平成26年01月 選句結果
得点 | 兼題 「冬帽子」 | 作者 | 戴いた人 | |||||
3 | 冬帽子口尖らせて石を蹴る | 春雪 | あきこ | 西寿 | 桜桃 | |||
2 | 辻地蔵誰が上げたか冬帽子 | 静歩 | ゆき | 零風 | ||||
2 | ランチする姥ふたりの冬帽子 | ゆき | ちあき | 244 | ||||
1 | 懐かしき頑固一徹冬帽子 | あきこ | 七海 | |||||
1 | 似合わない?どうでもいいよ冬帽子 | 244 | 春雪 | |||||
1 | 冬帽子大将乃木がその始め | しおみ | 晶子 | |||||
1 | 冬帽子よちよち歩きの子の笑顔 | 西寿 | 静歩 | |||||
1 | 冬帽子気持ちスキップ旅の空 | ちあき | しおみ | |||||
1 | ベレイ帽かつこ良いねと冬帽子 | 零風 | いくこ | |||||
得点 | 雑詠 | 作者 | 戴いた人 | |||||
4 | 寒紅をためらう母の車椅子 | ゆき | 晶子 | 静歩 | 桜桃 | 244 | ||
3 | 床に臥す温し母の手初明かり | 桜桃 | あきこ | 西寿 | 244 | |||
3 | みぞれ雪双子前後にペダル踏む | しおみ | 晶子 | 西寿 | 七海 | |||
2 | おぼろげに聞きしラジオや冬の朝 | 西寿 | ゆき | いくこ | ||||
2 | ふんはりと寝間着柚湯の香をまとふ | あきこ | 零風 | 桜桃 | ||||
2 | 雪踏んで終生北国暮しなる | あきこ | 七海 | いくこ | ||||
1 | お花引く任天堂もどこへやら | 晶子 | しおみ | |||||
1 | 去る年も来る年もありお正月 | 零風 | ゆき | |||||
1 | 暖房を切ったかしらと階下まで | 春雪 | 零風 | |||||
1 | 大富士の一村雪に抱えこむ | ゆき | ちあき | |||||
1 | 通夜冷えて野良着の遺影笑みこぼす | 244 | あきこ | |||||
1 | 寝付けずに虎落笛聞く木賃宿 | 244 | 春雪 | |||||
1 | 初夢を思い出せずに仰ぐ富士 | 桜桃 | 春雪 | |||||
1 | 古い部下今でも慕い賀状来る | 零風 | 静歩 | |||||
1 | 冬空に讃美歌凛と響きけり | 西寿 | ちあき | |||||
1 | 雪女冷たき手もて胸探る | 晶子 | しおみ | |||||
私の選んだ一句 | ||||||||
冬帽子口尖らせて石を蹴る | 春雪 | 「我が家の前は通学路になっています、登下校途中の子らの様子三々五々賑やかに帰る様子を思いました。」(あきこ) |
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ランチする姥ふたりの冬帽子 | ゆき | 「なんだか ほっと! ほほえましいですね」(ちあき) | ||||||
懐かしき頑固一徹冬帽子 | あきこ | 「なんだか頑固さんを思い浮かべました。」(七海) | ||||||
似合わない?どうでもいいよ冬帽子 | 244 | 「私も自分では素敵と思ってる冬帽子を被るのですが、妻が『似合ってると思ってるの?』と口撃します。(爆笑)」(春雪) |
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冬帽子大将乃木がその始め | しおみ | 「あら、本当ですか、少しも存じませんでした。」(晶子) | ||||||
冬帽子気持ちスキップ旅の空 | ちあき | 「作者は大手会社便でしょうが、私はLCC 取っての気持ちスキップです。」(しおみ) | ||||||
ベレイ帽かつこ良いねと冬帽子 | 零風 | 「ベレー帽も冬帽子のところは暖かい所でしょうね。」(いくこ) | ||||||
寒紅をためらう母の車椅子 | ゆき | 「慎み深いご母堂ですね、紅は間のものがよいそうで。」(晶子) | ||||||
床に臥す温し母の手初明かり | 桜桃 | 「伏しても無事に新年を迎えられほっとされているのでしょう。」(あきこ) | ||||||
みぞれ雪双子前後にペダル踏む | しおみ | 「恐らくタンデムでしょう。楽しい様子が見えてきます。」(晶子) 「ガンバレ かあちゃん!」(七海) |
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おぼろげに聞きしラジオや冬の朝 | 西寿 | 「私も此の所、ウアオークマンの音楽の音で目覚めます、薄れいく夢の中に、音楽は楽しく目覚めさせてくれます。」(いくこ) | ||||||
雪踏んで終生北国暮しなる | あきこ | 「歳を重ねるごとに、冬は、暖かいとことに住みたい・・」(七海) 「私は死んでも、雪に埋もれる墓の中でしょう今は、お墓のそばにも行かれないと、息子が言って居ました。石塔の頭だけ10センチほど見えるそうです。雪国は、生涯半年は雪に覆われます。今頃お花が見られるところは、良いですね。」(いくこ) |
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お花引く任天堂もどこへやら | 晶子 | 「作者はわかっていますが、久保田万太郎の調べです。さすがさすが。」(しおみ) | ||||||
大富士の一村雪に抱えこむ | ゆき | 「富士山のでっかさを感じます」(ちあき) | ||||||
通夜冷えて野良着の遺影笑みこぼす | 244 | 「亡くなった方、ご家族の方、句を作られた方周りの方々のお人柄まで伝わる佳句と思いました。」(あきこ) | ||||||
寝付けずに虎落笛聞く木賃宿 | 244 | 「入社して2年目の頃に北陸から東北へと月に一度出張をしていました。三沢の旅館に泊まってる時に地元のおじさんが部屋を間違えて蒲団に潜り込んでくるのです。すかり目が覚めてしまったことを思い出す一句でした。」(春雪) | ||||||
初夢を思い出せずに仰ぐ富士 | 桜桃 | 「最近は初夢を見ることが少なくなりました。本当の夢でなく思いだったら見るのですが・・・・。作者は富士が見えるのですから羨ましい限り」(春雪) | ||||||
冬空に讃美歌凛と響きけり | 西寿 | 「ソプラノの透明な声なのでしょう。冬空ににあいますね、うっとりします」(ちあき) | ||||||
雪女冷たき手もて胸探る | 晶子 | 「アンデルセンでしたか、日本なら こうだと教えたい。」(しおみ) |