2003年の9月6日から15日までマドリード、バルセロナへ行ってきました。
今回も懲りもせずにツアーには参加せず、(正直、旅費が高かったのです)
英語もろくにしゃべれない3人(yuka・Bさん、yuka・Jさん、私)で
適当に行ってみました。案外行けるもんですな。

▼旅の諸費用

今回も飛行機のチケットとホテルの手配はHISさんにお願いしました。

飛行機代:\174,000
関空〜マドリード、バルセロナ〜関空(KLMオランダ航空利用)
マドリード〜バルセロナ(イベリア航空利用)

ホテル代:\86,000くらい
クラウン・プラザ・ホテル(マドリード)4泊
ホテル・バルセロナ(バルセロナ)4泊

食費・交通費・美術館等の入館料:\80000弱(3人分)

▼9月6日(土)晴  関西空港〜バラハス空港(スキポール空港経由)

朝10:30発のKLMオランダ航空にてアムステルダム経由でマドリードへ。
関西空港〜アムステルダム間が約12時間。機内上映は「Agent Cody Banks」と「X2」と「ミニミニ大作戦」。でもミニミニは日本語の吹き替えも字幕もないのであった。 yuka・Bさんとyuka・Jさんはぐっすり眠りこけていたが、私はあいかわらず機内では一睡もできず、 しょうがないのでずっと映画を見続ける。ちなみに「X2」はかなりカットされていた。いいのか勝手にして。


機内食はyuka・Jさんがカツ丼、yuka・Bさんと私がハヤシライス。この後、おやつにカップヌードル(またはアイスクリーム)、夕食にチキンとパスタ、マフィンが出た。白ワインと共に全部美味しくいただく。KLMの機内食はなかなかいける。これまで乗った中で一番美味しかったのはエールフランスかな。逆に最悪だったのがノースウエスト航空。この食い倒れの私が「ノーセンキュー!」と断ったくらい不味かった。(匂いを嗅いだだけで吐きそうになるのよ←言い過ぎ)

アムステルダムから乗り継いで約2時間30分。永遠に着かない気がしたころ、ようやくマドリードはバラハス空港に到着。まったく遠いなスペインは!しかも人が少ないよ、この空港。暗いし。大丈夫か。 荷物が出てくるのを待つ間、アメックスの両替所でTCから現金に替える。TCからだと手数料がかからないのでお得です。(現金から現金は手数料2%)

▼ホテル

荷物も無事に到着し、いざホテルへ。出発前、いろいろとネットで調べていた時にやたら出てきた空港内の客引きにも出くわさず、タクシー乗り場へ一直線。が、このタクシーの運転手がいい加減なおっちゃんなのである。とにかく陽気なのはいいのだが、私たちのスーツケースを無理矢理トランクに押し込め、乗れ乗れ!と言うのだ。当然トランクのフタは閉まりきっていない。大丈夫か?と聞いても大丈夫!と安請け合いもいいとこである。案の定、走り出してすぐカーブを豪快に曲がった途端、トランクはパカーーンと開いた。もう笑うしかない。そして客と一緒になって笑うおっさん。笑ろてる場合か。結局、一端車を止めて助手席に一つ移動させることになった。最初っからそうするべきだったな。

空港から約30分でクラウン・プラザ・ホテルへ到着。タクシー代は20ユーロ。これに空港からだと4ユーロプラスになるので合計24ユーロ。いい加減だがぼったくるような悪いおっさんではなかったようである。

(左)リビングルーム。(中央)ベッドルーム。(右)ピンクの照明が妖しい(笑)バスルーム。

クラウン・プラザ・ホテル::☆☆☆☆
スペイン広場に面しており、地下鉄のPlaza de Espana駅まで歩いて1分と非常に便利な立地。隣にインターネットができる店もあるし、隣接しているビルにはHISのマドリード支店もあり。部屋は7階の角で妙に広かった。ちゃんとエキストラベッドも用意されていたし、室内にセーフティボックスも水もある。1泊1万円弱だったと思うけど、リッチな気分が味わえるなかなかいいホテルでした。朝食も種類が豊富(特にパンが美味しい。中でもカリカリのフランスパンに生ハムが乗っかってるのは絶品!)だし、オススメ。(唯一シャワーが固定式なのが嫌かも)

荷物を解いてしばらく休憩するつもりが、いつのまにか3人とも爆睡していて気が付けば23時!!風呂に入りyuka・Jさんが持ってきたインスタントのスープだけを飲んで寝る。昔はホテルに着いてすぐ出かけるような人間だったのに。やはり年には勝てんということか(辛)。


▼9月7日(日)晴  プラド美術館、ティッセン=ボルネミッサ美術館

朝からプラド美術館へ行く(フラッシュなしの撮影可)。ここは日曜日は入館料が無料ということもあり、あらかじめ混雑が予想されていたが着いてみるとすでに長蛇の列ができている。やっぱりなーという思いで並んでいると、ガイドブックを配っていた女の子が「ここは特別展の入り口だけどいいの?」と聞いてくる。へ?という顔をするとさらに「ゴヤとかヴェラスケスが見たいのなら入り口は階段を降りたところよ」と言うではないか。そうか、みんな特別展を見にきてるのか!グラーシアスを連発しながら行こうとすると、後ろのおばさんまでがスペイン語で「入り口はあっちよ!」と必死で教えてくれる。なんて親切なんだ。スペイン語はひとつもわからんがな。

階段を降りてぐるーと回ると誰も並んでいない入り口を発見。手荷物検査を受け中に入る。残念ながら日本語の案内書は置いてないので英語版をもらう。わからんがな。あとはもう適当にぐるぐる回る。ここのメインはゴヤの「裸のマハ」と「着衣のマハ」(多分)。貸し出されていることが多いらしいが、今回は無事にお目にかかることができた。しかし、有名な絵を見ることができたというミーハーな満足感は得られたけれど、正直、特になんてことのない絵だった。裸の女の絵だしな(男ならともかく)。

それよりも我々が気に入ったのはボッスである。面白い!いちいち面白い!どうでしょうこのファンタジスタなこと!!(絶賛)プラドはもっとこの人について宣伝するべきである。それにしてもここの美術館は宗教画(エル・グレコとかエル・グレコとかエル・グレコとか)が多い。興味のない人にはちと退屈かも。

画像が小さいのでわかりにくいかも知れませんが、左の絵の中央にはムール貝に食われてる男がいます。この人の描く絵はみんなこんな感じ。まともなのはひとつもない。

4時間ほどかけて一通り見たあとスタバで休憩し(あちこちにあるよ)、ティッセン=ボルネミッサ美術館へ行く。(日本語の案内書あり。撮影不可)。ここは個人が集めたものをスペイン政府が買い取って公開しているらしいが、有名どころではピカソ、ゴッホ、ドガが数枚で時々思い出したようにシーレやココシュカがあったりする他は「自分、ほんまは下手やろ」とつっこまずにはいられない絵もごっちゃに展示されている。時間があり余ってる人は行くといいかも知れません。


▼サンティアゴ・ベルナベウ・スタジアム

昼食もとらず、レアル・マドリードのスタジアムへ。地下鉄の10番線Santiago Bernabeu駅で下車。この線は深いです。しかも試合のない日曜日だからか人がいなくてぶっちゃけ気持ち悪い。同じくスタジアムを目指しているらしい人たち数名にひっつくようにして通路を行くと、階段をあがってすぐ目の前にどどーーんとありますサンティアゴ・ベルナベウ・スタジアム!!でかいっす。でかすぎて一瞬わからんかったくらい。入り口でチケット(4ユーロだったかな)を買い、階段を上がるといきなり広がるスタジアムの全貌。「広いなぁーーーー!!」と見たまんまの感想しかでてこない。そしてピッチに近いよ客席が!!スペインの人はこんなに近くであのスター軍団を見てるのか!羨ましいよ少しだけ(所詮ミラニスタなもんで)。

写真をわさわさと撮ったあとは、トロフィー博物館へ。んもう嫌味なくらいありました。もう置くとこないんだよね〜と言いたげ。どいつもこいつもピカピカに磨き上げられてるし!照明の反射が目に眩しいったらない。そしてそのひとつひとつを舐めるようにビデオに収めるレアルおたく発見!連れのGFなんかほとんどほったらかしであった(笑)。

(右)ミランのロゴ入りトロフィー発見!まさか盗品では?

最後にグッズ売り場へ行く。いろいろとありそうでないという微妙な品揃えである。ベッキャムファンのyuka・Bさんはともかく、私とyuka・Jさんはやることがない。それでも何か面白グッズはないもんかとぐるぐる回っていると、陽気な店員の兄ちゃんが「コンニチハ!あなたもレアルのファンですか?」と聞いてきた。ここで、「いいや。わし、ミランとリーズが好きやねん」とは誰が言えようか。もちろん「イエース!Si!Si!」と答えておいた。嘘やがな。マドリードはマドリードでもアトレチコの方がなんぼか興味があるしな。ホンマすびばせん。

yuka・Bさんが精算している間、なにげなくレジ後ろの壁を見ていると日本語で書かれた注意書きを発見。そこには「最近、スタジアム正面の地下鉄の入り口付近で日本人観光客を狙った強盗が多発しています!気を付けて下さい!」とあるではないか。それってズバリ私らが出てきたとこなんじゃ??そんな大事なこともっと早よ言えちゅうねん。そういうわけで、これから行く人は地下鉄を降りた正面の階段から出てください。(スタジアムへの矢印はもうひとつの出口を指しているけど、そちらは長い地下通路を通らねばならんのです。人が大勢いれば平気だろうけどね)

夕食はバルをはしご。2軒目に行ったシャンピニオンの専門店が美味しかった。マドリード内でも特にデンジャラスゾーンだと言われているマヨール広場にも大勢の人が繰り出していたので、迷わずつっきって帰る。(人がいない時は止めた方が無難です。)

(左)たこのガリシア風(メゾン・レイ・デル・ピミエントにて)。(中央)マッシュルーム。どう見てもしいたけだがな。(メゾン・デル・チャンピニョンにて)。(右)夜11:00過ぎの広場。

ホテルに近い方の地下鉄の出口が中途半端に閉鎖されていたのでおかしいな?と思いながらも出てみると、なんとシャッターが降りている。どうやら朝6:00〜21:40までしか開いていないらしい。どうしようとおたおたしていると、通りすがりの少年が反対側から黙って開けてくれた。そして名前も告げずに足早に去って行った。なんてイイ子なんだろう!!!(中学生にときめいてどうする)



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