平成28年10月 選句結果
得点 | 兼題 「菊」 | 作者 | 戴いた人 | |||||
5 | 今朝の菊露乗せしまま仏壇へ | 桜桃 | しの | ちあき | 西寿 | むらさき | いくこ | |
2 | 菊活けて心も豊か友迎え | 静歩 | 春雪 | かれん | ||||
2 | 被災地のハマギク御所に根付きしや | しの | あきこ | 無垢 | ||||
2 | ふるさとは日々好日の菊日和 | あきこ | 竹峰 | 七海 | ||||
1 | 菊の花懸崖仕立て父自慢 | ちあき | おさむ | |||||
1 | 白菊を供へて妻を偲びけり | 西寿 | 桜桃 | |||||
1 | 浜菊も海も隠して巨大堤 | 七海 | 244 | |||||
1 | 路地裏にカレーのかをり菊月夜 | 竹峰 | しおみ | |||||
得点 | 雑詠 | 作者 | 戴いた人 | |||||
4 | 身のほどの日々の幸せ羊雲 | 竹峰 | あきこ | 244 | 桜桃 | いくこ | ||
4 | 虫の音の心地よきかな独り酒 | 西寿 | しの | 竹峰 | 桜桃 | 七海 | ||
2 | 秋雨に伸びる草草虫の宿 | ちあき | しの | かれん | ||||
2 | 柿たわわ一輛電車の走り去る | 春雪 | 西寿 | 竹峰 | ||||
2 | 菊一花老人ホームの部屋に咲き | 静歩 | ゆたか | 七海 | ||||
2 | コスモスや倒れてもなお咲き続け | 静歩 | ちあき | 無垢 | ||||
2 | 断捨離を考ふ余命秋の暮 | 春雪 | むらさき | かれん | ||||
2 | 懐かしのメロデー観てる良夜かな | 竹峰 | おさむ | しおみ | ||||
2 | 賓客として迎えたり秋の蝶 | 七海 | ちあき | 西寿 | ||||
1 | 秋らしくそれぞれ咲きて皆詩人 | ちあき | むらさき | |||||
1 | 秋の蝶ゆうらりひらりと右左 | 桜桃 | しおみ | |||||
1 | 生まれくる子の名をならべ秋日和 | あきこ | 春雪 | |||||
1 | 草刈り機ひびく台風過ぎし朝 | しの | 244 | |||||
1 | ここ湯ぶねさんま焦げてる隣家窓 | しおみ | 春雪 | |||||
1 | 故郷より届きし栗で夕餉かな | しの | おさむ | |||||
1 | 彷彿と波郷の一句ぶどう食ぶ | あきこ | 春雪 | |||||
1 | モクセイの香流し切る夜半の雨 | 桜桃 | いくこ | |||||
1 | リハビリの一歩踏みだし秋光る | 七海 | あきこ | |||||
私の選んだ一句 | ||||||||
今朝の菊露乗せしまま仏壇へ | 桜桃 |
「なにかぶつぶつ、亡きお方に話しかけながら一連の動作が、目に浮かぶようです」(ちあき)
「我が家の菊もお仏壇で良い香りを・・・」(いくこ)
|
||||||
菊活けて心も豊か友迎え | 静歩 |
「来客を迎える時のわくわくしたおもてなしが嬉しいです。」(春雪
「いつもお友達をお茶にお呼びする時は切り花を活けます。せめて廃屋にも息づいずいている花の生命のたおやかさをお伝えしたくて」(かれん)
|
||||||
被災地のハマギク御所に根付きしや | しの | 「御所に持ち帰られたこと知り感動です菊の生命力はきっと強いですね。良い句とおもいました」(あきこ)
「被災地にお見舞いに行かれた両陛下が皇居で移植されてご覧になられているということを知りました。この句でその事を思い出させていただきました。本当に国民思いで優しい両陛下にはいつまでもお元気で居ていただきたいものと思います。」(無垢) |
||||||
菊の花懸崖仕立て父自慢 | ちあき |
「高齢の父の自慢の菊造り 品評会で最優秀賞か」(おさむ)
|
||||||
白菊を供へて妻を偲びけり | 西寿 |
「私は百合の花だけど亡き人を偲ぶ花に菊はピッタリですね。」(桜桃)
|
||||||
身のほどの日々の幸せ羊雲 | 竹峰 |
「羊雲 が幸せ感にぴったり。作者に共感しました。」(あきこ)
「背伸びしない現実が幸せなのかもね」(桜桃)
|
||||||
虫の音の心地よきかな独り酒 | 西寿 | 「何だかいい雰囲気ですね。独りも悪くないね」(桜桃) | ||||||
菊一花老人ホームの部屋に咲き | 静歩 |
「老人ホームの殺風景な部屋が、菊一輪で少し和んでくるようですね。(ゆたか)
|
||||||
コスモスや倒れてもなお咲き続け | 静歩 |
「柔らかで優しい、コスモスなのに 意外と丈夫何方かににているような」(ちあき)
「コスモス畑に行ってみると 根っこが深く秋空に向かって高く咲いていました。中には強い風になぎ倒されながらもしっかりと空に向かって咲いているけな気なコスモスもありました。
昔見たそんな風景が浮かんできました。」(無垢) |
||||||
断捨離を考ふ余命秋の暮 | 春雪 | 「引っ越した折に身の周りの断捨離を済ませたつもりですが、心の断捨離がまだまだ出来ていません あれやこれやと悩みつつ お終いには「なるようになるわ」と自分をなだめています」(かれん) | ||||||
懐かしのメロデー観てる良夜かな | 竹峰 |
「今々の 歌は がなり立てるだけで訳が分からない 昔の歌は 良いな」(おさむ)
|
||||||
賓客として迎えたり秋の蝶 | 七海 |
「昨日、待ちに待った アサギマダラが やってきたのですよ ワタクシの気持ちです」(ちあき)
|
||||||
生まれくる子の名をならべ秋日和 | あきこ | 「可愛いお孫ちゃんのネイミングなんでしょうか?色々と情景が浮かんで来ます。」(春雪) | ||||||
ここ湯ぶねさんま焦げてる隣家窓 | しおみ |
「京の路地裏なのか庶民生活の一端を上手に切り取られた素晴らしい俳句と思いました。(春雪)
|
||||||
故郷より届きし栗で夕餉かな | しの |
「送って呉れたのは 故郷の 親か 友達か懐かしさも一緒に」(おさむ)
|
||||||
彷彿と波郷の一句ぶどう食ぶ | あきこ |
「石田波郷の一句<風呂吹に機嫌の箸ののびにけり>を思い出しました。」(春雪)
|
||||||
リハビリの一歩踏みだし秋光る | 七海 |
「中七の 一歩踏みだし に前向きの気持ちでもって、季語も明るいです。」(あきこ)
|