平成27年11月 選句結果
得点 | 兼題 「紅葉」 | 作者 | 戴いた人 | |||||
4 | 人去りて猿住む里の紅葉かな | 七海 | 晶子 | 桜桃 | いくこ | むらさき | ||
2 | 水やせて行くところなし散る落ち葉 | 静歩 | あっこ | 西寿 | ||||
2 | 欲ばらず紅葉オンリー老いの旅 | しおみ | 七海 | 静歩 | ||||
1 | 雨上がり落葉踏みしめ本殿へ | 西寿 | ちあき | |||||
1 | 老いすぎて紅葉の道も歩けぬ身 | 零風 | 春雪 | |||||
1 | 黄葉紅葉轍もしらぬダート道 | 244 | しおみ | |||||
1 | 紅葉晴しづもる園の息深し | あきこ | 244 | |||||
1 | 列島をゆるりと移動山紅葉 | ちあき | あきこ | |||||
1 | 病む身にも季節の移ろひ紅葉散る | 桜桃 | 零風 | |||||
得点 | 雑詠 | 作者 | 戴いた人 | |||||
5 | 散水のホース巻き込む冬はじめ | 春雪 | 七海 | 桜桃 | 西寿 | あきこ | いくこ | |
3 | 秋晴れや自力で開けしビンの蓋 | 七海 | しおみ | ちあき | あきこ | |||
3 | コスモスと背丈競ひし子らの群 | 西寿 | ちあき | 零風 | 静歩 | |||
3 | 荒びたる堂の縁板秋日射す | 244 | あっこ | 桜桃 | いくこ | |||
2 | 風遊ぶ芝生ひろびろ秋の声 | あきこ | 244 | むらさき | ||||
2 | 紐縫ふてたすきに長し夜寒かな | 晶子 | しおみ | むらさき | ||||
2 | 冬めくや訛り飛び交ふ露天風呂 | 桜桃 | 西寿 | 静歩 | ||||
2 | 緑園に明治のかをり秋日濃し | あきこ | 晶子 | 244 | ||||
1 | 秋の蚊の結界となす白襖 | 晶子 | 七海 | |||||
1 | 兄姉の息災嬉し秋日和 | 七海 | あっこ | |||||
1 | 小春日にあれこれ思ふ病床に | 桜桃 | 春雪 | |||||
1 | 椿の実伊豆の島々昏れにけり | 春雪 | 晶子 | |||||
1 | 成り過ぎのみかんいくつか地にこする | 244 | 春雪 | |||||
1 | 夕暮れや香深まる金木犀 | 西寿 | 零風 | |||||
私の選んだ一句 | ||||||||
人去りて猿住む里の紅葉かな | 七海 | 「いかにも自然を描いて居て落ち着きます。」(晶子) 「季節の彩が濃くなるほど寂しさを感じてしまいます。人と入れ替わりにサルや獣が大威張りで暮らすようになるのでしょうか。住みやすい街へ出て暮らす人が多くなる現象は何処にでもあるのですね。ふと田舎を思い出してしまいました。」(桜桃) |
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欲ばらず紅葉オンリー老いの旅 | しおみ | 「ワタクシもそう実感するようになりました。一緒に行く相手も、わがままの効く身内がラクチンになって。」(七海) | ||||||
雨上がり落葉踏みしめ本殿へ | 西寿 | 「秘めた気持ちを胸に、本殿に進む、、少し緊張の気持ちを感じます」(ちあき) | ||||||
老いすぎて紅葉の道も歩けぬ身 | 零風 | 「最近めっきりと脚力の衰えを感じています。元気に歩けた頃を懐かしく思う日々です。」 |
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列島をゆるりと移動山紅葉 | ちあき | 「惹かれる句が幾つもありましたが大きく詠んでいて日本中の人々の目を楽しませてくれる紅葉ですね。」(あきこ) | ||||||
散水のホース巻き込む冬はじめ | 春雪 | 「そうですね、出しっぱなしにしているホースが淋しく見えるようになりました。我が家もあした巻き込みます。」(七海) 「ご苦労様・お疲れさまという気持ちを込めて巻き込んだのでしょうね。何気ない優しさを感じました。」(桜桃) 「冬支度いろいろされておられる様子を思いました。」(あきこ) |
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秋晴れや自力で開けしビンの蓋 | 七海 | 「自力で蓋がひらけて、、うれしいですね、、何でもない事だったのに以前できていたのに出来なくなった事が増えてきました」(ちあき) 「ちょっと嬉しく明るく取り合わせがよいと思いました。」(あきこ) |
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コスモスと背丈競ひし子らの群 | 西寿 | 「各地でコスモス祭りの様子を、TVニュースでみますが、子供たちの伸びやかにいきいきした声もこだまして、平和があり難いです」(ちあき) | ||||||
荒びたる堂の縁板秋日射す | 244 | 「細かいところまで観察された様子が伝わります。誰も居ないお堂に一人たたずんでおられる姿を想像しました。」(桜桃) | ||||||
緑園に明治のかをり秋日濃し | あきこ | 「明治神宮の近辺は緑が多いです、明治天皇は父母たちの、尊敬の的でした。」(晶子) | ||||||
秋の蚊の結界となす白襖 | 晶子 | 「情景がすっと浮かぶ端正な句だとおもいました。」(七海) | ||||||
小春日にあれこれ思ふ病床に | 桜桃 | 「二年前の手術入院が思い出されました。」(春雪) | ||||||
椿の実伊豆の島々昏れにけり | 春雪 | 「伊東に居りまして、大島の椿に助けられました」(晶子) | ||||||
成り過ぎのみかんいくつか地にこする | 244 | 「ミカンもなり過ぎました?柿も豊作ですね。」(春雪) |