夢惑う世界 草紙<蜃気楼> |
蜃気楼 その159 | 発行日 2014年12月21日 編集・著作者 森 みつぐ |
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季節風
ほんの一週間前までは、雪も少なく歩道のアスファルトも見えていたのだが、今は辺り一面真っ白な銀世界となってしまった。今はまだ、南からの低気圧が発達し北上してきて、そして南から暖かい空気を引き込んで雨となることが多い。その雨が凍り付いて、そして雪を被りことで、一番厄介な道となる。
先日、除雪車で除雪された歩道を歩いていたら、その氷の層が露出して綺麗に磨かれたようになっていた。車が出入りする所の歩道は段差を無くすため斜めになっているが、そこでつるっと前のめりに滑ってしまった。手と膝をつく程度だったが、冬はこれからである。 |
言いたい放題
有権者の2人に1人しか参加しなかった衆院選が終わった。最初から結果が予想できた選挙でもあった。私としては、今までで一番意味のない選挙だった。政権与党の政治かけ引きだけで、莫大な税金を投入して選挙をする必要が本当にあったのだろうか。ともかく自民党の一人芝居は続くことになった。
消費税10%への増税を1年半後に見送るとして解散総選挙を行ったが、全く大義があるとは思えなかった。衆院の解散総選挙は、消費税を10%に上げる1年半後実施し、国民に信を問えばいいのである。政府は、1年半後消費税を10%に上げるというが、そのとき景気はどうなっているだろうか。首相は、「経済対策を最優先する」と言うが、当然、好景気の上で増税しなければ、政権の座も怪しくなるから、当たり前のことだろう。
このままの政治が続いてゆく限り、日本は貧富の格差が非常に大きいアメリカア型社会となってゆくことだろう。多くの低所得層の移民たちがほんの一握りの富裕層を支えるアメリカ社会だが、単一民族(に近い)の日本では、経営者に都合のいい非正規労働者が大企業を支える構造となっている。自民党政権のままでは、この社会構造は、強化され続けてゆくことだろう。 |
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つくしんぼの詩
今回の衆院選は、日本社会の問題点である少子化による人口減少問題、超高齢化社会の問題や医療費、年金問題など多々社会保障関連についての議論は、全く聞こえて来なかった。どういうことなのだろうか。経済成長が全ての問題を解決するための源流とはなりえない。
人より金や物を大切にする社会システムが到来してきている。その一つが、グローバル経済のシステムだろう。非正規雇用の拡大もブラック企業の増加も、このシステムの結果である。ますます人として生きづらい社会が出来上がってきている。 |
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虫尽し
札幌の親の庭には、4月の雪解けとともに、クロヤマアリが歩き始める。春、最初に見かける虫さんがクロヤマアリである。花壇に植えられた菊の葉には、びっしりとアブラムシが付いていたりする。そこには、小さな赤っぽいアリが行き来していた。アメイロアリである。子どものとき、赤アリと言っていたアリだろうか。
ダリアがだんだん大きくなって、蕾も大きくなってきた。その蕾に大きな黒いアリが群れていた。最初、クロヤマアリと思っていたのだが、ちょっと大きいので調べてみると、クロオオアリだった。今のところ、この庭で見かけるアリ3種である。まだ、他にも居そうな気がするのだが。 |
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情報の小窓
『社会的に立派に活躍している人が、五歳の男の子と同じようなことで不満になったりするというのは考えにくいが、実際そうなのである。自分の肉体が三十歳だから自分の心も三十歳だと思うのは決定的な間違いである。自分は心身ともに立派だと思っていると、自分の中の幼児性が満たされないとき、ついつい立派な理屈をつけてしまう。しかしそれはみな口実である。人間関係で困るのは愛という名の幼児性、道徳という名の幼児性、正義という名の幼児性である。』
PHP研究所「自分に気づく心理学」加藤諦三著 |
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