▼ まだまだ歩きます

やや気落ちしつつ、荷物を置きに一旦ホテルへ戻ることにする。この時点ですでに足は限界に達していたが、まだまだ行きたいところはたくさんあるってんで、少しだけ休憩して再び地下鉄に乗り銅鑼灣へ。日曜日だというのもあるけど、この街はめちゃめちゃ混んでいる。まずはazona a02という香港のデザイナーチームによるセレクトショップへ向う。ガイドブックに載っていた各国のフラッグ模様のあひるちゃんが目当てだったけど、これがことごとく売り切れ。ほんとについてない。つうか、もはや呪われている気さえしてきた。yuka・Jさんとyuka・Bさんは「ナイトメア〜」関係の服や時計を買っていた。あの映画は香港でもかなり人気があるみたいですな。お次はそごう。ここではyuka・Bさんが靴を買うというので行ったけれど、私は足が痛くて何を見る気も起こらず、店のソファに腰掛けて休憩する。これがせめて3泊4日の旅なら、ここいらでアフタヌーン・ティーでもして英気を養うところなんだけどなぁ。(アフタヌーン・ティーといえば香港半島酒店(ザ・ペニンシュラ香港)のザ・ロビーが有名だけど、サンドイッチもスコーンもぱっさぱさであんまり美味しくなかった。口の中の水分を全部もってかれる感じで喋ることもできやせんです。でもこれ随分前の話ですんで。今は美味しいかも)

そごうの次はリーガーデンズ。ここは空いてます。香港にはいたるところにルイ・ヴィトンがあるのだけど、ここだけなぜか行列ができていた。バーゲンやってるはずもないのになぜ?yuka・Bさんのリクエストでポール・スミスへ行ったけれどバーゲンで30%オフとはいえ元が高いので結局何も買わず。それより隣のセレクトショップの方が面白そうだったので入ってみる。どうも日本人デザイナーのものを置いてあるらしくどこかで見たことのあるキャラグッズがちらほらあった。

地下鉄で尖沙咀へ戻り、(ホントにウロウロしすぎです)中藝へ。「センス&品質のいい中華アイテムはここ!」といわれるだけあって、全体に高級な雰囲気。品物は確かにいいが値段もそれなりにいい。バーゲンじゃないとちょっと手が出ない感じ。母親への土産にバッグを買っている間、yuka・Bさんとyuka・Jさんは動物の置物に夢中。「可愛いからあんたも買い!」と言われ、羊の置物を購入。ついでに友人への土産も買う。店の雰囲気は高級だけど、梱包が適当なところが香港ぽくて面白い。サイズの合わん箱にムリヤリ入れんといてよ。

こういう置物を探してる人は中藝へ。似たようなのを安く手に入れたければキャットストリートへ行くがいいでしょう。

▼ 何食べてもうますぎる

最後にやっとDFSへ。朝の10時から夜11時まで開いてるので、何か買い残したものがあるときは便利な店だけど、今回は何も面白いものが見つからなかった。もう完全に足が限界を超えていたので(土踏まず消失状態)隣のランガム・ホテル・香港のB1にある唐閣にご飯を食べに行く。グラスワインが¥1000弱だったかな。ボトルは最低でも¥3500はしたような・・・。料理はすべてひとりずつの皿にとりわけてくれるのだけど、斜め後ろの方で食べ終わるのをじっと見られてるようで少し落ち着かなかった。箸を置くと間髪入れずに「もっと?」と聞いてくるんやもん。わんこそばか。でも味はどれも美味しくて大変満足でした。

(左端)カキのワイン蒸し。これが死ぬほど美味しい♪カニと春雨の炒め物は食い辛い。

▼ 帰りたくない

これで終りかというとそうではなく、てくてくと歩いて香港州際酒店(インターコンチネンタル・香港)のB1にあるハーバーサイドというカフェに行く。この店の一面ガラス張りの窓から眺める香港島の夜景は最高に美しい。香港へ行くと必ず最後の夜はここで過ごすことにしているのだけど、今回は2泊だったので明日帰るという実感がない。もっと長くいたいよう。せめてあと1日だけいさせて〜。キャセイ、ストやんねーかなぁ。なんぞとぐずぐず言ってる間に店も閉められ(気付いたら誰もいなかった)、日付の変わった香港の街をぶらぶら歩きつつ地下鉄の駅へ向う。宵っ張りの香港はまだまだあちこちに電気が点いてて、夜はこれから!って感じだった。今から考えたらこの後、ナイトマーケットに行けばよかったな。(←もう充分では)

 

午前1時前にホテルに戻りTVを点けると、明日が葬儀のアニタ・ムイさんの思い出みたいな番組をやっていた。アンディ・ラウさんと手を繋いでステージに立っているのが小学生のようで微笑ましい。何言ってるんだか全然わからなかったけど、字幕(漢字)から推測するに「アンディは電話でこんなこと言うのよ(こんなことの部分はようわからん)」とアニタに暴露され大照れのアンディさんに爆笑する会場みたいな雰囲気。その後、二人がデュエットしている場面も映ったけれど、見つめ合って唄うなんてもんではなく、お互いの目の奥を覗き込むようにして唄っているのが印象的だった。


▼ いよいよ最終日

朝から再び糖朝へお粥を食べに行く。ところが店が閉まっているんである。どうも早朝から開けているのは土・日だけらしく平日の営業は10時からのよう。(ガイドブックにちゃんと書いてあったよ。読めよ)今日はあっさりと、とうもろこしともずくのお粥を食べようと思ってたのに!!!仕方がないので隣の食堂へ入る。ここも不味くはなかったけどやっぱり糖朝の方が美味しいと思う。日本語間違えすぎだしな。↓

 
字が小さくて見辛いですが、堂々と「おすすあ料理」と書かれています。ホンコンの間の「−」はいらないのでは。

ホテルへ戻る途中、セブンイレブンでお土産用にペットボトルの緑茶を買う。映画「無間道」でアンディさん扮するラウがスポンサー・サービスショットで飲んでいたあれ。見た目は普通の緑茶だけど、一言「蜂蜜入り」と書かれているのが気になる。甘いのか。yuka・Jさんとyuka・Bさんはまたもブタグッズを見つけた様子。

チェックアウトするついでに、日本人スタッフの女性に銅鑼灣にある銅鑼灣中心商場(Causeway Bay Shopping Centre)の場所を聞いてみる。ガイドブックには載っていない地元の雑居ビルなので、彼女にもわからないらしく、同僚の銅鑼灣在住の男性に聞いてみてくれた。が、普通の観光客が行くような場所ではないようで、しきりに「何を買うの?」と聞いてくる。ここは先日の聨合廣場同様、映画グッズやオモチャが売られている店なんだけど、わざわざ香港まできてなんでそんなとこに行きたがるのか不思議でしょうがない様子がありありで恥ずかしかった。オタクですみません。

荷物を預けるために香港駅へ向う。出発予定時刻の2時間前までならここでチェック・インすることができるのでとても便利。身軽になって銅鑼灣へ。ホテルで教えてもらったビルはすぐに見つかった。が!またしても店がことごとく閉まっているんである。どうも香港のオタクの朝は遅いらしく、開店予定時間(あくまで予定)が17:00〜なんて店がごろごろある。あほか!!さっさと起きくされーーー!!!!私はそこに飾ってあるグーフィが欲しいんだ!バットマンのキューブリックも買ってやる!だから開けろーーー!!うわーーん!!!(号泣)


▼ 香港食べ納め

涙に暮れながら、お茶を買いに三思堂へ行く。ここの店主のアンディさんは日本語が上手。そして異常に腰が低い男性だった(笑)。自分用とお土産にプーアール茶を買い、ふと棚を見上げると香港ではちょっと珍しい、どちらかというと日本風のネコの絵が描かれた急須を発見!!店のオリジナル商品のようで、値段も安いしすごく可愛い。欲しい!と思った瞬間、手に取っていた。ついでに肉灸模様の小さな器も買うことにする。(母親の小言はこの際無視である)アンディさんはおどおどしながら在庫を出してくれた。しかしどうしてこの人はこんなに腰が低いんだろう。押しの強い香港人とは思えない。意外と日本人なのか。

 
(左)店を探している途中で見つけたチャウ・シンチーさんの看板。写真を撮っていると近くにいたおっさんが「一体何を撮ってるんだ?」と覗きにきた(笑)。

香港、最後の食事はフカヒレ専門店の翅世代!。見た目はこってりだけど、味はさっぱりしてて美味しい♪サービスもいいしオススメです。 中途半端に時間が余ったので、再び銅鑼灣中心商場へ。しつこいな、たいがい(笑)。開いている店もちらほらあったけれど、やはり大部分は夕方から夜にかけての営業の模様。今度はもっと遅くに来ることにするよと香港のオタクにリベンジを誓う。


 
(中央)サービスで出してくれたさつまいものデザート。生姜が効いてて美味しいけどむせる。(右)バスの停留所の屋根に出前一丁ファミリー発見!

▼ 嗚呼、アーロン!!

地下鉄で香港駅まで戻り、そこからエアポート・エクスプレスで空港へ。ホントにあっという間の旅だった。しかし、私たちには最後にとっておきの楽しみがあったんである。それは機内上映の「アーロン・クォック・ライブ!!」行きの飛行機の機内誌でこの番組を発見した時の私たちの熱狂をわかっていただけようか。前に香港に来た時にTVで彼のカッコよすぎるPVを見て以来、私たち3人はアーロン様のキレのあるダンスに夢中なんである(笑)。なんという曲なのかは全然わからないのだけど、白いスーツに白い帽子、後ろにアーロン・Jr的なバックダンサーを従え、水を張ったステージで踊り倒す彼に我々は抱腹絶倒だった。(ホントにファンの人、すみません)その後、韓国でも同じビデオが流れた時にうっかり風呂に入っていてそれを見逃した私は悔し涙を流したくらいである。それっくらい、アーロン様のダンスは素敵なのだ。いろんな意味で。

が、またしても落とし穴がーー!!私たちが勝手にライブだと思っていたのは、なんのこっちゃない彼の映画だったんである。ハッキリ言って、俳優アーロン・クォックにはなんの興味も無い。彼は歌って踊ってなんぼではないの?機内誌の写真はどう見てもライブだったぞ!!踊るアーロンを見せろーーー!!キャセイのバカーーー!!結局、帰りの機内ではアンディ・ラウさんの筋肉マン映画を見るに留まった。 しかしわけのわからん映画だった。てっきりコメディだと思ってたら途中でホラーになり、最後は悟りの境地に達したかのような坊主アンディ(お着替えシーンに夢中)になって終わり。「無間道3」が見たかったなぁ。

   
(左)こういうのが見たかったんだよね〜。(右)この映画だったかな。肉襦袢がものすごくよくできててどこまでが生アンディなのかわからんかった。

そんなこんなでいろいろと思うようにいかなかった今回の香港ミニ旅行でございましたが、それでもやっぱり楽しかったことにはかわりなく。またすぐにでも行きたいと思います。当たれ!キャセイの抽選!!!


▼ 香港あれこれ

【治安】
地下鉄やナイトマーケットでスリに注意せないかんのは万国共通。力ずくでってのはあんまりないらしいっす。香港で危険な目にあったことはないけど、偽物時計の勧誘はしつこいので無視するに限ります。(ムリヤリ花を押し付けて「お金ちょーだい!」と言われたことはあったなぁ。叩き返したけど)

【両替】
銀行は手数料を取られるので細かく両替すると損。街中にある両替所はほとんどが手数料無料でした。レートもそんなにバラつきがないような。たまに偽札掴まされることもあるらしいけど、観光客にはわからんよね。

【気候】
冬でも暖かい。2月でもブラウスに薄手の上着で大丈夫だったような記憶あり。その分、夏は暑いです。蒸し暑い。それが一歩店に入るとクーラー効かせすぎで極寒。加減を知らんのか。

【物価】
高くはないけど安くもない。バーゲンシーズンは終わりの頃に行くと80%オフなんて豪気な店もあります。

【ホテル】
安くいいホテルに泊まるには香港が一番!これまで泊まった中で特にオススメは香港島のアイランド・シャングリ・ラ香港。今回利用したコンラッドも立地もいいしオススメです。クマももらえるしね。

     

【移動手段】
地下鉄が便利。朝は1分おきにきます(笑)。昔の券売機はお釣りが出ないという怖ろしさでしたが、今は改良されてちゃんと出ます。しかしお札は1回につき1枚限り。意味がわからん。電車が混雑してる時は無理にでも乗るように!次に乗ろうなんて考えてちゃいつまでたっても乗れません。道を横断するのも同じ。信号以外で車の方が止まってくれるなんてことは万に一つもないので左右を確認し、素早く渡りましょう。香港島〜九龍島への移動はスターフェリーが安くて早いです。

【ガイドブック】
ダイヤモンド社の「地球の歩き方・ポケット」と「ぴあMAP文庫・香港」の2冊を持って行きました。ガイドブックに載っていないような店に行きたい人はネットで住所と営業時間をきっちり調べていくことを強くオススメします。オタクの集まる店は午後からが多いみたい。(豆知識)

     

いつも通り大して役に立たない話をここまで読んでいただきありがとうございました。久しぶりに訪れた香港はあいかわらずのなんでもありで素晴しく楽しいところでした。次はぜひトラムに乗ってヴィクトリア・ピークまで行ってきたいと思います。←別に蝋人形が見たいわけではありませんよ。

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