2009年12月10〜13日じゅっくりの会in京都 記録     home  

10日 駅から  えいぞうさんの家体験記  えいぞうさん父を語る えいぞう・きみこさん新居を語る

11日  柳原照弘の この1年   工芸繊維大講義 デザインイースト 00 を語る  

12日  渡辺菊眞さんに聞く   鼎談 アガカーン賞の王路 (森田一弥・渡辺菊眞・江崎貴洋)
     松岡聡さんに聞く    
工繊大3年生・浅野翔さんに聞く

    えいぞうきみこさん 「新居を語る
          その01 その02  その03 

その02

 (土地さがし)

えいぞう:なんかね 新しく開発されてる、昔ながらの環境だったらたぶん良かったんですよ、やっぱ新しく住宅地として こう切り拓かれていると、どうしてもね、やっぱね
きみこ:違和感
えいぞう:違和感あるですよね

佐藤:整いすぎてるし
きみこ:でも岩倉の土地も見にいったところの不動産だったのよね、あそこ
えいぞう:そうそう、不動産に情報もらって岩倉の土地を見にいって、広くって安い所。でも全然だめで。で、しょうがないからっていうんで、ちょっと見に、ちょっと色んな情報下さいって行ったんですよ。不動産屋に。それで色々話してて、そのときは岩倉当たりのね。
きみこ:うん
えいぞう:いろいろ情報を出してもらって。どこ出しても何かいかにも、区割りしたような隣も同じ土地が だもんな〜
佐藤:うははは

えいぞう:う〜んて感じで。してたら何かぴょっと出して来たんです。これ。こういのも在りますけど・
きみこ:まあ条件付ですけど
佐藤:どんな条件付

えいぞう:不動産やから買った土地なんですね、で見せてくれたんですよ。そしたら、ここに古い平屋の木造の古いのが建っていたんです。神社の隣の鳥居がぱっと、で桜が満開の写真を見せられて
佐藤:圧倒的な桜と鳥居
えいぞう:すごいこれいいすか〜見にいって、さっそく車に乗っけてもらって。ここまで来て。これはいい!!
きみこ条件は外しますって
えいぞう:それで条件してもらって。
佐藤:なんですかその条件ってのは

えいぞう:建築条件付だったんですよ、不動産屋さんの工務店で建てるの、条件付だったんです、それ外してくださいって。外してもらって。そいで買って。
佐藤:工事はしてもらったんですか
えいぞう:設計、も施行外してもらってフリーにしてもらって。うちも設計者居るんで、ふふふふ

佐藤:なるほど。
えいぞう:で外してもらって、そいで、決まったよってまた電話して「早いとか言われて
きみこ:ふふふふ
佐藤:もう決まった
えいぞう:それで見てもらったんだっけね一回。案 出してもらう前に、見て、来てもらって。それで考えてもらうという経緯ですね 



佐藤:そこの屋根の窓があいてる理由が分かる?
えいぞう:たぶんキッチンの明るさの問題だと思う
佐藤:あんまり関係なさそう

きみこ:喚気
えいぞう:そうすか、
佐藤:何かね
えいぞう:あれ分かんないですか
佐藤:何か見たいんじゃないですかね

えいぞう:でもね意外にあれ効いてて実は
佐藤:あそうですか

えいぞう:外から見たときにこっちの壁が明るいんですよぼんやり
佐藤:あそうか
えいぞう:そうすると凄い不思議な感じなんですよ、あれはねけっこう良いんですけど。

 (ほぼ これ)

佐藤:
話も 戻そう 設計条件ださず いきないり設計お任せ
えいぞう:まえの家が、
佐藤:知っている、散々喋っているから
えいぞう:前の家はさっき言ったようにとりあえず、住めるようにしてくれやみたい家なんですけど。一応色々、やりとりする中でこっち側の要望みたいなのが、まあ一応伝えたし。ほいで中山君っていうのは僕友達だから、泊まりに来てた。前の家に。だから僕の家族の住み方もよく知っているし、てのもあって。ここに関してはとにかく、奥さんが庭で野菜作りたいって、それだけ。

きみこ:ちょうど中山さんが来たときに、うちベランダでプランターでトマトが鈴なりで、凄いねこれ〜
佐藤:ミニトマトですか
きみこ:そうミニトマト、で中山さんもこういう庭いいよねっていうことで、中山さんも
えいぞう:それで庭をね。まあお願いしますと。で前の土地は庭なんか望めない土地だったんで、ここはちょっとね、ちっちゃいけど庭が作れるし、下手すると変な。下手な建て方すると、中途半端な気持ち悪い隙間が残ってしまうような土地なんですね、だからちょっと、ちっちゃいけど、何か庭みたいなスペースはまあ、欲しいし出来てしまうから、その関係は豊にしてほしいですねぐらいは、言っておいた。

そしたら、で基本的には我々は、やっぱり日当たりがいいのは西側だから、西がに庭が欲しい、こっち建たないから。庭はやっぱり西側だろうな〜と思っていたり。したんですけど。でも中山君の中では建ち方として、こっち(東側)に建物が寄っているっていうのは、ありえないと。たぶん佐藤さんはお分かりだと思うんですけどね。あり得ないと思ったと思うんですよ。それで、色々悩んでたんですよね。どういうのが

色々色々やっているうちに、なんとな〜く、一回なんか、中山君の話では、一回家の中に入るものを外に出して、置いてみたいとそしたらこう並んでしまったと。ほほ設備が。ほいで建物が空っぽになって、それは細くなったとああ、細くなったら飛び出しちゃったみたいな言い方したな。

それでこっちも、開けるようにしたと。で建物ばーんと建てて、そこに、増築したみたいに、作り方にしたらどうかみたいな、事を。彼は思い付いたらしくって。それで、持って来たですよ。ほぼこれを持って来たですよ。一発目ちっちゃい模型と、おっきい模型と、あとスケッチ、さっきみのりが走って、こんな感じでみたいな。

ほいで見せられて、こっちは想像だにしなかった、プランなんですよ。そらそうですわ。こんな素人が、ふふふ、。こんなの来るだろうなんて、絶対!思えないようなプランなんで。

それで見せられて、全然分かんなかった

佐藤:わかんないでしょう、普通の人は一発では、

えいぞう:それでもう、うんそうか〜って。一回話聞いても ピント来なくって。じゃちょっとあの〜彼ら京都で自転車買いたいとか言うから、じゃ行ってきてよって。二人でちょっとよく見ておくわ〜って。二人で散歩行ってね。喫茶店入ったよね。
きみこ:うん そうだね

えいぞう:近くの喫茶店まで行って。
佐藤:これどうなんだ?と
えいぞうこれど〜なの〜か〜なああー話だから、色々話したたら。これはもしかして、凄いプランかも!!しんないって二人で。思い始めて。
きみこ:ふふふふ
えいぞう:完璧じゃない!
佐藤:ふふふふ

えいぞう:こうなって外ぐるっと回れるでしょうみたいな。
きみこ:まき(喫茶店の名)行ったとき
えいぞう:まき。まきで、回れるし、いいよね〜って感じで、で私もなんとなく、何にも使えない用がないような、中途半端な空間が欲しい みたいな、ことは前のときも言っていたんで、いいこれは、もしかしたら凄いかもって、いうことになって。彼らが心配しながら、買い物に行った、 帰って来て飯喰って、そん時にはもうこれは凄いから、名作になる

佐藤:ふははあははは
えいぞう:名作だね!
佐藤:建て主が名作と太鼓判を押してあげたんですか
えいぞう:これはこのままやると名作だね
佐藤:なるほど

えいぞう:ほいで、じゃそのまま、それでお願いしますっていう事になって。そんときはねまあだね〜色々ね、まだちょっとね〜そんなにシビアに法律の事とか、条件を見てないし、敷地 見てないんで。 一番手前に倉庫があって、こっちに風呂場があってみたいな、そういう並びだったですね。

色々ね〜やっぱり、屋根のこう軒の出とかも、制限もあったりとか、どれだけ敷地の境界から、どれだけ出てきてしまうか壁が、とか微調整しているうちに、色々動いて来て、で、風呂は一番向こうになって、倉庫は無くなってみたいな感じで。それで、なんとなくこのプランに納まって。

でほとんど、ねもうね、ああそうですか、って聞いているだけだったね、我々は。その時も、ほいでね最初ね、模型見ているときには、そこ(北面大窓)硝子張りで、透明な塩ビが貼ってあったんですよ最初はてっきり、模型中見やすいように、そうしてあるんだと

佐藤:ははははは

えいぞう:それでねふふふ、よくよく聞いていくと、どうもここは硝子らしいと。すげーな〜と思って。
佐藤:でけー硝子だと。
えいぞうなんでそこガラスなの?とか言ったら。なんか おかだえいぞうが、世の中に対する、こうメーッゼージだふふうふふ、言われて、よくわかんねな〜ふぉ
佐藤:はははは

えいぞう:で、よくよく聞いていると、道路の延長だとこれはここでずーっと回って、見えるように、したいんだみたいな。で、ああそうですか。も〜すごいな〜と思ってそこは。で、みたいな感じですかねえ〜

佐藤:僕は建築の理想は路上だって言ってきたけど、そうなってますね
えいぞう:そうなんですよ。路上なんですよこれ
佐藤:設備周りも含めて、全部路上状態ですよね
えいぞう:
佐藤:住み方が とわれちゃうね、人どんどん招き入れて、路上化する
えいぞう:うちは人がドンドン出入りする処だからははははそれは、
佐藤:お昼は子供たちが路上してましたね

えいぞう:そうなんですよ、あとは、ねとにかく時間掛かったんですけど、色々ね、色んな細かいとこまで考える人達なんで
きみこ:とにかく進まないんだよねふふふ
えいぞう:こんなね、ちっちゃい家なのにね、この階段もね、原寸で模型作ったり検討したりとか。この2m幅も本当に大丈夫かどうか事務所で実際に作って。検討してたですから。するんですよ

佐藤:2m幅の部屋やったこと無いでしょうからね、1,5mの部屋を87年に作っていた 俺だったら胸を叩くけど
えいぞう:ふふふふ
佐藤:大丈夫大丈夫って
えいぞう:ふふふ、そんとき、まだ、これをやってる時は、ああ 違うわ。前の家をやっているときはまだ中山君は、伊東さんの事務所にいたです。多摩美術大学の図書館を担当していて。アーチのやつ。それ、やっていて、でようやく、これで始まる頃にようやく、独立して、始まって。

佐藤:処女作ってことですか
えいぞう:事務所時代に一個建ててるから。これはまあ独立後は一作目で、中山君としては2作目で。中山君としてもこういう変な施主というか、ほったらかしの施主もなかなか居ないんで。やっぱ自分がやりたいことを、トコトンやるチャンスだから、トコトンやってくれて。それで、色々ね。それで最初は予算が全然納まんないと。

  (予算〜着工)

佐藤:予算制限無しじゃなかったんですか
えいぞう:予算だけは言っておいたの。設計料込みで2500万だよって。最初6千万ぐらいで出てきて

佐藤:よくある 作りにくいんで高値で名刺代わりに出すタイプだね。よくあるパターンだよね、
えいぞう:どうせこれから減額するし。みたいな感じで。前の家もそんな感じでやっていた。
佐藤:最初は施行業者の挨拶 高値は礼儀のようなもんだからね
えいぞう:でもまあ、三社に見積もりとって、一番安い所というよりは一番対応がしっかりしている、志水工務店という所に一応一社にに絞って、そっから減額していこうということで、始まったんですけど。まあ、なかなか落ちなくって。4千万ぐらいまで
佐藤:やったこと無いからでしょう、作ったことないからね値決められないだよね
えいぞう:4千万ぐらいまでは行くんだけどなかなか、落ちなくって、あとは、色んな贅沢を削っていく。床暖房を細切れになっていくとか。あと何諦めたんだっけかね。あとはたいした諦めてない。

きみこ:いまとなっては忘れたけどね
えいぞう:まあ地下は一応地下室のはずだったんだけど。まあ一応物だけはいるようになったとか。それで、なんとか、納まってというか、納まらなかったです。で3千2百数十万まで来たところで、これ以上落ちないぞみたいな、ところで。でもうちも、私もローンまだ、一個有るし。
佐藤:前の土地のね、あるし
えいぞう:これ以上うちは借金できないからと。無理だよって話をしたんですよ。したら、きみこがお金を持って来てくれたんですはははは

佐藤:パチパチパチ
えいぞう:よくできた妻だ
きみこ:ふふ 建てれないね〜って言うと、どうする?って事になってたのよね。
佐藤:そういうのいいよね
きみこ:でも私はそんのお金はへそくりで、まったく えいちゃんにも黙ってて、私のお金で
えいぞう:それで実家からもらったお金もらったんです

きみこ:全然出すつもり無かったんですけど
佐藤:この家に住みたい!と
きみこ:それも出会いで。なにか整体の講座に勉強っていうか、整体の勉強に行ったときに、その先生に、出してなんぼだよって。出したものは全て還って来るからっていう言葉で、ああそれって私のお金かな〜って思って。あ、これは出さなきゃな〜って、って事で出すことになって、ふふふふ

佐藤:出した方がいいです
きみこ:うん
えいぞう:という、起死回生こうふふふ、一言があり
佐藤:やった〜!!
えいぞう:これもしかして建てられないかと思って。じゃーそういう事でなんとかその金額で、それで契約をして、それでやっと始まったよ〜って

きみこ:う〜ん
えいぞうこ〜じ
佐藤:工事はいつ始まったんですか今年の春頃
えいぞう:1年前
佐藤:え、1年掛かった!そんなに掛からないでしょう?経費倒れになるよ
えいぞう:今年の2月ぐらいに契約したん、契約は2月だよ。
佐藤:半年で出来そうだよね。

えいぞう:半年でっていう事だったんですけど
きみこ:1ヶ月延びた
佐藤:作ったことない形だしね のんびりね、事務所のチェックがはいるからね

えいぞう:そう事務所もチェックするしね、工務店は楽しようとするし


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