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★ミ 【その33】 ・・・たいけん

【たいけん(6)】
今回は こっわ〜い いったぁ〜い 体験を集めてみました。

「さかさまにぃ〜」
これはちょっと体験できない、いやもう体験したくない出来事です。
日記に書いて有りましたので、いつの出来事か解ります。
それは、1999年のマックワールドのばらしでした。
例年マックワールドは施工するブースが沢山有ります。
臨時ビルダーの方も沢山頼んでいたのですが、
散らばってしまうと、一つのブースに数人づつになってしまいました。
H4500〜H3600と傾斜で W4500くらいのパネルで、
上の方だけ100の厚みが有るパネルが有りました。
そのパネルを倒そうとしたのですが、前後にトラスが有り、
その場で倒す事が出来ませんでした。
そこでそのパネルを立てたまま、ブースの外に引出し、
そこで倒そうという事になりました。
人数は5人。ちょっと無理じゃないの?という意見も出ましたが、
応援が来る気配が無いので、やろうという事になりました。
全員がパネルの裏側につき、桟を持ってパネルが倒れないように
慎重に押して行きました。
ばらす時に釘が抜けるように、裏を表にして倒そうとしました。
しかし・・・
慎重に押して行って、トラスをかわした瞬間
パネルは反対側に倒れ出したのです。
裏の上側だけ厚みが100になっていたので、裏側が重かったのですね。
高さも有ったし、5人くらいではとても支えられるような物では有りませんでした。
全員が同じ高さの桟につかまっていたので、
その桟を支点に一気に倒れました。
その時全員が腕を上げ、ぐっと突っ張っていたので、
パネルに押しつぶされずに済みました。
もし誰か一人でも力を抜いたら、誰か一人でもパネルの反対側についていたら、
そしてパネルの落下地点に誰かがいたら・・・大惨事になっていたでしょうね。
全員が無事なのを確認して、みんなで大笑いしてしまいました。

「た、たてなぁ〜い」
いつもカッティングシート文字を縦に横にと沢山貼るブースがあります。
沢山文字を貼るので、貼りやすい体制の時に貼ってしまいたいのですが・・・
そこは会社のブース担当者が文字位置をチェックしてからでは無いと、
文字が貼れないのです。
ブース担当者が来るのは、最終日の午後(汗)
しかもそのブースは、いつも高い壁面(H6000)が多いのです。
壁面の前には展示台も付きますし、ステージも付きます。
シート文字をマスキングテープで図面通りに仮止めして、
チェックしてもらい、OKが出たら本貼り。
これがもう、最終日の午後っていうとリハーサルが始まりますしねぇ〜。
展示台にはパソコンやら何やらセッティングされてますし・・・大変なんです。

H6000の壁面の前にH900のステージが付き、そこに演台が設置され、
パソコンまでセッティングされていました。
その演台の後ろに一番上から縦に二列、長いシート文字がつきました。
H6000というとイントレ(ローリングタワー)に乗らないと届きません。
しかしステージが邪魔で壁面に近づけませんでした。
バケット車が有ればなんて事は無かったのですが、その時は用意していませんでした。
しかたがないので、電気屋さんからアルミの12尺の脚立を借りてきました。
12尺の脚立は、足をちゃんと開くと1500くらいになってしまうのですが、
演台と壁面との隙間は900も有りませんでした。
足をちゃんと開いてもぐらぐらするのに・・・
それが900も開いてなーーい。(汗)
もうぐっらぐらで、とても自立してないので、下で二人に足を押さえてもらいました。
900のステージの上に12尺の脚立ですから、900+3600=4500。
6000の所から文字を貼らなければならないので、
てっぺんに立たないと届きません。
てっぺんに立ってはいけません と注意書きが有ったしなぁ・・
σ(^○^)は梯子のりじゃないんだけど・・なんて思いながらてっぺんまで登りました。
そこで、立ち上がらないと手が届かないのですが・・・
た、たてないぃ〜のです。
いやもうホント、ぐらぐらしている脚立のてっぺんって、ちょっと立てないですよぉ。
ちょっとでもバランスを崩したら、即落下ですからねぇ〜。
そこで、パネルの裏から桟伝いに一人上まで登ってもらって、
上から手を伸ばしてもらい、その手を握ってやっと立ち上がりました。
そしてシート文字を貼ったのですが、抜き文字だったので、
運わるく一番上の文字が曲がってしまったのです。
その修正にしばらくぐらぐらのてっぺんで・・・
いやぁ〜手に汗握りました。(笑)

もっとたっかーーい所で仕事をしている人には、笑っちゃうような話でしょうけどね。

「なんじゃ こりゃぁ〜」
パネルソーでベニヤを切って、ちょっと大きいなと思い
ベニヤをずらそうと指を掛けた瞬間。
指先になんとも言えない いやぁ〜な感触がありました。
えっ??
次の瞬間 血が どぴゅ〜〜ぅ(笑)
な、なんじゃ こりゃぁ〜
左手の人差し指、中指、薬指、小指の先端に鋸の切れ目が入ってしまいました。
通常では絶対に起こらない事なんですけどねぇ〜。
運の悪い時には、いろいろな悪い条件が重なるものですね。
パネルソーは
通常の切り方ですと、モーターが上で回転を始めて刃が出て下りてきて材料を切る。
そこでモーターのスイッチが切れて、惰性で回りながら上に戻って行く。
毛引きですと、下で回転を始めてベニヤ一枚分だけ切れる刃を出して
上に上がりながら裏側を切って、任意の位置で刃を全部出して、
下りながら全てを切ります。
通常切りと毛引きの切り替えは、正面のスイッチと裏に有るコマで行います。
コマを外すと通常、コマを手前に倒すと毛引き。
σ(^○^)がベニヤを切った時、気が付かなかったのですが、
毛引きになっていたのです。
そして後ろのコマに何かがはさまっていたみたいで、
刃が完全に戻らなかったようです。
そして普通だったら、手の行く位置に刃は止まらないのですが、
下に何か有ったのか?どういう訳だか台の上で刃が止まっていたのです。
ですからベニヤを切り終わった時点で、刃はほんの少し盤から出た状態で、
惰性で回っていたのです。
そこに指を入れたものだから・・・きゃぁ〜ぁ
絶対に安全だなんて事は無いので、万が一、
もしもを考えて十分注意して作業しましょう。

「おーほしさまピカリ」
H4000のアールのバックパネルを充電ドライバーで繋いでいました。
σ(^○^)が外側で面を合わせて、
臨時ビルダーの方に後ろでビスを揉んでもらっていました。
上の方を止めていて、なかなか面があわないので、
大きな声で こっちを出してぇ〜 と叫んでいました。
いくら叫んでも、こっちの言う事が伝わらないので、脚立を降りて
ランマから顔を出して上を見上げました。
その瞬間!
おーほしさま ぴかり(笑)
目から火花が散って、目の前がくらーくなりました。
4メートルの所から充電ドライバーの電池が落ちてきたのです。
タオルで目の上を押さえ、事務局の救護室で消毒してもらって、
バンドエイドを貼ってもらいました。

帰りに病院に行くと、眉毛の上を5針縫われてしまいました。
今はもう傷は目立たなくなりましたけどね。
いつ何時、どんな危険が・・・・
気を付けましょう。

イベント、展示会の事務局では救護室を設けている事が多いです。
ちょっとした怪我の時は、そこに行けば大丈夫。

「ずるっ きゃぁ〜」
H2700の所にパラペットを二人で止めていました。
何本か止めていたので、脚立をずらしながら止めていたのですが、
脚立をずらすのが面倒くさく、もう1本打てるかな?
と脚立をそのままの位置で、体を伸ばして打っていました。
すると脚立がずるっと滑ったのです。
軽いアルミの脚立だったので・・・重心をずらしたので・・・
釘を打つ体制のまま きゃぁ〜 と下に落ちてしまいました。
左足の脛がぱかっと切れて、中の白い物が見えました。
今だったらすぐ病院に行って縫ってもらうところなんですけど、
その頃は若かったのですねぇ〜バンドエイドを貼っただけで、仕事を続けていました。
今でも左足の脛には、口の開いたまま固まった傷後が有ります。
そーんな傷よりバイクで転んで7針縫ったのに、
次の日から懲りずにまたバイクに乗って、
縫った所が開いてしまってそのまま固まった右足の脛の方が目立ちます。(笑)

「ぐにゅっ あぁぁ〜〜」
この仕事をやっている人ならば、誰でも一度や二度経験した事が有ると思います。
それは、釘を踏む事です。
ぐにゅっ あぁぁ〜〜快感!!
あの感触が快感で・・・ちゃうちゃう いったぁ〜い(笑)
いやぁ〜何とも言えない感触なんですよねぇ〜。

ばらしの時にトラックの上でゴミを積んでいると、
よっぽど慣れた人じゃないと、まずやりますね。
四方八方に釘が出た物をどんどん積んで行くのですからねえ〜。
釘が出ている側を下に、危ない物は脇に積んで行く。これが基本ですかね。

それからイベント、展示会場の通路を歩く時は、上を向いて歩かない方が良いですね。
誰が上なんか見て歩くか ですって(笑)
あっいや回りのブースなんかを見て歩くとですね、
どうしても上の方を見てしまうのですよぉ〜。
そこで ぐにゅっ あぁぁ〜〜快感!!
なんでばかずらこいて上なんか見て歩いていたんだろう
あぁぁぁ〜と後悔の念が(笑)

もーーちろん会期中は安全ですけどね。
仕込み中、ばらし中は、いろいろなゴミが捨ててあります。
普通のゴミなら良いのですが、釘が出ている小割等が良く捨てて有ります。
それを踏んだらもぅ(笑)
ベニヤの上を踏むのもやめた方が良いですね。
その下に釘が有ったら・・・おぉーーこわ。

釘を踏んでしまった時は、すぐに踏んだ場所をなぐりで叩きます。
えっ?と思うかもしれませんが、これ本当なんです。
釘には、目には見えないですけど、
ばい菌がたーくさんついているのでしょうね。
そのままにしておくと、奥までばい菌が入って化膿してしまいます。
ですから、その傷口を叩いて血を出して、一緒にばい菌も出してしまうのです。
それから消毒してバンドエイドでも貼っておけば大丈夫。
まっ踏まない事が一番ですけどね。気をつけましょーーう。

「パチン きゃぁ〜」
正月あけ一発目の現場でした。
コンパネで出来たボーダーを1寸5分のスクリュウ釘で繋いでいました。

釘を斜めに打って繋いでいたので、ボーダーがずれるため、
釘を打つすぐ近くを手で押さえていました。
普通だったら手が近くに有っても、ひっぱたいたりしないのですけどねぇ〜。
正月あけ一発目の仕事。腕が鈍っていたのでしょう。
釘を滑ったなぐりが親指に・・・パチン きゃぁ〜。
寒さで指先がかじかんでいる所への痛恨の一撃。いったぁ〜い。
その日は赤くなって指がジンジンしているくらいだったのですが、
そのうちに親指の根元側半分が真っ黒になってしまいました。
そして根元側半分の爪がパリパリと割れて取れてしまいました。
この爪が完全に復元するまでに半年以上掛かりました。
しっかし人間の体ってすごいですよね。
痛い思いをした部分は自動的に強化されるのです。
左手の親指の爪は右よりも厚い爪になっています。
これも職人の証ですか?(笑)
                                   ではまたσ(^○^)くん


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