2004年の1月10日から12日まで、駆け足で巡った香港旅日記です。
忙しないです。

▼ 旅の諸費用

飛行機代:¥66,800-
関空〜香港国際空港(キャセイ・パシフィック航空利用)

ホテル代:¥41,580-
港麗酒店(コンラッド香港)2泊

食費・交通費:¥20,000-くらい。


▼ 慌しい出発

10:20発の飛行機に乗るため、関空に着いたのが9:10頃。オンライン・チェックインの場合、搭乗時刻の45分前にカウンターでチケットを受け取ればいいという話だったのでそのつもりで行ったら、手荷物チェックが長蛇の列!!みんなどこへ行くというのだ。キャセイの係員に「出国審査が終わったらとにかくすぐにゲートまで来てくれ!」と何度も言われる。こっちだって行きたいのはやまやまだ。結局、ゲートに着いたのは飛行機のドアが閉まる10分前。こんなに慌てて飛行機に乗ったのは初めてである。←ひとをさんざん焦らせといて離陸したのは定刻より20分も遅れてたけどな!

キャセイはエコノミークラスでも個人用のTVが付いているのが嬉しい。機内上映は「シービスケット」「アンダーワールド」「マグダレンの祈り」などなど。その他香港映画が数本。サム親分とキョンが出演している映画があったので一瞬、「無間道3か!!」と喜んだら「大丈夫」とかいうキツ目のコメディだった。残念。アンディ・ラウ強化月間なのか、彼の映画(麻雀もの)とインタビュー番組もやっていた。ただ日本語の字幕も吹き替えもないので内容はさっぱりわからずじまい。

機内食は”鮭のカレー風味”か”チキンのレモンソース”。デザートはハーゲンダッツのアイスクリーム。味は普通。


機内ではアンケート用紙が配られ、答えた人の中から抽選で往復の航空券が当たるらしい。もちろん応募しておいた。(当たれーー!!)他に出入国カードとSARS用の健康診断表みたいなのも書かされる。のんびり映画を見ている暇がないほど忙しい。

▼ 港麗酒店(コンラッド香港)

予定より45分ほど遅れて香港国際空港に着陸。以前の啓徳空港は街の中に飛行機が降りて行く感じがいかにも香港に来た!という気分を盛り上げてくれたけど、新しい空港は関空によく似ていて今ひとつ気分が出ない。でも離発着はこちらの方が楽なんだろうな。(今回の着陸はドスンと落ちて若干、左に傾いた気がするけど。気のせい?)空港〜香港駅まではエアポート・エクスプレス(往復180HKドル)で23分。空港バスと比べると値段はかなり高目だけど、15分に1本出ているし所要時間はバスの3分の1なので短期滞在型の旅行者にはこちらがオススメです。香港駅からホテルのある金鐘までは地下鉄で1駅。駅からはパシフィック・プレイスというショッピングモールの中を抜けて行く。土曜日なのでモールの中はかなりの人出。おかげでホテルまでのエレベーターが満員で乗れなくて困る。仕方なく、一度地下まで降りて5階まで上がる。(その後、ホテルの3階から直接モールの中へ出られることを思い出した。こちらを利用した方が早い)

ひとり1個ずつ熊のぬいぐるみをもらえます。可愛い♪バスルームにはあひるちゃんもいるよ。

港麗酒店(コンラッド香港)
今回は旅費を安くあげるためにランクが一番下の部屋を選んだ。それでもスーツケースを3つ広げるのに充分な広さがあるし、バスルームも洗面台が2つあって便利。これでひとり1泊¥7000は安いなぁ。部屋にはセーフティ・ボックスとアイロン台も有り。(ミネラル・ウォーターとフルーツのサービスもあるよ)


▼ いざ買い物へ!

エキストラベッドと一緒に持ってきてくれたお茶を飲んですぐに両替に出発。なんせ2泊なので時間がないのだ。目指すは尖沙咀にある雑居ビルの中の両替所。ここは以前yuka・Bさんがネットで見つけた所で、「とにかく怪しいで。しかもレートのいい店は奥の方やねん」。3人でひっつくように中に入ると確かに見るからにヤバそうな男が何人もいる。みんな異様に目が鋭い。怖いよう!両替した途端、引ったくられても全然不思議じゃないビルの中を一軒一軒レートをチェックしながら歩いていると、一人の日本人の女性が「この奥にある店が一番レートがヨカッタです!」と教えてくれた。親切な人だ。しかしよくこのビルの中を一人で歩いてたな。その店はインド系らしき男が一人でやってて、このおっさんがまたとんでもなく無愛想であった。ま、レートがよけりゃそれでいいんだけど。

地下鉄に乗って油麻地駅近くの中華書局という本屋へ行く。ここは映画関係の本が充実しているらしいのだけど、背表紙を見ただけではなんの本なんだかさっぱりわからないのが辛いところ。「春光乍洩撮影手記」の写真集が欲しかったので店の女の子に聞いてみると、しばらく探してくれたけど売り切れだったらしく「ごめんね」ととても申し訳なさそうに言われた。いやいやあなたが悪いわけでは。ウロウロしているうちに映画「地下鉄」の写真集を見つけたので自分用とお土産に2冊購入。yuka・Jさんとyuka・Bさんはブタ(香港の人気キャラクターみたい)の絵本が気に入ったらしくそれぞれ1冊ずつ買っていた。yuka・Bさんはベッカムの自伝も1割引で購入。乱丁のある本はさらに安かったらしい。売らないよな、普通は(笑)。ふたりはその後、1階の文具売り場でもとり憑かれたようにブタグッズを購入していた。なにがそんなに気に入ったんだか。

写真集や本の値段は日本の輸入ショップの約半額。雑誌にいたっては1/5程度でした。雑誌は付録が多くて重いよ。

再び地下鉄で尖沙咀に戻り買い物。ふたりが香港のカジュアル・ショップEspritで買い物してる間、自分は隣のベネトンへ。しかし、いつまで待っても二人がやってくる気配がない。30分後、ようやく現れた二人に何やってたんと聞くと、5枚買うと1枚無料とかいうサービスに釣られてあれこれ選びまくっていたらしい。「1枚約¥700くらいの計算になるで!」と異常に嬉しそうだ。そりゃヨカッタ。バーケンシーズンに来たかいがあったというものだね。次はyuka・BさんのリクエストでAXへ。バーゲンとはいえ、さすがはアルマーニ。50%オフでもそんなに安くはなかった。しかし買い物女王、yuka・Bさんはここでもなんだかんだ買っていた。


▼ 夢にみるほどの美味しさ

いい加減お腹が空いてきてたけど、さらにもう一頑張りで海港城(ハーバーシティ)へ行く。ぶらぶら歩いているうちにyuka・Bさんが突然、「ここに大きな本屋があったはず!」と言いだし、彼女の記憶だけを頼りに探してみると確かにありました。しかもメチャクチャ広い。しかし、ここならあるかも!と思った写真集はやはり売り切れで、かわりにクリストファー・ドイルの写真集らしきものを見つけて購入。ふたりは「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」の写真集とここでもブタグッズを買っていた。最後にHMVへ寄ってようやく食事へ。時間はすでに21:30になっている。

(左)ハーバーシティ内の洋書専門店、葉壹堂(PageOne)で見つけたブタ。(右)正月の飾り。

場所はカオルーン・シャングリ・ラ・ホテルのB1にある香宮(日本語メニューあり)。ガイドブックでは週末は予約が望ましいとなっていたけれど、時間が遅かったせいか空いていた。どれもこれも素晴らしく美味しかったけど、特にデザートのマンゴータピオカは絶品!!!これだけでも食べにくる価値アリ!!

(左から)エビチリ、麻婆豆腐、カニとミルクの炒め物、マンゴータピオカ。

(ひとりすごく可愛い男の子の店員さんがいたんだけど、途中で帰ってしまったのが悔やまれる。遅番だったらよかったのになぁ。)


▼ 休んでなんかいられない

朝から尖沙咀にある糖朝にお粥を食べに行く(日本語メニューあり)。ここのお粥は種類が豊富で量もたっぷり。yuka・Bさんが落とし卵と牛ひき肉のお粥を、私とyuka・Jさんはエビのお粥を注文。どちらもクリーミーで美味しい♪ちなみに客の9割が日本人だった。

朝食の後は歩いて佐敦にある裕華国産百貨へ行く。10時きっちりにオープン。ハッキリ言って一番乗りである。(今日は秒刻みのスケジュールが組まれているので忙しいのだ)yuka・Jさんとyuka・Bさんは、安くて可愛い茶器を必死で選んでいる。私は母親に「もう食器は買ってこんといて。置くとこないから!」とキツク言われているので、金魚や子供の絵が描かれている薄くて小さな茶碗や急須を見るに留める。(ホントは欲しかったけどさ〜)ふたりが選んでる間、ひまだったので撮った写真↓


(左から2番目)すごく躍動感のあるじーさんの置物。「見てみこれ!えーのん釣れたわ!」

会計しているところを覗きに行くと、どちらも凄まじい梱包になっていて大笑いする。とにかく空いてる箱に詰めてあとはガムテープでぐるぐる巻きにするだけ。ぎゅうぎゅう押し込むその腕力ですでに割れてそうだ。その後はチャイニーズな服を見て回る。どれも可愛いのだけど着ていく場所がないんだなぁ。ここではyuka・Jさんが金色の虎のようなシャチホコのような謎の動物のぬいぐるみをご購入。だんだん何が可愛いのか可愛くないのか、判断がつきにくくなってきている。

次に私のリクエストで太子駅にある聨合廣場(Allied Plaza)へ行く。ここは雑居ビルで中に映画関係の店があるはずだった。ところが!そんな店はどこにも見当たらない。それどころかどの店もことごとく閉まっているではないか。(中には開いてる店もあったが、そういう店に限ってどうでもいい)どこか開いてる店はないものかとグルグル見て回ると、ショーウィンドウに私たちが愛してやまないチープなおもちゃがゴロゴロ置いてある店を発見!!欲しい!!開けろ!!真っ暗な店内に「ハロー!」と呼びかけてみるがもちろん誰もいない。(どの店も3畳ほどしかないので一目瞭然)それでも叫ばずにはいられないくらい、その店に入りたかった。もう泣きそうである。

意気消沈しつつ再び尖沙咀に戻り、前日と同じ雑居ビルに両替に行く。レートは少し悪くなっていた。香港はわりと治安はいい方だと思うが、ここだけはあいかわらずデンジャラスな空気がむんむんしている。ところが、警備員らしき(役に立ちそうにない)中国系のおっさん(ビルの住人はほとんどがアフリカ系、もしくはインド系だと思われる)が首から下げているネームプレートを見てびっくり!なんとここは映画「天使の涙」や「恋する惑星」にでてくる重慶大厦ではないですか。あまりの怖さにビルの名前なんか見ている余裕がなかったので全然気付かんかったよ。まったく意外なところでロケ地訪問になってしまった。こんなことならもっとゆっくり見たかったな。←でもうっかり見すぎて誰かと目が合ったらそれでもう最期になりかねない場所でもあるんよ。


   
いちおうホテルでもあるようです(笑)。勇気のある人は泊まってみて下さい。

▼ 食べてばっかりか

昼は大好きな映月楼で飲茶。ここの飲茶はホントに美味しいのだ。でもいつも混んでるので大丈夫かな〜と心配しつつ行ってみると、あっさりと席に通された。やっぱり観光客が減っているのかな。席に着くか着かないかのうちにワゴン車を押したおばさんが次々にやってくる。そんなにお腹は減っていないはずが、見るとどれもこれも食べたくなるから不思議。あれこれと指差し注文してどんどん食べる。デザートにここでもマンゴータピオカを食べたけど、やっぱり美味しい〜♪(香宮ほどではなかったけど)早く日本でも流行りますように!!

(左から2番目)はりねずみの形をしたお菓子。中にカスタードクリームが入ってて素朴な味。(右端)空心采の炒め物。あっさりシャキシャキで美味しいよ〜。

お腹一杯になった後は、スターフェリーに乗って中環へ。片道約5分で、ひとり¥30(2階)くらいかな。1階はもう少し安いけど入り口がわからず。けっこう豪快に揺れるので船が苦手な人は2階の方が楽かもしれません。(つっても尖沙咀〜中環まで5分しか乗らないけどな)船の窓から香港島のビル群が見えて、その中に香港文華東方酒店(マンダリン・オリエンタル・ホテル)がある。ここでレスリー・チャンが亡くなったのかと思うと感慨深かった。(今はもうお花も飾られてないみたいですが)さておき、このホテルには一度だけ泊まったことがあるけどなかなかゴージャスでいいホテルでした。特にクリッパー・ラウンジのアフタヌーン・ティーはオススメ!

     
スターフェリーの窓から。夜はもっとキレイ。

▼ 映画のロケ地を訪れてみる

中環での目当てはヒルサイド・エスカレーター。ここも私のリクエスト。「恋する惑星」のロケ地なんだよね〜。最近は周りのSOHOと呼ばれる地区が観光客(特に欧米の)に人気のスポットらしく、たしかに外人さんがいっぱいいた。全長800m(世界最長)のエスカレーターは午前中が上りで午後が下り。途中にあるリーフン・チャイナ・ウェアで買い物がしたかったので左右をきょろきょろして上る。エスカレーターを中心に広がる街並はいかにも香港的なごちゃまぜ感で、見ているだけで楽しい。時間があれば途中にある店にも寄りたかったなぁ。リーフン・チャイナ・ウェアでは母親へのお土産に魚の形をした花瓶を買うつもりだったけど、残念なことに売り切れ。どうも今回の旅行では欲しいものがことごとく売り切れのようでついてない。替わりに中華っぽい可愛いクリスマスのオーナメントを見つけたので買う。

 
香港に住むならこの辺が便利で楽しそう。不動産のセンチュリー21もありました。

次にマーク&スペンサーへ行く。yuka・Bさんがベッカムブランドのトレーナーを購入。バーゲンはやっていない模様である。強気だなぁベッキャム様は。そのあとはランドマークの隣にあるHMVへ。ここでも探していたDVDが見つからず店員に聞いてみると「それは台湾製だから香港では売られてないよ」とあっさり言われる。そうなの?!日本でも売られてるんだから香港でも当然あるもんだと思ってたよ〜!うわーーん!

     
HMVの近くの店に張られていた「無間道3」のポスター。他でもちょくちょくこういうのを見かけた。タイアップしてんのか?

|Top| |Next|