週報短文
バックナンバー 2011年 10月分
2011年 10月 30日
香港にて
今年度の休暇を1週間いただき、同居している84歳の父を連れ、妹一家を訪ねるため、香港に行ってまいりました。旅の間もお祈りに支えられて、無事に戻りました。 今年の春、思いがけない義弟の転勤によって妹一家が香港に引越しまして、このたび会いに行ったわけです。
ただ、香港というと、わたしたちにとっては、前任の島隆三牧師・静江牧師が、西川口教会に着任する前に香港JCFという教会に宣教師として奉仕しておられましたから、香港JCFには何となく親しみを感じておりました。島先生の説教でも、幾度となく香港時代の経験が語られました。ですから、23日の主日礼拝は香港JCFに出席しようと決めていました。今は、インターネットを使い、ホームページがありますから便利です。礼拝時間、住所、行き方を事前に確認できました。妹たちも一緒に行ってくれて助かりました。
香港の街中は高層ビル街がどこまでも続くようで、写真やテレビでは見たことがありますが、実際に行ってみると、圧倒されるほどでした。その街中に、大きな会堂の教会もいくつかありましたが、ビルの中にある教会もずいぶんたくさんありました。香港JCFもそうでした。
大通りに面した、21階建てのビルの20階と21階が会堂でした。途中の階にも、別の教会がありました。教会の牧師始め皆様に温かく迎えていただき、礼拝を共にしました。新来者として紹介され、礼拝後歓談の時、島先生をご存知の方々がお声をかけてくださいました。力強く熱心に伝道している教会でした。
香港には約2万人の日本人が在住しているそうです。ここで伝道するためには、川口と同じようにはいかず、伝道の方法は、場所、時代に応じて変えていかなければなりません。いろいろ異なる面も見させていただきました。刺激を受けて帰ってきました。
御言葉を宣べ伝えなさい。折が良くても悪くても励みなさい。(テモテ二4・2)(No.385)
2011年 10月 16日
町の平安を求め、祈る
先週の10月11日に鳩ヶ谷市が川口市に編入合併し、西川口教会が所在している埼玉県川口市が新しくなりました。新しい川口市は人口約58万人の自治体となりました。新聞には「約70万人が目安の政令指定都市への移行を目指す」とありました。時代は動き、町は変化していきます。
「クリスマスの夕べ」(毎年12月上旬に行っている音楽ゲストのコンサートとクリスマスメッセージの集会、今年は12月2日)を企画する県南四市牧師会の交わりを、約10年続けています。牧師会で祈りに覚えている諸教会は、新しい川口市で24の教会(プロテスタントが23教会、そして川口カトリック教会)、蕨市で3教会、戸田市で4教会です。教団教派は、日本基督教団(3教会)、日本キリスト改革派(2教会)、日本福音教会連合(3教会)、日本福音自由教会協議会(7教会)、日本福音教団、日本バプテスト連盟、日本ホーリネス教団、日本ルーテル同胞教団、保守バプテスト同盟、日本アライアンスミッション、イムマヌエル綜合伝道団、日本アッセンブリーズ・オブ・ゴッド教団、救世軍が、それぞれ1つの教会です。単立の教会が5つあります。各教会の個性や歴史、伝統の違いはありますが、信仰によって一致して伝道協力をしています。クリスマスの夕べの企画に参加しているのはその中の一部の牧師たちですが、この地の教会を通して、福音がこの町に力強く宣べ伝えられますよう祈ります。
今日から次の日曜までキリスト教教育週間です。今年のテーマは「つなげよう、ひろげよう、平和への祈り」です。世界のキリストの教会を思い、平和を祈ります。さらに、わたしたちの足もとからの平和を祈ります。二千数百年前に、主なる神が捕囚となったイスラエルの民に、預言者エレミヤを通して語られた御言葉を分かち合います。
わたしが、あなたたちを捕囚として送った町の平安を求め、その町のために主に祈りなさい。その町の平安があってこそ、あなたたちにも平安があるのだから。(エレミヤ29・7)(No.384)
2011年 10月 9日
神の憐れみを示す人
本日10月第二主日は、日本基督教団行事暦で「神学校日・伝道献身者奨励日」です。
日本基督教団の関係神学校は全国に6校あります。東京神学大学(東京都三鷹市)、関西学院大学神学部(兵庫県西宮市)、同志社大学神学部(京都市)、日本聖書神学校(東京都新宿区)、農村伝道神学校(東京都町田市)、そして当教会と関わりが深い東京聖書学校(埼玉県吉川市)です。召命を受けた献身者はこれらの神学校を卒業して、日本基督教団の教師検定試験を受け、任地(教会、関係学校)に遣わされていきます。
また、わたしもその1人ですが、神学校に行かないで教師になる制度があり、それによって、教師検定試験を受けて日本基督教団の教師になる人もいます。
いずれにしても、各個教会は制度の中で教師として立てられた人を招聘しますから、この制度を重んじ、教師養成機関である神学校を覚え、支えることが大切で、長い目で見れば、それは教会自身のためにもなることです。
もちろん教師だけが伝道者献身者ではなく、洗礼を受け、キリストの弟子となった者は皆、伝道献身者として召されているのです。御言葉を語るように召されている人もありますし、その働きを支えることに使命を感じて仕え、また献げている人もあります。すべては全体の益となるようにすることです。
「キリスト・イエスは、罪人を救うために世に来られた」という言葉は真実であり、そのまま受け入れるに値します。わたしは、その罪人の中で最たる者です。しかし、わたしが憐れみを受けたのは、キリスト・イエスがまずそのわたしに限りない忍耐をお示しになり、わたしがこの方を信じて永遠の命を得ようとしている人々の手本となるためでした。(テモテ一1・15、16)
献身者はどのような人でしょうか。使徒パウロが語っています。自分自身を通して、神の憐れみを示す人です。その意味でお手本となる人です。(No.383)
2011年 10月 2日
主に遣わされて
10月の第1主日は日本基督教団の行事暦で、世界聖餐日・世界宣教の日と定められています。
前任の島隆三・静江牧師は、西川口教会の前には香港JCFで、日本基督教団の宣教師として働いておられました。西川口教会が島先生方を迎えてから、世界聖餐日・世界宣教の日を覚えるようになりました。日本基督教団から遣わされている宣教師を覚えて、世界宣教委員会から小冊子「共に仕えるために」が発行されています。
わが国にも海の向こうから宣教師たちが来て、福音を宣べ伝えてくれました。記憶にまだ新しいことですが、2009年は日本のプロテスタント伝道150年の記念の年で、さまざまな記念の行事があり、関心を持ちました。
そのとき本を読んで始めて知りましたのは、幕末から明治時代にかけて、最初の23年間に来日した宣教師たち(大半はアメリカ人)のうち男性は127人、女性は186人、女性の人数が男性を上回っていたこと、アメリカの海外伝道を献金で支え、伝道に深い関心を持っていたのは教会の女性たちであったことでした。
教団の宣教師も、女性宣教師数が徐々に多くなり、現在ほぼ半々とのことです。遣わされている宣教師の方々、そして仕えておられる教会に、主の恵みがますます豊かにありますよう、祝福を祈ります。
「主の名を呼び求める者はだれでも救われる」のです。ところで、信じたことのない方を、どうして呼び求められよう。聞いたことのない方を、どうして信じられよう。また、宣べ伝える人がなければ、どうして聞くことができよう。遣わされないで、どうして宣べ伝えることができよう。「良い知らせを伝える者の足は、なんと美しいことか」と書いてあるとおりです。(ローマ10・13〜15)
まだ主を知らない人々が、主の御名を呼び求め救われるように、伝道者は福音宣教のため主に遣わされていきます。(No.382)