出雲大社・平成の大遷宮
 


ご本殿特別拝観・伊太祁曽神社ご一行 

 縁結びの神様・福の神、大国様として日本の人々に親しまれている「おおくに主」をお祀りする出雲大社の60年に一度の造営遷宮(大屋根の葺き替えなどの改修)がいよいよ始まりました。

工事のために神様を仮社殿にお移しした(社殿が空っぽになった)ので、本格的に修理が始まるまでの間に期間を限定して一般開放され、昇殿拝観が許されると言うので日本中から多くの方が参拝に来られたそうです。

なにしろ60年に一度のチャンスなので年齢的に次回参拝はとうてい不可能! という人々が、朝から長蛇の列をなしているとテレビや新聞で紹介されていたのを目にした方もあると思います。今年の猛暑をものともせずに、三時間以上も待ってようやく参拝できたという友人もいたほどの人気ぶりでした。
聞くところによると、期間中は一日に5千人〜1万5千人もの方が来られたそうですよ。

このように一般に開放されていたのは8月17日までだったのですが、私たちは伊太祁曽神社の氏子さんや崇敬会の方々、約230名とご一緒に21日に特別に昇殿参拝させていただくことができました。

というのも出雲大社の宮司様と伊太祁曽神社の宮司様はとても仲良しなので今回の特例の参拝が実現したとのことです。

・・・・とは言っても、本当のところ、「古事記」の中で(おおくに主=おおあなむじ)が80人の兄たちに何度も何度もしつこく命を狙われていた時、大きな木の洞よりスサノオのいる根の国に時空移動して逃がしたのは、この伊太祁曽神社のご祭神、おおやびこ=いたける命なのですから、もしかしたらその時のご恩返しに今回の特別参拝が実現したのかも?????

つまり、おおやびこさまはおおくに主の命の恩人というか、おおやびこさまが居なかったら、おおくに主はお兄さんたちに殺されていたかもしれないのです。そうなれば、その後、おおくに主さまは少名彦との国づくりもできなかったし、中つ国=日本の国は無かったかも?・・・・・ということなのですよ。

みなさん伊太祁曽神社という神社の重要性とすばらしさを、がってん(^o^)丿していただけたでしょうか?

この日島根県の天気予報には傘マークが付いていたので心配していたのですが、ご覧のように社殿の上にくっきりと白い雲がふわふわ〜〜、まさに八雲立つ・出雲そのままのすがすがしい青空となりました。




ここから先は写真撮影禁止なので、神社から頂いた特別拝観の証をコピーしてご本殿天井に描かれている「八雲の図」をご覧頂きましょう。
 
まず、仮本殿の前で正式参拝を済ませ、お払いを受けて御垣内へと進みます。

ご本殿への階段は15段。この国宝の大社造本殿の階段を自分の足で上らせていただくことができるなんて! 夢にも思っていませんでした。

ただし階段を昇りきってもご祭神・おおくに主さまのご神座は板仕切りがあるので、まだ拝見することはできません。そこから高欄のついた回り廊下(縁)を神主さんの誘導に従って、東側からぐるりと回りこみます。

ところで、この位置から下を見下ろす景色はまた格別のものがありました。
往古は高さが32丈(約98m)平安時代には16丈(約48m)あったと伝えられています。重機の無い時代にどのような建築方法で壮大な木造建築を建てたのか? と諸説紛々のようですが、それはともかくとして、今でも8丈(約24m)の高さなのですから、きっと昔は目もくらむような場所から見下ろしていたのかと想像するだけでもワクワクしました。。

そして北側から真後ろにあるすさのお様のお社に一礼して西へ回ります。

ここでようやく蔀戸(しとみど)が開放されて中の様子を拝見することができました。真ん中の心の御柱は一抱え(約1,1m)長さは11,8mもある大きな杉の丸太です。

そして板仕切りで遮られていたご内殿の様子を拝見することができました。ご神座は話しに聞いていたとおり西向きでした。

その横に、西側から「天ノ御中主神」「高御産巣日神」「神御産巣日神」「宇麻志阿斯訶備比古遅神」「天常立神」の別天津神五柱の神々がお祀りされていました。

真上の鏡天井には江戸時代の造営遷宮の際に描かれたと伝わる「八雲の図」がまるでいま彩色を終えたばかりのように色鮮やかにくっきりと描かれていました。

八雲と呼ばれているのになぜか雲の数はいくら数えても七つしかありません。ご神座の真上は何も描かれていません。

この八雲の絵の謎はいろいろささやかれているそうです。中でも一番大きい雲「心の雲」の中に黒い色の雲が描かれていて、その雲にはある「秘儀」が行われたとか???

配置、配色、逆向の一雲など古来から謎の多い「八雲の図」だそうです。
そうそう、中には松江の神魂神社の天井の雲の数が九つなので、一つはそちらに行ったという説も???

平成25年(2012年)には何かが起こるかも?

 この出雲大社の平成のご造営が終わりご社殿に大国様が戻られるのが平成25年(2012年)です。

また、伊勢神宮の20年に一度の式年遷宮で天照大御神さまが新しい社殿にお移りになるのも平成25年(2012年)。

そして、ご存知の方もいるかも知れませんが、精神世界系の人々がホピの予言と呼ぶアメリカの先住民・ホピ族の祖先が岩に刻んだカレンダーが2012年で終わっているそうです。その世界の人々はもしかして2012年は核戦争により、世界の終末か? と心配しています。

確か1995年頃、ホピのメディスンマンの一人が羽の付いたパスポートを持って日本を訪れ、神戸で集会が開かれたことがあります。彼らは「消えた石版」のひとつを探すために来日したということでした。会場では映画監督の宮田雪さんや水木しげるさんも来られていて、ホピの神話や精霊のお話、灰の一杯詰まったヒョウタンの話などを聞きました。

でも、私個人の考えでは、2012年は世界の終わりではなく、天つ神さまと国つ神さまのお社が揃って美しくなる年。崩れていたバランスが調和する年。

目に見えるものだけを追いかけてきた物質世界の終焉。八百万の神々の復活再生と世界中がイヤサカの世になる時代の始まりと思っているのですが・・・・。みなさんはどう思われますか?

出雲の神々、ホピ族、チベット族、ウイグル族、その他、世界中の少数民族=八百万の民族の調和とパワーアップを心から祈っていまぁ〜す!



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