平成28年5月 選句結果
得点 | 兼題 「鯉幟」 | 作者 | 戴いた人 | |||||
3 | 我が里にやっと上がりし鯉幟 | 244 | ちあき | 桜桃 | あきこ | |||
3 | 矢車を静かに回す里の風 | 静歩 | 244 | 零風 | 西寿 | |||
2 | 立泳ぎままに風待つ鯉のぼり | 桜桃 | 晶子 | むらさき | ||||
1 | 鯉幟立たぬ家無し田の青く | 晶子 | しおみ | |||||
1 | 肺腑まで青一色に五月鯉 | あきこ | しの | |||||
1 | ベランダに泳ぐ鯉のぼり親心 | ちあき | おさむ | |||||
1 | 被災地に届きし元気こいのぼり | しの | 春雪 | |||||
得点 | 雑詠 | 作者 | 戴いた人 | |||||
5 | 行間に書けぬ思ひや春便り | 春雪 | しおみ | しの | 244 | 零風 | 西寿 | |
3 | 只今と軒端に戻る初つばめ | 春雪 | おさむ | ちあき | 零風 | |||
2 | 芍薬の只一輪の盛かな | 零風 | ちあき | 晶子 | ||||
2 | 下北の海の仏や波のたり | しおみ | 244 | 桜桃 | ||||
2 | ハンガーに白もの増えし夏化粧 | 桜桃 | しおみ | むらさき | ||||
2 | 春光をはじき返して乙女像 | あきこ | しの | 西寿 | ||||
1 | 朝ぼらけさつきに目覚む雉の鳴く | ちあき | 桜桃 | |||||
1 | 拝むように泉に手おばひたしおり | 零風 | むらさき | |||||
1 | 九条の改正是非や青嵐 | 静歩 | 晶子 | |||||
1 | 筍掘る爺の鍬音若々し | 244 | おさむ | |||||
1 | つつがなし言えずともよし余花咲けり | しおみ | あきこ | |||||
1 | 藤咲くや先っぽまだまだ無口なり | 桜桃 | 春雪 | |||||
1 | 道端におはす地蔵や花吹雪 | 西寿 | 春雪 | |||||
1 | 藪でまりたそかれ招く白さかな | 晶子 | あきこ | |||||
私の選んだ一句 | ||||||||
我が里にやっと上がりし鯉幟 | 244 | 「出産率が減ったこの頃、地域の皆が 待ち望んだ、、光景ですね」(ちあき) 「少子化の中待ちに待った男児誕生の喜びでしょうか。鯉のぼりが上がった喜びが伝わります。」(桜桃) 「癒える日は簡単にないかも知れませんがそれでもすこしほっとする俳句ですね」(あきこ) |
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立泳ぎままに風待つ鯉のぼり | 桜桃 | 「本当に何時も風が有る訳でないので、この気持ちあ良く分かりります。 だらりと下がった鯉はチョツト情けない。悠然と泳いでほしいです。でも頂き。」(晶子) |
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ベランダに泳ぐ鯉のぼり親心 | ちあき | 「マンションでは この方法が一番ですな」(おさむ) |
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被災地に届きし元気こいのぼり | しの | 「今回の熊本地震の報道を見ていますと他人事ではないように我が身に置きかえて色々と考えさせられます。」(春雪) | ||||||
只今と軒端に戻る初つばめ | 春雪 | 「今年も還って来たか おかえりなさい 都会では 汚れると 巣を落とす罰当たりが居るのに」(おさむ) 「ツバメが戻ってくると、なぜかホットします。糞には悩まされますが」(ちあき) |
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芍薬の只一輪の盛かな | 零風 | 「美しく、ただ1輪でも存在感のある そういうお方を花を見るたび、思い出します」(ちあき) 「アッと思う間に芍薬は崩れますね。はかない美しさを頼みのしているさまが面白いです。」(晶子) |
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下北の海の仏や波のたり | しおみ | 「すごく気になる海の仏という中句。これは下北半島から見える仏が浦でしょうか。ずっと行ってみたいと思っている場所が詠まれて嬉しく思います。行った気にさせてくれる句ですね。」(桜桃) | ||||||
朝ぼらけさつきに目覚む雉の鳴く | ちあき | 「さつきの色鮮やかに雉も驚いたのでしょうね。『ケーーーン!!』と言う鳴き声も聞こえそうな環境が羨ましいです。」(桜桃) | ||||||
九条の改正是非や青嵐 | 静歩 | 「何か憲法九条が軽く使われて居ることにいらいら致します。60年安保などどこ吹く風ですね。仕方ないですが・・」(晶子) | ||||||
筍掘る爺の鍬音若々し | 244 | 「タケノコ堀りには コツが要るのです」(おさむ) | ||||||
つつがなし言えずともよし余花咲けり | しおみ | 「余花に優しさを感じます。」(あきこ) | ||||||
藤咲くや先っぽまだまだ無口なり | 桜桃 | 「蕾の状態を上手に詠まれましたね。」 | ||||||
道端におはす地蔵や花吹雪 | 西寿 | 「お地蔵さまも行く春を惜しまれてる風情が傑作」(春雪) | ||||||
藪でまりたそかれ招く白さかな | 晶子 | 「すっきり美しい句とおもいます。」(あきこ) |