夢惑う世界 草紙<蜃気楼>
夢惑う世界 蜃気楼 その28 発行日 2001年11月11日
編集・著作者    森 みつぐ
  季節風
 今年の夏以降、蔓植物にセスジスズメコスズメ、ホシヒメホウジャク、ホシホウジャクと立て続けに幼虫を見つけたので育ててみた。その後は、ヤブガラシやヘクソカズラを見かけると、スズメガの幼虫を探してじっくり見てしまう癖が付いてしまった。
 そして、11月となり葉っぱはすっかり以前の勢いを失ってしまい瑞々しさはなくなってしまったのだが、未だに視線はそちらを向く。気圧配置も西高東低の冬型となり、木枯らしも吹き始めそうだと言うのに。
  言いたい放題
 最大の防御は、攻撃であると云う。見えない敵に対する攻撃は、どうすればいいのだろうか。テロ攻撃時の誤爆について考えてしまう。
 何の罪のない人々は、テロ軍団の人質となっている状態である。“人質を盾に犯罪を続けるならば、誤射も已むを得ない。”と割り切って考えても、すっきりするものではなく、やはり悲しい出来事である。
 テロと戦う側も、当然、命懸けである。誤爆された人々も悲しいけど、誤爆した人々の心も辛い。全てがテロに起因するのである。ただ、ここでこのテロの撲滅だけで終わらせても、次のテロが生まれる。テロが全くなくなるとは思えないが、テロを生み出さないための施策を世界の国々が集まって考えなくてはならない。
 しかし、経済至上主義による貧富の格差、宗教対立、民族対立などテロの要因は、事欠かない世界情勢である。テロは、人間であるが故になくならないことかも知れないが、出来るだけ最小にする努力が求められるだろう。
 平和ボケしている私たちも、なんどきテロの巻き添え、またはその標的になるかも知れないことを肝に銘じておく必要があるだろう。
≪つくしんぼの詩へ≫
  つくしんぼの詩
 今回は、言いたい放題とまとめて書いてます。

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≪言いたい放題から≫
 私は、力で力を封じ込めることには反対する。辛抱強く説得・話し合いを続けるべきである。ただ、今回の麻薬中毒患者みたいな人たちには、それさえも無理のように思えてならない。誤爆の報道を聴きながら、今日も私は、自分の非力さを感じている。どうしたらいいものだろうか。
  虫尽し
 マレーシア半島南部のコタ・ティンギ近くの国道脇にあるで、トンボを採っていた。私は、歩くのが好きだから池の畔でいつまでも採集するという気はないのだが、今回は、その歩く道がないため池付近にとどまって採集していた。
 池のすぐ近くには、森林が迫っているが湿地帯なので入り込めない。昼過ぎからその森林内で“ウォー!ウォー!”という低い呻き声が聞こえてきた。最初は、何か分からなかったのだが、どうもゾウみたいである。本当に、すぐ近くで聞こえていたので、目があった場合は、どう挨拶しようかと考えてしまった。知らんぷりも出来ないし・・・?
  情報の小窓
 『小倉・・・そうやっている会社側の職制もそれぞれ家に帰れば、子どもには「人間、嘘をついちゃいけないよ」というようなことをいっている人ですし、・・・職場ではありとあらゆる嫌がらせ、意地悪、いじめをやるわけです。・・・特に日本人の場合にはみずから進んで、忠誠の証をするためには、そういう不当なことを率先して参加してゆく傾向がありますね。』
 岩波ブックレット「企業と人間」佐高信・小倉寛太郎著

Copyright (C) 2001 森みつぐ    /// 更新:2001年11月11日 ///