平成24年01月 選句結果
得点 | 兼題 「餅」 | 作者 | 戴いた人 | |||||
5 | 切り餅に食紅で書く初発句 | 瓢七 | しおみ | 小自良 | 晶子 | 弓子 | 優女 | |
3 | 餅焼いて褪せぬ悲しみ裏返す | あきこ | 春雪 | 可不可人 | 244 | |||
2 | 回覧と餅が届きし独り居に | 葱坊主 | ちあき | いくこ | ||||
2 | 大口で七つ餅食う十五歳 | 七海 | だいご | 優美 | ||||
2 | 子に送る荷のあれこれや餅を搗く | ゆき | 静歩 | まさき | ||||
2 | 床の間を一人占めせし鏡餅 | 西寿 | ゆき | 狂平 | ||||
1 | 郷の餅角だ丸だと若夫婦 | 優美 | 零風 | |||||
1 | それぞれの決意も新た雑煮餅 | 春雪 | 西寿 | |||||
1 | 餅焼ける駅伝箱根湯元駅 | 静歩 | 七海 | |||||
1 | 餅切るや夫の居場所の狭さかな | まさき | あきこ | |||||
得点 | 雑詠 | 作者 | 戴いた人 | |||||
5 | 腰重きままで田に出る鍬始め | まさき | しおみ | 晶子 | 静歩 | 狂平 | 弓子 | |
5 | 吾れ行かん八十路の海へ宝船 | 春雪 | ちあき | あきこ | 零風 | 優女 | 優美 | |
4 | こころざし一つを胸に年新た | あきこ | 春雪 | 可不可人 | 優美 | いくこ | ||
3 | 歌留多よむ声に誘わる京の路地 | 春雪 | しおみ | だいご | 晶子 | |||
3 | 初明り待つ間の長き峡の里 | 葱坊主 | 春雪 | 優女 | 弓子 | |||
2 | 元旦やめでたき雪となりにけり | ゆき | 小自良 | 西寿 | ||||
2 | 去年今年賀状一つに見る縮図 | 瓢七 | ちあき | ゆき | ||||
2 | 去年今年耳に第九の余韻かな | だいご | あきこ | 七海 | ||||
2 | 白髪染め妻の繰り言去年今年 | 優美 | 静歩 | 244 | ||||
2 | 初春の光をそっと肩に掛け | 狂平 | だいご | まさき | ||||
2 | 冬晴や空まで続く道にいて | 七海 | まさき | 狂平 | ||||
1 | 御降りのしんしん積る庭木かな | 葱坊主 | いくこ | |||||
1 | うれしくは年賀に添えたひと言に | ちあき | ゆき | |||||
1 | 通い船見下ろす橋はふぶきけり | しおみ | 小自良 | |||||
1 | 久闊を詫びしひとこと年賀状 | あきこ | 可不可人 | |||||
1 | けさ寒しみれん振り切り跳ね起きる | ちあき | 零風 | |||||
1 | 七草の粥にくつろぐ胃の腑かな | だいご | 西寿 | |||||
1 | 拍子木に応へまたたく冬の星 | 西寿 | 244 | |||||
1 | 福寿草出ては歩けぬ身が悲し | 静歩 | 七海 | |||||
私の選んだ一句 | ||||||||
切り餅に食紅で書く初発句 | 瓢七 | 「こんな風流も、初春なりゃこそ」 (小自良) 「始めは見逃しましたが、紅で書けば色からして目出度いこと。句も目出度く納まったことでしょう。」(晶子) |
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餅焼いて褪せぬ悲しみ裏返す | あきこ | 「しんしんとした静寂を感じます」(可不可人) 「ふと我に返り餅を焼いている事に気が付きひっくり返した。悲しみの深さが良く現れていると思います。」 |
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回覧と餅が届きし独り居に | 葱坊主 | 「近所のよしみですね。隣近所のつながりはほっとするご縁です」(ちあき) | ||||||
大口で七つ餅食う十五歳 | 七海 | 「私は一個で十分なのに育ち盛りの食欲が眩しく感じます。大口で食べている様子がとても頼もしく感じました。」(優美) | ||||||
子に送る荷のあれこれや餅を搗く | ゆき | 「遠距離の子供さんに送る宅配の箱、望んでいるであろう品の数々 その中心に餅を配置するのでしょうか。親の愛情がうかがえますね。」(まさき) |
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床の間を一人占めせし鏡餅 | 西寿 | 「床の間にデン!と睨みを利かせてる鏡餅の存在感がユーモラスですね」(ゆき) | ||||||
餅焼ける駅伝箱根湯元駅 | 静歩 | 「お餅を食べながら駅伝を観る。お正月の醍醐味ですね。」(七海) | ||||||
餅切るや夫の居場所の狭さかな | まさき | 「様子が目に浮かびます、臨場感ありますね。切れ字がふたつなのでどちらかひとつにすることが出来るとおもいます。餅切りて とか。」(あきこ) | ||||||
腰重きままで田に出る鍬始め | まさき | 「事始の最大の重きことでしょうね。本当に大事なことです。暮からの腰の疲れが残ったのでしょう。」(晶子) | ||||||
吾れ行かん八十路の海へ宝船 | 春雪 | 「なんと頼もしく、すがすがしい船出でしょう人生の海へ お元気でと応援!!」(ちあき) 「めでたいめでたい新年の良き門出ですね。お土産待ってます。」(あきこ) |
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こころざし一つを胸に年新た | あきこ | 「ふつふつとした決意を感じます」(可不可人) 「是非一つを成し遂げて下さい。言葉の中に強い決意を感じました。」(優美) |
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歌留多よむ声に誘わる京の路地 | 春雪 | 「近頃は歌留多もなさる方が減りました。京の小路から聞こえたなら懐かしく自分も入ってみたい衝動にかられそう。」(晶子) | ||||||
元旦やめでたき雪となりにけり | ゆき | 「ありふれているようですが気分が伝わります」 (小自良) | ||||||
去年今年賀状一つに見る縮図 | 瓢七 | 「年に1度のご挨拶には、多少の変化でも大切な人生の大きな転機があったりしますよね」(ちあき) 「近頃年賀状に家族写真が添えられてます。もう、こんなに大きく?などと、思いながら眺めてますわ」(ゆき) |
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去年今年耳に第九の余韻かな | だいご | 「除夜の鐘でなく 第九の余韻 がとても良いと思いました。」(あきこ) 「素晴らしい第九だったんですね」(七海) |
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うれしくは年賀に添えたひと言に | ちあき | 「お仕着せの年賀にひと言、和みますね」(ゆき) | ||||||
通い船見下ろす橋はふぶきけり | しおみ | 「浮世絵見てる見たい」(小自良) | ||||||
久闊を詫びしひとこと年賀状 | あきこ | 「たんたんとした人生を感じます」(可不可人) | ||||||
福寿草出ては歩けぬ身が悲し | 静歩 | 「悲しさ、つらさが伝わってきます。良い事がありますように・・・・」(七海) |