古事記朗唱大会&若草山山焼き(平成27年)
 

奈良県主催古事記のおまつり
平成27年(2015年1月24日)
昨年11月18日、大古事記展に両陛下がご行啓くださったこともあって奈良県での『記紀・万葉プロジェクト』はますます力が籠ってきました(*^_^*)

トップの写真は稗田阿礼がご祭神の売太神社(大和郡山)の宮司様や奥様が率いる古事記朗唱チーム(一番端っこにいるのは私たちのお仲間の吉田さん)

吉田さんは子どもたちに古事記を語り伝えたいと六・七年前から阿倍王子神社の勉強会にご参加くださり、大阪の語り部の会で話し方を学び、ボランティアで各地にお話しに行かれて大活躍されておられる素晴らしい女性です(*^。^*)

「古事記を楽しむ会」ではこの他にも2組、子どもたちに古事記の紙芝居を広めてくださっている方々がおられます~(*^_^*)

来年は私たちも有志の皆さんと古事記の朗唱大会に参加しますと、奈良県のT課長さんに申し込んでおきましたぁ~(*^_^*)。

古代衣装(レンタル代300円)を着て新公会堂の能舞台で古事記の朗唱をご一緒して下さる方を募集中です(但し、古事記を楽しむ会会員さん限定♪)


会場は奈良県新公会堂
 

古事記のおまつり当日(1月24日)この冬一番の快晴。気温も上がってぽかぽか陽気に恵まれ奈良公園は観光客でいっぱいでした。

会場には古代衣装に身を包んだ奈良県荒井知事さんをはじめとして、奈良中の市町村長さんや明日香村村長さん天理市長さんたちが次々と舞台に上がって古事記原文を朗唱されました。(*^_^*)

万葉一辺倒だった奈良県がこんなに古事記に力を入れてくださるなんて夢のようですね~(#^.^#)

  
山上の鶯塚古墳の被葬者の供養と霊魂を静めるための祭礼
 

  
 この日は夕方から恒例の若草山の山焼きがあるので、古事記のおまつりの後ですぐに帰らずに、お天気も好いことだし山焼きまで見物してゆくことに予定変更。



公会堂に置いてあった若草山山焼きガイドブックを見ながら飛火野の春日大社大とんど会場に…
これまで何度か若草山の山焼きは見物したことがあるのですが・・・・

山焼きの火をこの大とんど会場で、春日大社の神官さんや僧侶、山伏、僧兵が参列してお祓いを受け、大とんどの火をもらいうけるご神事「奉戴祭」があることを初めて知りました。

山焼きはただの観光行事ではなかったのですね~

 

飛火野~水谷神社へ聖火行列の後をゾロゾロ~
 




午後5時を過ぎて飛火野大とんどから春日大社、東大寺、興福寺の提灯に奉戴した火を先頭に、

山伏が吹く法螺貝の音に導かれて春日の森の中を水谷神社まで聖火行列が続きます。
水谷神社は吉野の丹生川神神社(春日の森に水を送ってくださる龍神さま)と繋がっています。

山焼きの火が延焼したり、怪我人などの事故が起きないように水の神さまにお祈りしているのだと感じました。




ここの御神前で三つの提灯の火は僧兵の持つ松明に分火されるのですが、見物人は橋からは進入禁止なので、川のこちらからそのようすを拝見するだけ・・・・
暗闇の中でのご神火分封は幽玄の世界を垣間見るようでとても神秘的でした。 

山焼き会場の若草山には既に人がいっぱい(*^_^*)
  
午後5時15分~45分。

水谷神社から金峯山寺の僧兵の持つ松明に移された聖火はいよいよ山焼きの会場である若草山山麓の野上神社へ。

ここでは地元の消防隊員(約300人)の方や世話役の方を交えて今年の山焼きの安全祈願とこれから山の枯草を焼き払いますというご報告を神様に奏上祈願するご神事が行われます。

そしていよいよ山麓中央に用意された忌竹に囲われた大かがり火に点火。

読経と法螺貝の音を合図に夜空に冬の花火が打ちあるのです(午後8時15分)

私たちは花火→山焼きはなんどか見ましたが、山焼きの前にこのようなご神事があることを今年初めて知りました。(@_@;)
町中や遠くから見ている観光客の方もほとんどご存じないでしょうね。

 
 
野上神社前でのご神事~大かがり火の前での法螺貝と読経
 
 山焼きの開始を告げる冬の花火~一斉点火の迫力(*^_^*)
 

 
 この日はこの冬一番の快晴(*^_^*)

2、3日前から気温が弛み芝も乾燥して消防団の方々300人ほどが一斉に若草山に駆け上がり花火の終わりと共に枯草に火を放つと圧倒的な炎に包まれてその感動はとても写真では伝えきれません。

古事記の中でスサノオの放った火に囲まれ、ネズミの助言に助けられて穴に隠れ命拾いした大国主や、敵が放った野火の中で倭姫に貰った火打ち石で迎え火を付けて命が助かったヤマトタケルと弟橘姫が体験した野火の恐怖というのは、もしかしてこのような激しい火勢だったのかもしれませんね・・・・?



来年は「古事記を楽しむ会」の有志の皆さんで、午前中から奈良県主催の古事記のおまつりに出演して夕方からは春日の大とんど会場からのご神事に参列し山焼きを楽しみませんか?

(ただし山焼きの場合は、天候次第で火の勢いは変わりますし、雨の場合は中止になるので、神さまのみ心次第ということはご了解くださいね(-。-)y-゜゜゜) 

 

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