | 春雪 | 「同好の見知らぬ人も、同じシャーベットで いっそうのお仲間意識がわきますね。」(ちあき) | ||||||
うなじまで隠せぬ老いや夏帽子 | しおみ | 「女の人はこんな気持ちで帽子を被っているのかな?」(小自良) 「『先日、先輩との会話の中で「髪は染めても、あごの下の皺は・・・どうにも?』と言っていました。女心は『うなじ』なんでしょうかね。」(まさき) 「『夜目、遠め 傘のうち』 とばかりに ワタクシは帽子大好き 夏と言わず年中愛用です。十人並み?のワタクシもちょっとはかっこよく見えるかなと、帽子をかぶって、変身気分です。老いを隠せぬとも、夏帽子で楽しく夏を乗り切っていきたいですね。」(ちあき) 「帽子を深くかぶってみても、項の老いまでは隠し切れない。夏のまばゆい光と、防ぎようのない老いとの対比が、切なく胸に沁みます。」(暖流) |
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またいつか追伸合歓が咲きました | 暖流 | 「口語俳句のいい句です。一度お別れの文字が入って、そこから、合歓の花の美しいことを是非書きたくなったのでしょう」(晶子) 「惹かれる句です。 何気ない言葉ですが『またいつか』相手にさりげなく伝えたい言葉が17音の外にあふれているのが伝わってきます。まさにそれが「追伸」です。」(春雪) 「こんなテンポで句が作ってみたくなりました。合歓の花の季節感を、さらりと表現され、そのアピールの仕方にどきっとしました。」(初凪) |
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女郎蜘蛛銀の網打つ雨の軒 | だいご | 「蜘蛛は好きじゃないんですが 水滴にちりばめられた網は本当に銀のヴェールのようですねよう破れないこと!」(かれん) | ||||||
もの持たぬ余生もよろし桐の花 | ゆき | 「母をみていてそう思いました、何も持って行けないのだなぁと。沢村貞子さんのように浄く なるべく整理をしたいものとはおもいますが さて。」(あきこ) 「本当に此の心境良く分かります年を取った証拠ですね。」(いくこ) |
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家事忘れ俳句と遊ぶ夕端居 | 初凪 | 「家事忘れ・・・ワタクシはパソコンで遊ぶです。好きなことに夢中になれるって幸せですね。」(ちあき) | ||||||
束髪をはらりと解いてビヤガーデン | 暖流 | 「上村 松園に描かせたら?」(しおみ) 「仕事を終えて 『さぁ〜 今夜は飲むわよ〜』 髪を解くことで時間のケジメが見えて格好いいね。キャリアウーマンが見えてきました。」(優美) |
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音立てて氷噛むなりホームラン | 晶子 | 「スタンドで、かち割り氷を食べていたときに飛び出したホームラン。思わず、口中の氷を噛み砕いたのでしょう。臨場感あふれる一句です。」(暖流) | ||||||
サングラスちょっと小粋に帽の上 | 春雪 | 「サングラスに似合う帽子はなんだろうかと考えたらストロー製のカンカン帽が浮かびました。」(優美) | ||||||
七星の天球背負い天道虫 | 櫻貝 | 「小さいのに『天球背負い』の中七が面白い。最近見かけません、少し淋しいです、子供の目をなくしたからでしょうか?」(あきこ) 「北斗七星をイメージしたり、やおら”ミシュラン”がちらついたり、想像が膨らみ楽しい句でした。」(初凪) |
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満緑や顔だけ見える磨崖仏 | 静歩 | 「大雨でした。ずぶ濡れ記憶鮮明です。」(しおみ) | ||||||
まあなんと前世蛙か雨楽し | 七海 | 「雨も楽しみましょう、多分私の前世は雨蛙」(ゆき) 「如何にもウイット富んだ表現ですね。俳句の持つ楽しい面でしょうか。」(晶子) |
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看取りする背なのまるさよ夏来る | もも | 「背が丸いのはどちら? 看取りする人される人?夏来るが効いてますね。」(小自良) 「老々介護でしょうか、暑さは堪えますね」(ゆき) |
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恐ろしき雷雲秩父の峰に沸き | 静歩 | 「今ものすごい雷雨中。懐中電灯を手に 窓から稲光を見ています。」(かれん) | ||||||
男滝よび女滝うけつつ谷穿つ | だいご | 「呼び合う二つの滝、勇壮な光景でしょうね。」(春雪) |