和歌と俳句

釈迢空

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だうろく神まつり

乾風の 砂捲く道に日は洩れて、睦月八日の空片ぐもる

磯近き冬田に群れて 鳥鳴けり。見つつ 聞きつつ 道ゆく。われは

道なかに、御弊の斎串たちそそり、この村深く 太鼓とどろく

七ぐさの 今日は明くる日。里なかのわらべに問へば、道饗へに行く

もの忘れをして 我は居にけり。夫婦神も、目を見あひつつ 笑み居たまへり

村の子は、女夫のくなどの 肩擁きています心を よく知りにけり

供へ物 五厘が塩を買ひにけり。ここの道祖をはやさむ。われも