ゲーム中の設定話や制作時の出来事を徒然に軽く書いたページ。
本当に「小話」なんで読み流してください。



=「おにぎり粉砕」ってなんなのさ!?=


盗人講座中、もっとも理不尽且つ、壊れたイベント「おにぎり粉砕」。
あれを思いついたのは今年の正月。
帰省中に暇だという理由で衝動買いした「風来のシレン2」がきっかけであります。

ご存知の方もあるかと思いますが、ダンジョン探索型のこのゲーム、
食料である「おにぎり」がなくなると餓死します。
かなり嫌がらせたっぷりのゲームです。
ある意味何より貴重なこの「おにぎり」を、握り潰す敵がいたらどんなに嫌だろう・・・
そんな思いから生まれたのがこのイベントでした。
(実際、かなり嫌な敵ばかり出るのもこのゲームの特徴)

卒論完成を危うくしたシレン2。
利用させてもらわないと割に合わないということで。(逆恨み)

こうして「おにぎり粉砕」、引いては「特大おにぎりを守りぬけ!」イベントが生まれました。
葉月やケティを愉快なキャラに昇格(降格?)させながら・・・。



=易者誕生=


東京・新宿駅の周辺を歩いていると、
「手相の勉強をしています。あなたの手相を見せてくれませんか?」
・・と時折、声をかけられることがある。
占いはあまり意識しない性分なれど興味を引かれ見てもらう。

意外とあたってるもんだなぁと思った。
雑誌とかの全人類を12分割しちゃうような占いは全然信じていないけれど、
手相というのはその判断の仕方が意外と明確に代々伝えられている
一種の学問みたいなものなのか・・・という印象を受けた。

面白い!

家に着くなり、ミストの街に易者を設置。
その日の話を元にトレドが診断されてしまうエピソードを追加した。
いろんな人が集うほど、街は街らしくなる。
有意義な散歩が出来たとある夏の日の一日だった。



=書物の世界=


エピソードの積めこみで散らばってしまった設定を繋げるために生まれた書物たち。
全ての書物は世界観をまとめるために創られた。
けれど予想外にはまってしまった本作りは逆に盗人講座の世界を広めることになる。

悪魔の話、永遠の器物、ミストの伝説・・・堅いイメージばかりなので
絵本やH本、カジェリパパの自伝にバタイの歌う民謡などもつけ加える。
ソコロフ・アンダーソン、タチアナ・セイシュネルなど著者達にも勿体つけた名前をつけてみる。
本マニアに一冊ずつ感想を述べさせることで、本の内容を補足する・・・
本の種類やそこから生まれるエピソードを考えると際限がなく作るのも面白い。

RPGではシナリオ上、世界設定や神話は強制的に挿入されがちだけど、
メインシナリオから外れた位置で、興味ある人は探し出して読んでください
・・・という遊び手の能動性に任せてしまう世界観の見せ方は
次に何かを作るときでも使いたいなと思うアイデアの一つ。
小さな工夫とノウハウは磨きをかけて次に生かしたいなと思う今日この頃。

伏線はりまくりの書物たち。どの本が印象深かったでしょうか?



=夢想家は考える=


ビュッセの墓所近くにいる夢想する少女はとりとめない考えを主人公に投げかけてくる。

見慣れたものにも素敵なことがつまっていると彼女は主張する。
地面の下は空っぽ。卵の殻の上で自分たちは生活しているのではないかと彼女は感じる。
世界征服を企む帝国はそこまでやって何が知りたいのかと彼女は悩む。
人が猿からここまで進化する間、人を手助けしてくれた存在があるのではと彼女は考える。

何一つ明言せず、徒然に次々に世界の有り様に想いを馳せる彼女もまた
上記の書物と同じく、世界観をまとめるために生まれた。

感のいい人にはこのキャラの話す内容が
GOOD ENDルートで明らかにされるイエニテ一族の昔話や
書物に書かれた悪魔の閉じ込められた地下空間、街の隠し地下室などを指す
伏線だと気づいていただけたかもしれない。

彼女はゲーム内のキャラの中で最も世界の秘密に近づいた街人。
それでいて街の危機にはその歩みを一人で進められない弱さを見せる。
世界設定の補強要員は多様な人間が集まる盗賊の街に静かにその存在感をアピールする。
いつのまにか彼女は「欠かせないキャラ」へとレベルアップしていた。



=スケベの定義=


ミストの街東南の地下室で開かれるマニア達の宴。
盗品の売却が通常の店よりお得なこの場所に、
3人目のマニアとして設置されたのがスケベマニア。略してS・Mだった。
「ジーク・エロ!」
ノリで決めたものの実際にどんなスケベグッズを扱うかで後で悩むことになる。
そのものズバリ「H!」なモノは問題外。
でもマニアを名乗るのだからどこか超越したスケベ観が必要だ。
そして純粋無垢な少年トレドが盗むのだから・・・
「におい」に決定。
彼は街の女性全ての香りを求めて盗品を買いあさるようになりましたとさ。



=魔剣の由来=


作者が始めて完成させたゲームの名は「Messenger」。
5年前SFC版RPGツクールで作った、話をする魔剣とその相棒である盗賊の冒険RPG。
気合入れて作った初のオリジナル作品でしたが、陽の目を浴びることはありませんでした。

・・もう気づかれた人もおられるでしょう。今作の魔剣レプラコーンのモデルです。
昔とはかなり雰囲気を変えましたが愛着のあるキャラ、五年ぶりの復活です。
気に入っていただければ、とてもハッピー。



=撲殺バニーさん=


無計画にエピソード拡大が続いた盗人講座。
その結果、バグチェックにほぼ一月を費やすことになる。

 そんなある日のバグチェック。

酒場のバニーさん相手にスリにチャレンジしたところあえなく失敗。
「H!」という罵声と共にビンタをくらう。うんうん、仕様通りいい音してるぞとほくそ笑む。
しかし次の瞬間に画面は暗転、ゲームオーバー。
唐突な展開に何が起こったのかわからない作者。
しばしの硬直の後、ビンタで5ダメージを受けるようにしたことを思い出す。
そういえば熱血親父に負けてHPは5以下だったような・・・。
 あまりに理不尽な主人公の最後に一人バカうけする作者。
面白いのでこのまま直さないことにする。

盗賊都市は危険がいっぱい。
一体何人の人がバニーさんに撲殺されることだろう?



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