平成24年10月 選句結果
得点 | 兼題 「新米」 | 作者 | 戴いた人 | |||||
4 | 生かされて新米を食む贅に遇ふ | ゆき | 小自良 | 七海 | あつこ | 可不可人 | ||
3 | 一握の温み確かに今年米 | あきこ | 静歩 | まさき | 優美 | |||
3 | 弱り身に有り難きかな今年米 | 優美 | ちあき | ゆき | 零風 | |||
2 | 新米や一合増やし炊く家族 | 244 | 狂平 | いくこ | ||||
1 | お食初め祈り籠めたる今年米 | 晶子 | あきこ | |||||
1 | 新米やなにはさておき仏飯に | 西寿 | 晶子 | |||||
1 | 新米の豊作今年値上げする | いくこ | おさむ | |||||
1 | 新米の香りが満ちる台所 | 零風 | 西寿 | |||||
1 | 新米の握り飯なり澄んだ空 | 七海 | 244 | |||||
1 | つややかに両手にこぼれし新米かな | ちあき | しおみ | |||||
1 | 墓地洗い父母に供える今年米 | 静歩 | 春雪 | |||||
得点 | 雑詠 | 作者 | 戴いた人 | |||||
6 | 一樹よりはじまる気配山紅葉 | あきこ | 西寿 | ゆき | いくこ | あつこ | まさき | |
可不可人 | ||||||||
6 | 軽き嘘知らぬふりして天高し | 七海 | 小自良 | 狂平 | ゆき | 244 | しおみ | |
優美 | ||||||||
4 | 追伸に栗もたわわと書かれをり | 春雪 | 晶子 | 244 | 零風 | まさき | ||
3 | 独り居を知ってか今宵もキリギリス | しおみ | ちあき | 静歩 | 可不可人 | |||
2 | 彼岸花不思議とときを違わずに | 静歩 | おさむ | 西寿 | ||||
2 | 風鈴が連打されてる野分かな | 静歩 | 晶子 | しおみ | ||||
2 | 無人駅降りれば虫の音三次元 | 244 | ちあき | 優美 | ||||
2 | 逝きし人ゆるりと来ませ草の花 | ゆき | 七海 | あつこ | ||||
1 | 秋の海伊根の舟宿ゆれてをり | 春雪 | 小自良 | |||||
1 | 氏神も寒露に濡れて縁結び | 狂平 | あきこ | |||||
1 | 縁側のメガネに止まる赤とんぼ | いくこ | 零風 | |||||
1 | 男手に糠床まぜる白露の日 | 西寿 | 春雪 | |||||
1 | 鬼も住む介護の家や花茗荷 | まさき | 七海 | |||||
1 | 月寝かせ星も寝かせて新走り | 晶子 | あきこ | |||||
1 | 亡き妻のとしを拾いて秋に入り | 零風 | 静歩 | |||||
1 | バッタにも帰る家有り日暮れ時 | 優美 | 春雪 | |||||
1 | 虫の庭蘇りたり廃車して | しおみ | おさむ | |||||
1 | 山盛りの枝豆つまみ弾む声 | 西寿 | 狂平 | |||||
1 | 読みかけの栞進まぬうそ寒さ | 優美 | いくこ | |||||
私の選んだ一句 | ||||||||
生かされて新米を食む贅に遇ふ | ゆき | 「新米を食べて長生き確認す。」(小自良) 「心の有りようが美しく感じましたひがみっぽい私には羨ましい。」(七海) |
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一握の温み確かに今年米 | あきこ | 「お結びにしたら新米と古米の違いがわかりますね。粘りがあってふっくらしたご飯は手の中で踊ります。新米が食べられる喜びです。」(優美) | ||||||
弱り身に有り難きかな今年米 | 優美 | 「身体が弱っている時、気分も落ち込んで、そんな時食べる新米の味わいはホット勇気づけられますね」(ちあき) | ||||||
お食初め祈り籠めたる今年米 | 晶子 | 「健やかな成長の願いをこめお祝い事をされて、新米 なのが良いですね。」(あきこ) |
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新米やなにはさておき仏飯に | 西寿 | 「優しい心、いまだ祖先を祭る心は美しいものです。」(晶子) | ||||||
新米の豊作今年値上げする | いくこ | 「豊作なのに値上がりしているらしい。流通業者から文句が出ている、どこが操作しているのかな」(おさむ) | ||||||
つややかに両手にこぼれし新米かな | ちあき | 「農家だったので、わかります。」(しおみ) | ||||||
一樹よりはじまる気配山紅葉 | あきこ | 「山紅葉のスタートはカエデでしょうか?それともナナカマドか?久しぶりに山の紅葉を見に出かけたくなりました。」(まさき) | ||||||
軽き嘘知らぬふりして天高し | 七海 | 「嘘も秋の空に飛んで行け!」(小自良) 「馬太る食欲でなく、これは 同調したい。軽くでなく、天におおいに嘯きましょう。」(しおみ) 「嘘をついた本人は罪を感じているのでしょうが 全て許してくれそうな秋の空。「知らぬふりして」良い表現ですね」(優美) |
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追伸に栗もたわわと書かれをり | 春雪 | 「米も去りながら、栗は沢山欲しいですね。羨ましい。」(晶子) | ||||||
独り居を知ってか今宵もキリギリス | しおみ | 「寂寞とした雰囲気ですね。いつものように虫の音に聞き入り慰められてでしょうか」(ちあき) | ||||||
彼岸花不思議とときを違わずに | 静歩 | 「自然は不思議ですな。年々歳々花は同じ。」(おさむ) | ||||||
風鈴が連打されてる野分かな | 静歩 | 「僅かな時間でも野分は恐ろしいです。」(晶子) | ||||||
無人駅降りれば虫の音三次元 | 244 | 「夜の電車から降り立った時、闇夜のどこかしこから虫の音ばかりなのでしょうね。無人駅らしい〜です。」(ちあき) 「虫の音を聞き三次元の世界と表現する辺り素晴らしい感性を感じます。」(優美) |
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逝きし人ゆるりと来ませ草の花 | ゆき | 「ほんとに!あの人がゆるりと訪ねてくれたら嬉しい。」(七海) | ||||||
秋の海伊根の舟宿ゆれてをり | 春雪 | 「一度は行きたい所です。」(小自良) | ||||||
氏神も寒露に濡れて縁結び | 狂平 | 「寒露に濡れて縁結び・・・見守って下さる氏神様有り難いことですね。」(あきこ) | ||||||
鬼も住む介護の家や花茗荷 | まさき | 「きっと鬼もつらいはず・・・」(七海) | ||||||
月寝かせ星も寝かせて新走り | 晶子 | 「発想なかなか楽しい句でした。新走り美味しいでしょうね。」(あきこ) | ||||||
虫の庭蘇りたり廃車し | しおみ | 「廃車して免許返上して気持ちも自然に帰りました。」(おさむ) |