平成26年02月 選句結果
得点 | 兼題 「蝋梅」 | 作者 | 戴いた人 | |||||
3 | 蝋梅の香りこの家も老一人 | 244 | 静歩 | 零風 | 七海 | |||
2 | 蝋梅や月日流れて我れひとり | 七海 | 可不可 | あきこ | ||||
1 | 青空にひらく蝋梅今日の贅 | あきこ | 春雪 | |||||
1 | 頂いた蝋梅の花馨しく | 静歩 | しおみ | |||||
1 | 強き日を受けて蝋梅融けんとす | 西寿 | 244 | |||||
1 | 蝋梅の薫りただよふ古都の里 | 春雪 | 西寿 | |||||
1 | 蝋梅のかさと聞こえて開きけり | 晶子 | 桜桃 | |||||
1 | 蝋梅の香りただよう散歩道 | 零風 | ちあき | |||||
1 | 蝋梅が咲きしと友の文にあり | だるま | 晶子 | |||||
得点 | 雑詠 | 作者 | 戴いた人 | |||||
5 | 冬銀河荒野横切る列車の灯 | 244 | 可不可 | 晶子 | しおみ | 静歩 | 桜桃 | |
3 | 音もなく色をも消しつつ雪の降る | 桜桃 | 春雪 | ちあき | 晶子 | |||
2 | 囀りの南大門や空高く | 春雪 | 西寿 | 七海 | ||||
2 | 陽に負けて滑り落ちたる屋根の雪 | 静歩 | ちあき | 桜桃 | ||||
2 | 家並み過ぎ寒行の声高うなる | 244 | 春雪 | あきこ | ||||
1 | 一等席猫に譲りて日向ぼこ | 七海 | 零風 | |||||
1 | おとといの雪まだとけず今朝の寒 | 静歩 | 244 | |||||
1 | 牡蠣を食ふ一人の夕餉静かなり | 西寿 | 可不可 | |||||
1 | 塊は嫌はれものよ玉子酒 | 晶子 | しおみ | |||||
1 | 春節に黄金の龍街を練り | 零風 | 静歩 | |||||
1 | 節分のお決まりのごと豆をまく | ちあき | あきこ | |||||
1 | 祓はれし日本列島鬼は外 | あきこ | 七海 | |||||
1 | ベランダに雀の足跡雪にあり | だるま | 零風 | |||||
1 | 寄り添いてただ寄り添いて雪の夜 | 七海 | 西寿 | |||||
1 | 藁ボッチ二輪寄り添ふ寒牡丹 | 桜桃 | 244 | |||||
私の選んだ一句 | ||||||||
蝋梅の香りこの家も老一人 | 244 | 「佳い句ですね、この家も、が効いています。」(七海) | ||||||
蝋梅や月日流れて我れひとり | 七海 | 「我が家の小さな庭にも蝋梅が咲いています。」(可不可) 「思いを言葉にして気持ち慰められることもあるのでないかと。蝋梅が美しく感じられます。」(あきこ) |
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青空にひらく蝋梅今日の贅 | あきこ | 「蝋梅って梅の花では一番早くに咲くのでは・・・あの淡黄色い花が健気にも春を招いているように咲いています。」(春雪) |
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蝋梅のかさと聞こえて開きけり | 晶子 | 「花開く時期を楽しみに待っていたからの表現でしょうね。耳で咲くを感じ目で開くさまを感じる素敵な句ですね。」(桜桃) | ||||||
蝋梅の香りただよう散歩道 | 零風 | 「散歩のときどこからともなく香りただよう、 平凡な毎日ですが、平和で、ささやかな幸せですね」(ちあき) | ||||||
蝋梅が咲きしと友の文にあり | だるま | 「如何にも麗しき女性からの文のような気が致します。」(晶子) | ||||||
冬銀河荒野横切る列車の灯 | 244 | 「冬来たりなば春近し、希望を乗せて走ろう。」 (可不可) 「賢治の小説の景色のようです。雪は華やかでも寂しい物」(晶子) 「広々とした白と橙の世界が目に浮かびます。寒さを感じるよりもホンワカとした温かさを感じたのは終着駅へ急ぐ人の思いも運んでくれる人情を感じたせいかもしれません。」(桜桃) |
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音もなく色をも消しつつ雪の降る | 桜桃 | 「上5から中7へのリフレーンを効かせた表現が上手だな〜と思いました。」(春雪) 「”色をも消しつつ”なんて、時の経過がスマートですねーー」(ちあき) 「本当に音を吸い込んでしまいますね。何時も感じます。」(晶子) |
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囀りの南大門や空高く | 春雪 | 「明るく広々した感じがします」(七海) | ||||||
陽に負けて滑り落ちたる屋根の雪 | 静歩 | 「寒い雪の時期なのになんだか 楽しい〜!!」 (ちあき) 「北風と太陽を思い出しました。雪国ならではの光景ですね。」(桜桃) |
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家並み過ぎ寒行の声高うなる | 244 | 「家並みを過ぎてほっとした若き僧侶の気持ちを巧く表現されました。」(春雪) 「寒さの中の修行がしのばれます。」(あきこ) |
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牡蠣を食ふ一人の夕餉静かなり | 西寿 | 「そう言えば、牡蠣を久しく食べていません。」 (可不可) | ||||||
節分のお決まりのごと豆をまく | ちあき | 「冬への訣別のつもりで。」(あきこ) | ||||||
祓はれし日本列島鬼は外 | あきこ | 「鬼は内にいる?」(七海) |