「σ(^○^)のイベントブースビルダー入門 その31」

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ふぅ〜今月はSIG存続のためにがんばらなくっちゃぁいけなかったのに
んーー前半めちゃめちゃ忙しく、もう半ばに(汗)
最近この時期って仕事が集中してしまうようになってしまいましてね。
まっ仕事が無いより、有った方が良いのですけど。
有りすぎってのも・・・
好きな事でも嫌いになる(笑)

【つくる(10)】
『アールのパネル(2)』
くし型を切る方法
大ーきなアールの時はアール定規を動かすのが大変になるので、1の方法ですね。
小さいアールの時は2、3ですね。その時によってどっちをずらすか考えます。

必要な枚数が切れたら、くし型をアールのかねで切ります。
くし型をアールに合わせて置き、アールのかねラインで端に墨をします。
横切り盤に自由定規をセットします。

*自由定規ーこれも正式名称ってあるのですかねぇ?
         ただのコンパネなんですけど、これがなかなか使えます。
         作り方
         スライド定盤の上にコンパネを乗せます。
         先が少し切れる位置で、手前側は定規にぴったりまっすぐに付けます。
         スライド定盤の穴に合わせて止め型を二つ切ります。
         定盤の下からコンパネに止め型をビスで止めます。
         鋸を回します。
         先端を少し切ります。
         これでコンパネの先端が実際に切れる位置になります。
         コンパネの長さは1800です。
         1800の物を切る場合、止めのコマが打てなくなりますので、
         200幅くらい後ろに足しておきます。
         これを使ってどのような角度にも切る事が出来ます。

くし型のかねラインを自由定規の端に合わせて切ります。
切ったら、そのまま動かさないようにしておいて、
くし型の手前側二ヶ所にコンパネのコマをビスで止めます。
くし型をひっくり返します。
反対側をきります。
この時、注意しなければならない事が有ります。
それはベニヤの幅です。
3*6のベニヤの寸法は、1830くらい*920くらいです。
ですから920*2=1840。
くし型の円周距離で1840以内になるように切ります。

その寸法以内の位置で、反対側を切ったら、後ろに止めのコマを打ちます。
二枚目以降は、始めに切る時はくし型の後ろを止めのコマに乗せて切ります。
反対にして、コマにぴったり合わせて切ります。
何枚か切ったら、そのくし型を原寸に当てます。
原寸の墨に合わせていって、半端になって切れる位置に墨を出します。
その半端のくし型を必要枚数切ります。

CADで出す場合は、一枚切ったらそのくし型の円周を正確に図ります。
その円周で割り振り線を出して、半端のくし型の円周を出します。

(1)では、くし型を取ったらすぐ割り振るように書いてしまったのですが、
アールのかねで切ってからその長さを計って、それから割り振りですね。
すみません。

アールのかねの分割は、仮実点で分割して、/コマンドで円を指定して、
右上方ドラッグで中心点からの線が伸びてきます。
仮点に右クリックで指定。伸縮コマンドでくし型の内側ラインを指定して、
残すラインを左クリック。それで分割します。
寸法を取るだけなら仮点だけでもOK。
単純に円を何分割かにする時は 分割ー円分割点ー分割数入力で出来ます。
任意の円周距離で分割する時は 仮実点ー距離ー円周距離ー距離入力ー連続 
を使わないと出来ないのですよね。

CADで原寸を出した場合、アールのかねはどうやってくし型に出すか?
ですってぇ〜 いぃぃ〜所に気が付きましたねぇ〜。

そうなのです。CADで出した場合は原寸が有りませんので、
実際に合わせて墨を出す事が出来ません。
そこで
くし型を一枚下に敷きます。
その真ん中付近から半分に、別のくし型を一枚、
アールを合わせてビスで二ヶ所止めます。
くし型の端はまっすぐでは無く、尖っていると思います。
尖った部分にぴったり合わせてもう一枚、くし型をアールに合わせて止めます。
尖って無い側の隙間を計ります。
その隙間を半分にします。
尖った部分からこの長さの所に墨を出します。
さしがねでその墨と尖って無い部分の端を結びます。
このラインでくし型を二枚切ります。
下に敷いたくし型にアールを合わせて二枚の切り口を合わせてみます。
切り口に隙間が無く、ぴたりとつけばそれがアールのかねです。
合わない時は、何度か切り直してぴたりと合わせます。

原寸を出さなくても、アールのかねが出せるという事は・・・。
これがまたすっごい事なんですよ。
原寸が出せないような、おーーきなアールの物も作る事が出来るのです。
んーーどうしましょう もっと先に違うコーナーでこの方法を紹介しょうかなぁ〜
と思っていたのですが・・・。
ワンダーランドの行く末も不透明だし、
ここで語ってしまった方が良いのですかねぇ〜。
なーーんて、ちょっともったいぶってます。(笑)

ではちょっと外れますが、CADを使った超いんちき技を紹介しましょう。
いやこれ、ちょっとした事なんですけど、使えます。
実際σ(^○^)とこの工場は、端から端まで16メートルしか有りません。
ですから普通に考えると、アールの物を作る場合
半径16メートル以上の物は作れない事になります。
しかし、実際には30メートルアールの物とかって平気で有りますからねぇ〜。

ではそれをどう作っているのか?
CADを使う前は、町会のグランドを借りて、そこにベニヤを敷き、
二つ割りをながーーーーく繋いで、みんなで、せーのとか言いながら大騒ぎして
アールの墨だけ出したものです。(笑)
現在では15メートルくらいまでは、キャスターの沢山ついたパネルを連結させて、
アール定規を繋いでマルノコで切ります。
それ以上の物はCADを使っての超いんちき技を使います。
んーーやっぱりもったいぶってますね。(笑)

大きな装飾業者ですと、NCルータを使って、
CADデータから切り出しをしている所も有ります。
そういう恵まれた環境の所は、こんないんちき技は使わなくても良いのですけど、
大部分の所はねぇ〜NCルータって3000万くらいしますしねぇ〜
ちょっとぉ〜って感じですよね。
この方法を知っているだけで、すっごいプラスになると思います。

「CADを使った超いんちき技(1)大きなアール」
何度もこの方法を使って大きなアールの物を作って
一度もクレームがこないので、きっとこの方法で良いのでしよう。(笑)
それは
CADで書いた物をプロッターで原寸出力する。
なーーんてね。これじゃぁあたり前すぎますよね。(笑)
この方法も何度かやった事があります。
出力して、スプレーボンドでベニヤに貼って。紙ごとベニヤを切るのです。
しかし、出力して紙を貼ってってけっこう手間なんですよね。
それよりも、もっと簡単に出来る方法です。
円というモノは、水平線に対して、一定の比率で曲がって行くモノです。
ですから、大きな円のごく一部を取っても、それは同じです。
そこで、まっすぐに900進んだ時に、いくつ曲がるか?
それを考えます。
書きたいアールの半径の円を書きます。
円の中心を出して、そこから、垂直な線を円の外まで伸ばします。
その線に直角な線を円の外周のところに書きます。
垂直線から225間隔で、複線を4本書きます。
4本目が900の位置です。
円から垂直な線に直角の線を、コンパネの長手の端に見立てます。
900のラインがコンパネの妻手の端です。
それぞれのライン位置で、円が端からいくつ離れているか、その間隔を計ります。
垂直な線と直角線が交わった所は0ですよね。
そこから225間隔で離れを計る訳です。
もっと細かくラインを引いて計れば、
より正確なアールのラインが出るのでしょうけど、まぁこのくらいで大丈夫です。
余り細かくやっても、0.何ミリ違いなんてなってしまって(汗)
30メートルアールを例に取ると
225の位置で離れは0.8
450の位置で離れは3.4
675の位置で離れは7.6
900の位置で離れは13.5
となります。
それぞれの長さを計ったら、並ベニヤを一番広い幅+100くらいで3枚切ります。
長さも1800に切ります。
900の位置に線を引きます。
225間隔で墨を出します。
さっき計った長さをベニヤに墨していきます。
スチール製の長いものさしを用意します。
ものさしを立てて、0の位置にクランプで止めます。
それぞれの点に合わせてクランプで止めます。
ものさしにそって鉛筆で墨を書きます。
これで、ベニヤの半分のアールラインが書けました。
その墨のちょっと外側をカッターで切ります。
鉋で慎重に、その墨ぴったりに削り込んで行きます。
削れたら、下に一枚ベニヤをぴったり重ねて止めます。
アールに沿って、下のベニヤを切ります。
2枚のベニヤの片側が切れたら、一枚を裏返して、また固定します。
それぞれベニヤのアールに沿ってカッターで切れば、2枚のアールの型が出来ます。
並ベニヤの型が2枚取れれば、後はそれを型にして、トリマで型を取る事が出来ます。
並ベニヤの型が三枚取れれば、それを型にしてルーターの目地払いで、
コンパネを切る事が出来ます。
並ベニヤの型を三枚切った時点で、アールのかねを出す事もできます。

どうですか?めちゃめちゃ簡単でしょう。
はじめのアールのラインを慎重に削り込みさえすれば、
そしてアールのかねをぴったりと出せば、この方法で大丈夫です。
σ(^○^)はこの方法で何度も作ってクレームが来てませんが、
この方法で作ってクレームがきたぁ〜と言われても
σ(^○^)は一切責任を取れません。 m(__)m !!
自己責任で活用して下さい。

んーーかなり寄り道。(汗) 本題に戻ります。

くし型に縦桟の墨をします。
ここで考える事は、ベニヤの貼り方です。
パネルをいもで繋ぐか?はね伸ばし(ペラ伸ばし)で繋ぐか?ですね。
仕上がり的には、はね伸ばしで繋いた方が全然きれいです。
アールのパネルの場合裏打ちを流せないので、
どうしても繋ぎに折れ曲がりが出やすいですね。
そこで、端の縦桟にベニヤを半掛けにして、パネルを繋いで行くのです。
いもで繋ぐ時とはね伸ばしの時では、桟の位置がずれます。

いもで繋ぐ時は、全てのパネルの桟の位置は同じです。
はね伸ばしで繋ぐ時は、
パネルが順番に繋がって行きますので、はじめの一枚は端からベニヤが貼って有り
反対側の端は、ベニヤが20はね伸ばしになります。
次からのパネルは、前のパネルから20ベニヤがはね伸ばしになって来ますので、
20ベニヤが貼ってない部分が有り、そこから真物のベニヤを貼って、
反対側の端は、ベニヤを20はね伸ばしにします。

んーー寄り道したので話がすすまな〜い。(汗)(3)につづきます。
                                        
                                          ではまたσ(^○^)くん


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