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週報短文

バックナンバー 2012年9月


2012年 9月 30日

信仰によって

 朝毎に、御言葉に耳を傾けて神との交わりの時を持っています。御言葉によって生きる勇気と導きを得ることは、大きな恵みです。本年度第2回の教会全体懇談会を前にして、御言葉から励ましをいただきました。「祈り」(加藤常昭著)の「9月28日」の御言葉と祈りです。全文引用します。
 “信仰によって、アブラハムは、自分が財産として受け継ぐことになる土地に出て行くように召し出されると、これに服従し、行き先も知らずに出発したのです。信仰によって、アブラハムは他国に宿るようにして約束の地に住み、同じ約束されたものを共に受け継ぐ者であるイサク、ヤコブと一緒に幕屋に住みました。アブラハムは、神が設計者であり建設者である堅固な土台を持つ都を待望していたからです。(ヘブライ11・8〜10)
 アブラハムを召し出し、私のように信仰の旅をする者の模範としてくださいました父なる御神、行き先を知らないで歩み始める旅も、あなたの召しに従ったものであるがゆえに、無謀な愚かな旅ではありませんでした。信仰が冒険であることは確かです。このように冒険する勇気、大胆な自由を、今こそ、この私にも与えてください。今ここでなお何が待っているかはわからなくても、主イエスの父であるあなたが設計し、建設してくださっている天の都は見えています。主イエスが待っていてくださる都です。すべてのものの旅の終わりに、主イエスがもたらしてくださる都です。それであるのならば、地上では信じる者が共に住むところは幕屋でしかありません。それでよいのです。審き主イエスのみ名によって。アーメン。”
 西川口教会もまた、アブラハムの信仰に倣って地上を旅する教会とされています。さらに、「同じ約束されたものを共に受け継ぐ者であるイサク、ヤコブと一緒に住みました」の御言葉にも深く心を動かされました。アブラハムの旅は孤独ではなく、イサクとヤコブ、つまり、約束の子たちと一緒の旅でした。わたしたちもまた、約束の子たちと共に、天の都を待望しつつ歩みます。(No.433)


2012年 9月 23日

さばいてはなりません

 今年の4月から、日本CGNTV(キリスト教テレビ放送局)のディボーション番組に、月1回奉仕することになりました。この番組は、日本CGNTVのホームページより「放送番組」へ、そして「QT」にアクセスすると、見ることができます。聖書箇所は、「リビングライフ」というディボーション雑誌に従っています。この奉仕のために、「リビングライフ」を読むようになりました。なかなか読みごたえのある雑誌なのです。最新号の10月号の説教から、交わりのために聞くべき言葉と思いましたので、分かち合います。
 “さばいてはなりません                  オンヌリ教会前主任牧師 故ハ・ヨンジョ
 神は人を罪に定め、さばき、地獄に落とすことを望まれません。・・・神は、さばかないために、ご自分の御子イエスを犠牲にし、死にまで至らせました。そして、「イエスを信じなさい。そうすればさばかれません」と言われ、最後まで機会を与えてくださいます。
 ・・・私たちは愛するために召されました。だれも神になることはできません。ですから、神のように行動しないでください。だれもさばく資格はなく、さばくことはできません。・・・ではここで人間の責任は何かという問題が生じます。ただ傍観すればよいというわけではありません。福音を持つ者は、罪や不義に妥協することができません。しかし同時に、自分がさばく者となってはいけないのです。 ・・・人の弱点はさばくためではなく、それをあなたが補うために神が見せてくださるものです。・・・教会でごみが山積みになっているのを見た人が、だれの責任だと大騒ぎします。しかし、それはそのように騒ぐためではなく、その人が片づけるように見せられたものです。さばくためではなく、間違いに気づいた人が正すようにと見せられたものなのです。人に関係なく、自分のことは自分がすればよいのです。神は、このようにすることで、全体的な美や秩序、調和を導いてくださいます。・・・”(No.432)


2012年 9月 16日

「いつまでもかわらないもの」

 昨日、9月15日大宮教会にて、埼玉地区災害対応「講演会」が開催されました。講師は、福島第一聖書バプテスト教会の佐藤彰牧師でした。テーマは「いつまでも変わらないもの―原発に一番近い教会からの報告―」。他教団の教会も含めて31教会から100人が集まり、佐藤彰先生の講演に耳を傾けました。
 佐藤彰先生と福島第一聖書バプテスト教会が国内外で注目されているのは、この教会の信徒の方々が共に避難し、共に集団生活をしてきた事実にあると思います。そのような群れはほかにはありません。佐藤先生は避難生活の中で「震災日記」を書かれ、インターネットを用いて発信されました。一日20万件のアクセスがあったそうです。その後この日記がもとになって「流浪の教会」、「続・流浪の教会」として刊行されました。
 佐藤彰先生ご自身は、昨年の3月11日は千葉で神学校の卒業式に出席されていました。この大震災と原発事故、避難指示の一連の出来事によって、「教会はつぶれた」と思ったそうです。現地の副牧師また信徒の方々と電話連絡が取れるようになりました。数日後、車と物資を何とか調達して、佐藤先生ご夫妻で福島に向かわれました。初めは避難所にいる十数人の信徒を助けるつもりであったそうですが、信徒のご家族や知り合いも加わって、70人程が一緒に避難することになりました。人々は、山形の教会に滞在後、奥多摩福音の家で長期避難生活を過ごされました。今は福島県いわき市に移り、教会堂を建設中です。
 何もかも失ってしまったけれども、教会は建物でもなく、規則でもなく、キリストの体だと改めて知った、と語られました。そして「『なぜ』と問うことを止めた」とおっしゃいました。エステル記4章14節を引用して、「この時のために、この教会の牧師であった」、そして「教会も、東北も選ばれたのだ」と語られました。聖書をリアルに体験している信仰者の言葉でした。(No.431)


2012年 9月 9日

御業を語り伝えさせてください

 教会の兄姉と共に、ご高齢の兄姉や弱くされている方々のために、主のお守りを祈っていますが、暑さの厳しいこの夏、特に祈らされています。
 その中で本日の一般礼拝では、今日まで主に支えられ守られた、70歳以上の教会の兄姉・関係者の方々のため敬老祝福式を行います。午後の愛餐会でも喜びを共にします。うれしいことです。
 この度は詩編第71編を贈ろうと導かれました。神の御業への賛美に満ち、神へ深く信頼する祈りを、わたし自身も身につけたいと願います。先に神に救われた者として、次の世代のために祈りを合わせて参りましょう。この祈りが、今日祝福されたすべての方々の祈りとなりますように。
 “主よ、御もとに身を寄せます。とこしえに恥に落とすことなく  恵みの御業によって助け、逃れさせてください。あなたの耳をわたしに傾け、お救いください。常に身を避けるための住まい、岩となり わたしを救おうと定めてください。あなたはわたしの大岩、わたしの砦。(1〜3節)
  老いの日にも見放さず わたしに力が尽きても捨て去らないでください。     (9節)
  神よ、わたしの若いときから あなた御自身が常に教えてくださるので 今に至るまでわたしは 驚くべき御業を語り伝えて来ました。
  わたしが老いて白髪になっても 神よ、どうか捨て去らないでください。御腕の業を、力強い御業を 来るべき世代に語り伝えさせてください。(17〜18節)
  あなたは多くの災いと苦しみを わたしに思い知らせられましたが 再び命を得させてくださるでしょう。地の深い淵から 再び引き上げてくださるでしょう。ひるがえって、わたしを力づけ すぐれて大いなるものとしてくださるでしょう。(20〜21節)
  わたしの唇は喜びの声をあげ あなたが贖ってくださったこの魂は あなたにほめ歌をうたいます。(23節)”(No.430)


2012年 9月 2日

恵みの日々

 先月25日は、キッズクラスのボーリング大会があり、楽しいひと時を持ちました。ボールを持てない子供でも、すべり台のような補助具があってできるのです。神の家族としての交わりを過ごせました。翌日筋肉痛になりましたが・・・。
 翌日26日は、関田寛雄先生(青山学院大学名誉教授、神奈川教区巡回教師)をお迎えして特別礼拝とでした。説教では、フーテンの寅さんをこよなく愛する一面も分かち合ってくださいました。ルカ19章、ザアカイと主イエスとの出会いを通して、まことに、わたしたちを人間としてとりもどしてくださる唯一の御方、イエス・キリストを鮮やかに示してくださいました。午後の平和学習会では、関田先生の今までの歩みを、率直に語ってくださいました。牧師の子として、少年時代と戦争、川崎での開拓伝道のこと、出会った人々との関わり。すべて神に導かれたのだ、との姿勢に感銘を受けました。平和学習会は他教会からの参加者も与えられ、有難いことでした。神を愛すること、隣人を愛すること、二つで一つの戒めを心に刻みました。
 翌日27日から29日は、3人の兄姉と共に、第59回こころの友伝道全国大会に参加しました。会場は名古屋市港区の邦和セミナープラザでした。主題は、「神の同労者として」、主題聖句は、「わたしたちは神のために力を合わせて働く者であり、あなたがたは神の畑、神の建物なのです」(コリント一3・9)、特別講師は、石橋秀雄先生(日本基督教団総会議長、越谷教会牧師)。北は関東から、南は九州鹿児島まで、各地の教会からの教職、信徒の参加者は約120人でした。地方での開催は、地元の参加者が多く与えられ、新しい出会いもあり、活気づきます。もちろん再会の喜びもあります。石橋先生初め、諸先生方の説教に励まされました。信徒の方々の伝道と信仰生活の証しに心動かされました。自由時間に、栄国寺と切支丹遺蹟資料館に行き、この地で殉教した信仰者を偲びました。恵みの日々を主に感謝します。(No.429)