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【つくる(8)】
『ひな段』
ひな段は、豪華18段**雛とかいう段々になった台です。
側板を段々の形に作り、それに桟を打って作ります。
小さなひな段は、側板をコンパネで取ります。
大きなひな段は、べニヤを段々に切って桟をまわし、パネルにします。
*まわすーベニヤのまわりに桟を打つ事。
階段(ステップ)も大体同じ作りです。
台の上に乗せる物の重量によって、材料は変わります。
あまり重い物が乗らない台で、
W:1800 H:900、1200、1500 D:300、300、300
の3段のひな段を作ります。
材料ー桟ー小割 天板ー二分ベニヤ 側板・腰ー防炎の並ベニヤ
木工機械ー昇降盤 横切り盤 コンプレッサー
電動工具ードリル
手道具ー玄翁(なぐり)さしがね えんぴつ サンドペーパー エアタッカー
ケミカルー鉄丸釘(二寸)フロア釘(二寸)ステープル(416 422)
治具ーベニヤ打ち用直角定規
*エアタッカーーMAXのHPで圧縮空気を使う釘打ち機はエアネイラ
に名称を統一した。と出ていました。
今まで、ガンタッカーとかエアアッカーと書いていたのですが・・・
どうしましょう?
エアネイラって言葉あまり使わないですからねぇ〜(汗)
イベビルでは、ガン、タッカー、エアタッカーと書いてあっても、
正式名称はエアネイラだと思って下さい。
作業の流れ
1側板を作る
2天板の骨組みを作る
3側板と天板の骨組みを組む
4ベニヤを切る
5ベニヤを貼る
1側板を作る
側板のベニヤを切ります。
昇降盤で縦にベニヤを切ります。
奥行き900なので、900−2.5(腰の並ベニヤ)=897.5で2枚切ります。
横切り盤で、高さを切ります。
天板に二分ベニヤを貼るので、1500−5.5=1494.5に切ります。
はじめに一番長い寸法で四角く切ります。
次に段々部分を切ります。
上から300の位置と600の位置に墨を出します。
側板は左右対象に作るので、一枚は表、一枚は裏に墨を出します。
縦に切り込みを入れます。
昇降盤の定規を597.5に合わせます。
600の墨の所まで切り込みを入れます。
裏に墨を出したベニヤは、墨の少し手前で、切りこみをやめます。
刃の出し方によって違いますが、表より裏の方が先に、余分に切れるからです。
昇降盤の定規を297.5に合わせます。
300の墨まで切り込みをいれます。
裏は同じように少し手前まで切ります。
次に横に切ります。
横切り盤の定規を894.5に合わせて切ります。
ひな段の一番下の段が切り取られます。
一番下の段から一段目二段目三段目と呼ぶ事にします。
裏に墨を出したベニヤは、縦と同じように少し手前で切りこみをやめ、
カッターか鋸で切り取ります。
横切り盤の定規を1194.5に合わせて切ります。
真ん中の段が切り取られます。
これで、側面の型が切れました。
一段目の高さが894.5 奥行きが300
二段目の高さが1194.5 奥行きが300
三段目の高さが1494.5
奥行きが297.5
下の奥行きが897.5になります。
このベニヤに小割をまわして、パネルにします。
小割は平(30)側を打ちます。
立てた時に、横が20縦が30になり、強くなります。
小割をまわす順番。
一番上(三段目)の横を通して、タッカーで止めます。
長さは、計ってぴったりに切って打っても良いし、
長いまま打って、手鋸で切っても良いです。
一番下の横を通してタッカーで止めます。
後ろの縦をぴったりの長さに切って入れ、タッカーで止めます。
二段目の横を段と平行に後ろの桟にぶつけて、タッカーで止めます。
長めの桟を打ち、後で、手鋸で切ります。
一段目の横を段と平行に後ろの桟にぶつけて、タッカーで止めます。
一段目の縦をぴったりの長さに切って、タッカーで止めます。
二段目の縦をぴったりの長さに切って、タッカーで止めます。
三段目の縦をぴったりの長さに切って、タッカーで止めます。
パネルを裏返します。
一段目の縦の真ん中に墨を出します。
それと同じ位置を後ろの桟にも墨をだします。
墨と墨の間に、横桟を入れ、二寸釘で打ちます。
ドリルで下穴をあけてから、全ての桟に二寸釘を打ちます。
パネルをひっくり返します。
最後に入れた横桟をタッカーで止めます。
同じ台を沢山作る時は、全ての桟の長さを先に計って切った方が早いですね。
2天板の骨組みを作る
桟を切ります。
長手の長さは1800−45(側板22.5*2)=1775です。
一段目、二段目、三段目、一番下に、それぞれ2本づつ入れるので、計8本切ります。
中桟、つかを切ります。
1800の間に3本づつ入れます。
長い方から順番に。 約というのは、小割二本挟んで引いた寸法だからです。
後ろのつか、1494.5−60=約1434.5で3本切ります。
下の中桟、897.5−40(小割背2本)=約857.5で3本切ります。
前のつか、894.5−60(小割平2本)=約834.5で3本切ります。
一段目、二段目、三段目の中桟、同じ297.5になるので
297.5ー40(小割背2本)=約257.5で9本切ります。
一、二、三段目の天板と底板を組みます。
長手の桟8本を平に並べ、墨を付けます。
中に3本入れるので、四等分に墨を付けます。
小割の端から22.5逃げて、450、450、450
とさしがねで墨を付けます。
片側に目印の二本線を引いておきます。
釘を立てます。
各板を骨組みにします。
3側板と天板の骨組みを組む
底板の片側を馬等に乗せておいて、まず前のつかを打ちます。
後ろのつかを打ちます。
長さの違うつかを打つときは、必ずみじかいつかから打ちます。
前と後ろのつかの長さが違うので、かなり打ちづらいですけどね。
高さが1500なので、届かない時は、箱馬等に乗って打ちます。
つかが長いので、ひっくり返す時に倒れてしまします。
そこで、底板とつかの繋ぎ部分に、すじかい用三角ベニヤを打ちます。
*すじかい用三角ベニヤー4ミリ又は二分ベニヤを直角三角形に切ります。
桟の当たる部分を四角く切り取ります。
沢山作ってストックしておきます。
底板の中桟とつかを直角にして、ベニヤで繋ぎます。
ひっくり返します。
前のつかに一段目(前)の天板を打ちます。
桟の方向が逆にならないように、目印線を合わせます。
後ろのつかが無いので、打つのはかなり難しいです。
腕の見せどころですかねぇ〜(笑)
一段目(前)の天板に側板を打ちます。
前の長手は側板の前面に合わせ、後ろの長手は段の後ろより
2.5(並一枚分)手前に打ちます。
ベニヤの上から打つ時はフロア釘を使います。
三段目(後ろ)の天板の骨組みを側板から打ちます。つかを打ちます。
二段目(真ん中)の天板の骨組みを側板から打ちます。
二段目も前の長手は前面で、後ろは2.5手前にうちます。
4ベニヤを切る
天板は二分ベニヤ、腰(立ち上がり)並ベニヤを使います。
後ろ側は見えないものとして、ベニヤは貼りません。
幅の広いベニヤから切ります。
昇降盤で縦に切ります。
一段目(前)の腰を並ベニヤで900に切ります。
二段目、三段目の腰を並ベニヤで335.5に切ります。
二段目、三段目の高さは300なのにどうして?と思うでしょう(笑)
ここにひな段作りのテクニックが隠されているのですねぇ〜。
天板は二分ベニヤで、一段目二段目三段目とも297.5に切ります。
横切り盤で長さを切ります。
全て1800に切ります。
5ベニヤを貼る
ベニヤは天板から先に貼ります。
二分ベニヤなので、422のステップルでタッカーで止めます。
三段目の天板は、幅も奥行きも合っているのですが、
一段目、二段目は側板と奥行きが合っていません。
間違えた?きゃぁ〜(笑)
それでいいのです、前面合わせで打ちます。
腰(立ち上がり)のベニヤを貼ります。
腰が上になるように、ひな段を倒します。
一段目の腰のベニヤを貼ります。
基本的に短い辺を先に合わせます。
上の角を合わせて、片側の立ち上がりを合わせてタッカーで止めます。
ステップルは416を使います。
二段目、三段目の腰のベニヤは、サイドに切り欠きを入れます。
縦35.5横22.5で切り欠きます。
もうお解りになりました?
ひな段制作のテクニック。ポイントはここに有ります。
上の段の腰のベニヤで、下の段の天板の後ろを吊りあげるのです。
上の角を合わせて、片側の立ち上がりをタッカーで止めます。
上端を合わせて止めます。
反対の立ち上がりを止めます。
二段目、三段目のベニヤをそこまで止めたら、ひな段を立てます。
後ろ側にまわります。
天板の下端とベニヤの下端を合わせて、まっすぐになるようにタッカーで止めます。
余り重い物が乗らない台ならば、このベニヤだけで、十分もちます。
少し重い物が乗るときは、天板の下からベニヤの下端までの小割を一本。
真ん中に入れます。
横と上から釘を打ち、正面からタッカーで止めます。
もっと重い物が乗る時は天板の下から地板の上までの小割を通します。
もっと・・・
通す本数を増やします。
桟をたる木にします。
天板にコンパネを使います。
腰も4ミリベニヤを使います。
ステップ(階段)の場合は、桟はたる木、天板はコンパネ、腰は4ミリベニヤ
側板はコンパネ又は厚ベニヤを使います。
後ろ側がベニヤを打って無いので、よれてしまいます。
すじかい三角ベニヤを角々に打ちます。
角々にペーパーをかけて完成。V(^○^)
ではまたσ(^○^)くん
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