やはり歳を取ったせいか、そろそろ情報を発信する側にならなくてはと思い、書き始めた小論です。5つの短編集としたのは、私の忙しいときにも、無理をせずに書き続けることを目的としたためです。今の自分の考えをまとめておくことが、将来に亘って目に見える形での私の心の拠り所になるはずです。心の拠り所というよりも、この心が拠り所になるのです。そして、多くの方々に問い掛け、考える、そして考え続ける切っ掛けとなれば幸いです。
主題「蜃気楼」は、戦後半世紀も過ぎ、社会状況がますます不透明さを増してゆき、ありとあらゆる情報が飛び交う中で、自己を確立することが非常に難しくなってきています。今、私たちは、蜃気楼の中で彷徨っているようにも思えてきます。
蜃気楼の中の5つの短編集は、おおよそ次のような内容で書いてありますが、時には、気紛れで内容が変わるかも知れませんので。
(1)季節風
身近な自然の中で、時節折々の情景を描写します。
(2)つくしんぼの詩
ゴミ問題、交通問題、少子・高齢化問題など社会福祉一般について考えてみました。「つくしんぼ」は、1995年の阪神・淡路大震災の時、震災者たちを応援するために臨時に結成した「つくしんぼの会」から付けました。つくしんぼの会は、今でも不定期に恵まれない人たちに対して義援金を送ったりしています。
(3)言いたい放題
ひとりの社会人として、種々の社会問題を考え、時には、身近な問題を一般化して考え、私の意見としてまとめてみました。
(4)虫尽くし
主に、採集旅行に行ったときの紀行文です。ちょっとした出来事があれば、載せたいと思います。昆虫や自然に興味を持つようになればと思い書いてます。
(5)情報の小窓
私が最近読んだ書籍の中から、蘊蓄に富んだ文章や今伝えたいと思った文章を抜粋しました。
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