「σ(^○^)のイベントブースビルダー入門 その32」

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【つくる(11)】
『アールのパネル(3)』
くし型に縦桟の墨をする所からつづきます。
くし型二枚を端をそろえて重ねます。
さしがねでベニヤの幅を割り振って墨をします。
幅が920だったら、460−460ー450と墨を出していきます。
二回目の460はベニヤの繋ぎになるので、にょろにょろ線を
墨のはじまりにベニヤの貼り始めの二本線を書きます。
いもで繋ぐ時、はね伸ばしで繋ぐ時、くし形の長さを考えて墨を出します。
ベニヤの繋ぎになる所はたる木を入れるので
墨から左右に20づつ墨を出します。
その他は小割が入るので、墨から左右10づつ墨を出します。
端は、小割が通る時は20、たる木が通る時は40の所に墨をします。
はね伸ばしでベニヤが重なる部分はたる木を入れます。

墨を付けたくし型の一枚を下に敷きます。
その上に全てのくし型を重ねます。
もう一枚の墨を付けたくし型を上に重ねます。
端をそろえてはたがねで絞めます。
さしがねで上と下の墨を結びます。
一枚のパネルで、上下に使うくし型は二枚。
中間に使うくし型は三枚です。
上下で使うくし型は欠き込みを入れないので
一度はたがねを緩めて、上下の分のくし型を抜きます。
もう一度端をそろえて、はたがねで絞めます。

マルノコ直角定規を使い、墨にそって切り込みをいれます。
刃の出を小割平(30)の分切れるように調整します。
定規に小割を当てて調整すると、調整しやすいです。

くし型を絞めた物を馬の上に外アールを上にして乗せます。
切りこみの左側の墨(残す側)に定規を当ててマルノコで切ります。
片側を全て切ったら反対側にまわります。
同じように左側に定規を当ててマルノコで切ります。
少し切り始めたら、小割の通る所には小割を
たる木の通る所にはたる木を当ててみます。
全ての墨に切り込みを入れたら、はたがねを外します。

次に切り欠きの底を切って切り欠きを作ります。
底を切る方法は二つ。
一つはジグソーを使います。
下に発砲スチロールかウレタンフォームを敷いて、その上で切ります。

もう一つは昇降盤を使います。昇降盤で切った方が早いですね。
昇降盤の定規を刃の厚みも入れて小割平(30)に合わせます。
刃の出をコンパネ一枚分切れるくらいに調整します。
外側のアールを定規に当てて、横に切れ目を入れた付近を切り込みます。
両端は、切り込みと直角になるように切ります。
くし型を立てて切れば、直角に切れます。
中間の切り欠きは、横の切り込みが入っている所を刃の真ん中に持ってきて、
先端を昇降盤につけ、後ろを下げながら切ります。
一ヶ所切った時に、どの位置で下げれば丁度良く切れるのか、
その位置を定規に書いておきます。
横の切れ目よりも多めに切れてしまいますが、
くし型を厚く取っているので折れる事は有りません。
切って取れたこっぱは飛んでくると危ないので、くし型の先で台の下に落とします。

ベニヤの繋ぎ部分に使うくし型は、くし型二枚を
422のタッカーで貼り合わせておきます。

3縦桟を切る
アールのパネルの縦桟の間隔は、通常450間に入れます。
横桟が荒いのに、ベコベコしないの?
これがけっこう大丈夫なのです。
ベニヤを曲げて貼るので、張りが出るのでしょうね。

大きなアールでベニヤがあまり曲がらない時、
又は逆に小さなアールで曲がりきるまでに距離が無い時は、
300間またはそれ以下に桟を入れる事も有ります。
いも繋ぎで450間に入れる時は、
一枚のパネルで、小割を4本たる木を1本使います。

横切り盤に2700の固定定規をセットします。
アールのパネルの場合、縦桟が通るのではなく、上下にくし型のコンパネが通ります。
2700からコンパネ二枚分短く切ります。
固定定規の止めのたる木にコンパネの小さなコマを二枚、ビスか七分の釘で止めます。
この定規で縦桟を切ります。
1800のパネルが5枚と416.9の半端一枚ですので、
小割22本とたる木を5本切ります。
ベニヤをはね伸ばしで繋ぐ時は、ベニヤが半分づつづれて行きますので、
ベニヤが繋がる片側の縦さんは、たる木にします。

縦桟に墨を付けます。
縦桟を二本、背を上にして並べます。
さしがねを使い、ベニヤの長さの割り振りで墨を付けます。
この時注意しなければいけない事は、上下にくし型が通るという事です。
ですから始めの墨は、12逃げて墨を付けます。
たとえばベニヤの長さが1830だった時は、
460−460−455−455と出していくのですが、
その最初の墨をする時に、さしがねを小割の端よりも、
12左側に出して墨を始めます。
そして、実際に墨を付ける位置は、920の所と1830の所です。
全ての縦桟の端を揃えて並べ、墨をした縦桟で挟みます。
すみつぼ又は長い定規で墨を結びます。
間違えないように、墨のはじめ(上)に二本線、
繋ぎの所ににょろにょろ線を書いておきます。

4組み立て
くし型に書いた始まりの二本線をそろえて、上下のくし型は上下に、
中間のくし型は中間に置きます。
繋ぎのくし型の欠き込みにたる木を通します。
ピンタッカーでたる木側から斜めに止めるか、幅広タッカーで止めます。
その上のくし型をたる木に通します。
ピンタッカー又は幅広タッカーで止めます。
これでくし型が自立するので、両端以外の全ての欠き込みに小割を通して止めます。
上下のくし型を墨に合わせて止めます。
上下のくし型は、ピンタッカーで一発仮止めしてから1寸5分のフロア釘で止めます。
両端の小割を上下から止めて、中間のくし型にも止めます。

5ベニヤを貼る
真物のベニヤの長さを計り、繋ぎのベニヤを必要枚数切ります。
組んだくし型を馬に乗せます。
木工用ボンドをつけます。
端はかねの手、T字、真ん中は十文字につけます。
ばらしを考え、べたづけにしないで、繋ぎの所だけ少しつけます。

二本線側から、真物のベニヤをタッカー(416)で貼ります。
アールの物にベニヤを貼る時は、貼りはじめから順番に止めて行きます。
途中抜かして、仮止めしてはいけません。
順番に止めていかないと、アールが歪んでしまいます。
直線のパネルに貼る時と同じように、妻手を止めてから長手を止めます。
中間もベニヤ打ち用直角定規を使い、貼りはじめから順番に止めて行きます。

真物を一枚貼ったら、残りの幅はいくつか?計ります。
計った長さで必要枚数、真物と下の繋ぎを切ります。
全てのベニヤを貼ったら、すみつぼで縦桟の位置に墨を打ち、タッカーで止めます。
ベニヤの繋ぎにペーパーを掛けて完成!!

「内アールのパネル」
作り方は外アールとほとんど同じです。
違う所は、内側にベニヤを貼るので縦桟がくし型の内側に通る所です。
ですから、切り欠きの底を昇降盤で切る時、
内アールを定規に当てる事は出来ませんので、
外アールを定規に当てて、内側から刃の厚みも入れて30の所に定規を合わせます。
内アールは円周が計りづらいので、スチール製のスケールではなく、
布又はビニール製の巻尺で円周を計ります。
ベニヤを貼る時に、ベニヤが浮きやすいので、
くし型に良く押し付けて貼るようにします。
外アールと内アールの違い、注意点はこのくらいですかね。

「両面のアールパネル」
パネルに厚みを付ける時(100厚とか200厚とか)は、
内外両方に切り欠きを入れて組めば問題有りません。

パネル厚の時は、マルノコアール定規の小割用、たる木用のバカを挟んで
くし型を切ります。
パネル厚の時は、切り欠きが入れられません。
そこでどうするか?
縦に通る小割と横に通るくし型を半分づつ欠いて組む。
以前はこの様に作っていましたが、これって手間が掛かるのです。
そこで最近では、上下のくし型をまず通して、端の小割を通します。
中間に入るくし型は、端に通る小割分短く切ります。
中間の縦桟は、くし型とくし型の間をぴったりの長さで切って、いもで入れます。
両面にベニヤを貼ってしまうので、強度的には問題有りません。
全然早いですしね。
とーーにかく制作時間が短いもので、早く作れる方法を取ります。
ベニヤは内側から貼ると、アールがひらいて大きなアールになってしまうので、
外側から貼ります。
外側は妻手ー長手と合わせて貼り、内側は長手ー妻手と合わせて貼ります。

「アールのパラペット」
ほとんど作り方が同じなので、ついでに紹介します。
パラペットの場合は、よっぽど高さが有る物以外は上下のくし型に桟を打つだけです。
注意点は一つですね。
それは、ベニヤを貼って行くとねじれが出やすい所です。
作った事の有る人なら解ると思いますが、いいかげんにベニヤを貼ると、
ねじれてどうにもならなくなります。
それを防止するには、床の原寸に合わせてパラの骨組みを床に止めます。
ベニヤを貼り終わった時に床から外せる様に、ピンタッカーか七分の釘で止めます。
外側のベニヤを妻手、そして床にぴったり合わせて止めます。
内側のベニヤを貼る時は、下側から合わせ、外側にさしがねを当てがって、
直角にしてから止めます。こうするとねじれが出ません。

「禁断のパネル」
アールのパネルはくし型を取るのが大変手間です。なんとかならないものか・・・
内でも外でも何アールにでもなるパネルを作ってみようと、試作を3枚作りました。
作り方を変えて3枚作ってみて、もう一歩、ここを改良すれば完成。
4枚目を作ってみようかなぁ〜という時に
オヤジが
「何を作ってるんだ?」
「あっいやこれね、どんなアールにもなるんだよ」
「ほーーお・・・ そんなパネルは何十年も前に M が作ってたよ」
「やっぱ考える人は居るんだね。しかも何十年も前に へぇ〜」
「でもそのパネルは実用化されなかった」
??
「他の大工がみんなぶっ壊したよ」
・・・・・・
物を作っていくらの職人にとって、作らなくても済んでしまう物は邪魔物なのですね。
そのパネルが普及したら、アールのパネルは作らなくて良くなりますからねぇ〜。
するとそれだけ仕事が無くなってしまうのですね。
現在システムパネル、トラスの普及によって仕事が少なくなっているように・・・・。

何十年も前にその禁断のパネルを作ったMさんなのですが、
現在はサ***トで知られる面縁の会社の社長?さんのようです。
σ(^○^)の実家のすぐ近くの家具屋で小僧をしていて、
日本でも有数の大きな装飾屋さんで、
一時期σ(^○^)のオヤジと一緒に仕事をしていたそうです。

試作のパネルはどうしたか? ですって
完製品を作らずして壊しました。(笑)
                                   ではまたσ(^○^)くん


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