平成25年11月 選句結果
得点 | 兼題 「柿」 | 作者 | 戴いた人 | |||||
3 | ふかふかと銀杏落葉のあたたかし | あきこ | ゆき | 葉風 | いくこ | |||
3 | 山の寺落葉は山に掃き込まれ | 244 | あきこ | 零風 | まさき | |||
3 | 凛として落ち葉清めし青き僧 | 葉風 | ちあき | 晶子 | 244 | |||
2 | 九十は梢に残る落葉かな | 零風 | 静歩 | 七海 | ||||
2 | 散りてまた足に優しき落ち葉かな | 瓢七 | しおみ | アッコ | ||||
2 | 似合いすぎ落葉の帽子地蔵様 | 桜桃 | 春雪 | むらさき | ||||
1 | 近隣の婆の挨拶落ち葉掻き | 晶子 | おさむ | |||||
1 | 古刹へと落ち葉踏みしむ細き道 | 西寿 | 桜桃 | |||||
1 | 日を浴びて落ち葉の道を老二人 | 七海 | 西寿 | |||||
得点 | 雑詠 | 作者 | 戴いた人 | |||||
8 | 帰りきて家に鍵さす星月夜 | ゆき | しおみ | 晶子 | 静歩 | ちあき | 244 | |
まさき | むらさき | 七海 | ||||||
7 | 不揃いの紐の長さや吊るし柿 | まさき | ゆき | あきこ | 零風 | 桜桃 | おさむ | |
アッコ | むらさき | |||||||
4 | 雪富士に峡の蒼天ひきしまる | ゆき | しおみ | あきこ | 葉風 | アッコ | ||
3 | 母と子とふたりの夜や霜そだつ | あきこ | 静歩 | 244 | まさき | |||
2 | 鮮やかに紅葉で飾る嵐山 | 零風 | いくこ | おさむ | ||||
2 | 小春日や予定なき日の侘びしさよ | 春雪 | 葉風 | 桜桃 | ||||
2 | 冬菊となりて日差しの中にあり | あきこ | ゆき | 七海 | ||||
2 | またひとり友をおくりて冬が立つ | 葉風 | 零風 | 春雪 | ||||
1 | 芋の秋鍬振る腕の力こぶ | まさき | 春雪 | |||||
1 | 落ち葉また時それぞれの美しさ | 瓢七 | いくこ | |||||
1 | 風渡る岩場の猪も秋多忙 | しおみ | 春雪 | |||||
1 | 川辺りに男らつどい秋深し | 七海 | ちあき | |||||
1 | 竜田川ちはや影あり紅葉狩り | しおみ | 西寿 | |||||
1 | ほろ酔うて野に尿放つ後の月 | 244 | 晶子 | |||||
私の選んだ一句 | ||||||||
ふかふかと銀杏落葉のあたたかし | あきこ | 「武士が馬で駆け上ったと言う、お寺さんの石段に溜まった落ち葉を踏みに参りました 、暖かくてさくさくと軽やかで満足でした、落ち葉踏むのは大好きです」(ゆき) 「 温もりのある情景が優しく 伝わってきます。 」(葉風) 「ふかふかに散り積もった落ち葉は足元を気持ちよくさせてくれます。」(いくこ) |
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山の寺落葉は山に掃き込まれ | 244 | 「そうではありますがおかしみがありますせっせと箒で掃き込む姿が見えるようです。」(あきこ) | ||||||
凛として落ち葉清めし青き僧 | 葉風 | 「掃き清められた境内に青き僧が似合ってますね。」(ちあき) 「若い僧の姿が見えるようで、戴きました。最近本当は若い坊様を見ておりません、お寺参りを怠っているのかな。」(晶子) |
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散りてまた足に優しき落ち葉かな | 瓢七 | 「ふかふか の句とこちら 同一人かどうか」(しおみ) |
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似合いすぎ落葉の帽子地蔵様 | 桜桃 | 「先日も洛中六角堂の羅漢さんにも、落葉の様々な柄の帽子を被っていました。観察力と俳諧味がユニークで頂きました。」(春雪) | ||||||
近隣の婆の挨拶落ち葉掻き | 晶子 | 「かど掃きの良き習慣守るのは老人ばかり。」(おさむ) | ||||||
帰りきて家に鍵さす星月夜 | ゆき | 「独居老人、オリオン三つ星に願をかけ。」(しおみ) 「家族が最近は少ないので鍵が必ず要りますね。普通の事に成って居ながら、星月夜に相応しく少しの寂しさを感じます。」(晶子) 「夜道にちょっと侘しいけど、我が家はやはりほっと!!するでしょう。」(ちあき) |
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不揃いの紐の長さや吊るし柿 | まさき | 「吊るし柿の季節ですね、紐の不ぞろいまで観測なさってらしゃる、見事ですね」(ゆき) 「手作りのあたたかみ感じられます。」(あきこ) 「不揃いでないと万遍に日の光が当たらない」(おさむ) 「一つの違いで不揃いになる、でも又それも自家製でいいのかも・・・・皮むき等で大変だったことを思い出させて頂けました。」(むらさき) |
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雪富士に峡の蒼天ひきしまる | ゆき | 「ひきしまる のは 気持ち、空の様子」(しおみ) 「くっきりと富士のある光景切り取られました。」(あきこ) 「 句の壮大さを感じました。」(葉風) |
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鮮やかに紅葉で飾る嵐山 | 零風 | 「京都の秋の紅葉、華やかに彩り冬に入るのですね。」(いくこ) 「水害を撥ね退けて立派に復興しつつ・・・」(おさむ) |
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小春日や予定なき日の侘びしさよ | 春雪 | 「 ”うんうん” と 頷いています。」(葉風) | ||||||
冬菊となりて日差しの中にあり | あきこ | 「陽だまりの中にほんわかしてる姿を想いました。暖かなお句です。」(ゆき) | ||||||
芋の秋鍬振る腕の力こぶ | まさき | 「敗戦後、校庭を開墾して芋畑にした苦い思い出が昨日の様に思い出されました。」(春雪) | ||||||
落ち葉また時それぞれの美しさ | 瓢七 | 「本当に落ち葉にもそれぞれの美しさと哀愁が有りますね、日本は本当に四季がはっきりとした、美しい国だと思います。」(いくこ) | ||||||
風渡る岩場の猪も秋多忙 | しおみ | 「最近は嫌われ者の猪クンですが、それは人間社会のこと。猪クンには越冬するエネルギーの確保に多忙な日々でござる。」(春雪) | ||||||
川辺りに男らつどい秋深し | 七海 | 「男ら〜がなんだか 面白そうな感じ・・・何すんのーー」(ちあき) | ||||||
ほろ酔うて野に尿放つ後の月 | 244 | 「如何かと存じながら、男の方の放恣な姿に自然を感じます。野趣を買いました。」(晶子) |