▼9月8日(月)晴 王宮

朝からホテルから歩いて10分くらいのところにある王宮へ行く。(フラッシュなしの撮影可)ガイド付きの見学コースもあったけど、どっちみちスペイン語も英語もわからんので、フリーで適当に見て歩く。王宮内はどこの国も同じく豪華絢爛である。天井から壁から床までごてごてに飾り立てるそのセンス。わからん。たまに見るにはキレイだけどな。

一通り見たあとは広場の端にある鎧の博物館へ入る。そこはズバリ「Rock You!」の世界である。全身を鎧に包み、長い槍を携え馬に乗る騎士のレプリカを見て、ヒース・レジャーの苦労が手に取るようにわかった(違)。その後、王宮の隣にある教会を見学してスペイン広場で写真を撮る。ここもまた治安が悪いと言われているが、昼間は人も多いし緑のキレイな平和な公園である。

(右)有名なスペイン広場。夜遅くと早朝はスリが多いらしいっすよ。(奥にあるビルの右端が今回利用したクラウン・プラザ・ホテル)

少し遅めの昼食をHRCにて取る。けっこう混んでいる。海外旅行先でこの店を見つけると必ずご当地デザインのピンバッジを買うことにしているので、ショップの方を覗いてみる。フラメンコ姿の女性がギターの形になっているバッジがあったので、さっそく購入する。するとyuka・Bさんが精算する際にいきなり店の女の子が「HRC・VIPカード」というものの勧誘をしてきた。説明によると、「そのカードは一度入会すれば一生会員になることができ、世界中のどのHRCでも並ばずに入ることができる。そして店で使ったお金は全てポイントとして貯めることができ、そのポイントに応じてまたサービスがある」らしい(笑)。またカード1枚で家族でも友達でも使いまわしていいようである。←多分、こう言っていただろうと推測される。実際はどうだか知らん。全然違うかも。あんまり熱心なのでしょうがなく入会することにする。入会金は27ユーロ。日本円で¥3500くらい。決して安いわけではないが、3人で割るとひとり¥1000ちょいくらいなので、まっいいか。

(左)バルセロナ店で買ったダリっぽいデザイン。(中央)プラネット・ハリウッド。潰れたんじゃなかったか(笑)。(右)マドリード店で購入。

▼ソフィア美術センター

ソフィア美術センターへ行く。(撮影不可)カメラは先にロッカーに預ける。ここのメインはなんといってもピカソの「ゲルニカ」。壁一杯に広がる絵は大迫力。こんなにでかい絵だとは思わなんだ。逆に脱力系のミロ先生の絵はオモロイ。点が4つだけちょろっと描いてある絵はミロ先生、6歳の時の作品かと思った。あれでよければ私も描くがな。マドリードの美術館の中ではここが一番わかりやすくて面白い。ミュージアムショップと本屋が一体になってるのも便利。

美術館前の広場で地元の子供たちがフットボルに興じていた。大きい子も小さい子も一緒くたになって、懸命にボールを追っている。たまにボールがそれると、通りすがりの少年が見事に蹴り返してやっていた。日本では本当に見かけなくなった光景である。なんせ広場でボール遊び禁止だもんな。日本の子供たちは可哀想だ。これで大人になってからW杯で勝とうなんて思う方が厚かましいのだ。

▼アトーチャ駅

トレド行きの時刻表を調べるためにアトーチャ駅へ行く。昼間、HISでも調べてもらったけど、ガイドブックでは一日10本と書かれてある電車がネットでは3本しかなかったので直接駅まで乗り込んできたわけだ。が、この駅がめちゃくちゃ広い。構内に植物園があるくらいなのだ。

とりあえず目についたインフォメーションで聞いてみるが、スペイン語まじりの英語がわかりにくくて(それでも私の英語に比べりゃまともだがな)半分も理解できない。なんとなくわかった気で彼女が指差す方向へ行ってみると、そこには何もない。しょうがなくまたぐるぐる回ると再び先ほどの女の子に出くわし、もう一度ゆっくり説明してもらいようやく納得。どうやら私たちが今いるのは外国へ向かう長距離列車の構内で、近場へ行くのはもうひとつの駅のようなのだ。「今度こそわかったで!」と鼻息も荒く奥の方へ進むと、ありました時刻表。

しかし、肝心のトレドの手前で路線が切れているではないか。どういうこっちゃ?と悩んでいてもしょうがない。yuka・Bさんのスペイン語ハンドブックを元に「トレド行きの時刻表を教えて下さい」と紙に書いて窓口の女性に渡してみた。するとまたインフォメーションへ行けという。まったくややこしいったらない。ようやく辿り着いた案内の女性に再び紙を渡すと、今度こそ貰えました時刻表!!!だけどやっぱり一日3本しかない。(往復で6本)ネットの方が正しかったのだな。この苦労はなんだったんだ・・・。

晩御飯はホテル近くのバルにて。夜の11:00過ぎにコロッケとかアスパラガスとか、じゃがいもとソーセージの卵炒めとか、やたら濃いものを食べる。でも胃がもたれないのが不思議。

外国の人はこの鍋を一人一鍋食べていた。他にもいろいろ食っていた。

▼9月9日(火)晴 ヴィセンテ・カルデロン

昨日あれだけ苦労して調べたわりにトレドへ行くのはやめにして、朝からアトレチコ・マドリードのスタジアムへ行く。スペインのスタジアムはどこも地下鉄でするっと行けるので楽である。ヴィセンテ・カルデロンへは地下鉄の5号線Piramidesで下車。徒歩5分くらいかな。静かでキレイな街だった。しかし、サンティアゴ・ベルナベウではたくさん見かけた日本人はひとりもいない。というか人そのものがいない。しかも全部閉まってるし!!!(コントラグッズを買い占めようと思っていた私のこの熱い思いはどうなるのだ!!)ぐるりと一周して写真だけ撮って帰る。寂しい。

誰もいないスタジアム内をシャッターの隙間からムリヤリ撮影(泣)。オフィシャルショップくらい開けとけよ!!

地下鉄でグランビアまで戻り、ホテルまでぶらぶら歩きながら買い物するつもりが、どの店も閉まっている。これが例のシェスタってやつか?それにしても時間が早すぎやしないか。なんとなく嫌な予感を抱えながらシーフードレストランにて昼食。アーティチョークと生ハムを炒めたもの、ムール貝、イカ墨のパエリアをスペイン名物のカヴァと共に食べる。どれも美味しい。最後にコーヒーを飲んでいると、ゲロ甘の桃の一口ジュース(のようなもの)とクッキーが出た。なんだったんだろうな、あれは。

スペインのレモンはグレープフルーツ並にでかい。イカ墨のパエリアはアロス・ネグロというらしい。ちなみにこれで2人前。

一端ホテルに戻り、しばし休んだ後は買い物へ出かける。しかし、夕方4時を過ぎてもどこも開いてないんである。三越までが閉まっているのを見てこれは決定的におかしいと思い、レアルFCの女の子に「今日は祝日なの?」と聞いてみるとあっさり、「そうよ。だから他の店は全部お休み」と言うではないか!!なんちゅうこっちゃ!ガイドブックにはそんなこと一言も書いてなかったで!!!とキレてみてもしょうがない。(こんなことならトレドに行けばよかったよ・・・。)唯一開いているCDや本の店に入り買い物する。

晩御飯はまたもバル。エビのタパスのみの店。イスもなく全員立ち飲み。ここは店の兄ちゃん(ユリアーノ似)が親切だし、安くて(ひとり5ユーロくらい)美味しいのでオススメ。帰りにチョコレートにつけて食べるチュロスの店に寄る。見た目よりも甘くなくて食べやすいけど、1人前を3人でわけて充分かな。

(左)エビの鉄板焼きとオリーブオイル炒め。ここのハウスワインは甘くてジュースみたい。(中央)100年以上の歴史を持つ店(カサ・デル・アブエロ)の給仕の兄ちゃんは陽気な働き者。写真を撮ってたら「うおーー!!」と叫びながら窓から身を乗り出してた(笑)。白シャツの人がそう。(右)チュロスの老舗(チョコラテリーア・サン・ヒネス)にて。


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