▼9月10日(水)晴 ホテル・バルセロナ

マドリードからバルセロナへ移動。飛行機だと45分くらい。機内で友人宛にハガキを書く。空港からはタクシーでカタルーニャ広場近くのホテル・バルセロナへ向かう。

マドリードと同じく4つ星だけどホテルの規模はかなり小さ目。しかもいきなり階段が!ひいこら言ってスーツケースを引っ張り上げていると、ホテルの兄ちゃんが出てきて手伝ってくれる。ここの従業員はどうやら朝、昼、夜、深夜と4シフト制のようだけど、朝から昼にかけているこの兄ちゃんが一番若くて可愛い(笑)。しかも親切だし言うことなし。

エスカレーターは手動式で3人乗るといっぱい。廊下は狭いし、部屋の扉はグレー一色に塗りたくられていて、とても高級感からは程遠い感じ。でも部屋は広くて清潔。明るいし、小さいながらバルコニーもあり。(角部屋のみ)。地下鉄のCatalunya駅までは徒歩3分くらいかな。ランブラス通りにも近く、夜遅くまで人通りが多くて安全だった。

少し休んでからは、昨日の分まで買い物三昧。スペインのカジュアルショップZALAに始まり、ベネトン、カンペール、雑貨店、トゥスとぐるぐる回る。地下鉄で3駅分くらいは軽く歩いた計算。

【ZALA】
マドリードでもバルセロナでも、街のあちこちで見かける人気店。混んでます。値段はぴんきりでした。

【Camper】
日本でも人気のある靴屋さん。軽くて履きやすい。デザインも面白い。ただサイズがね。下は22センチくらいまでありますが、在庫が少ないです。(23センチ以上の人はいいかも。)お値段は日本で買うよりもちょっと安い。

【Vincon】
雑貨屋さん。日本でいうLoftみたいな感じでした。

【Tous】
クマがトレードマークの店。アクセサリーからバッグにいたるまでいろいろな商品あり。店頭にないものでも言えば奥からいろいろと出してくれます。

一度部屋に戻ると、まだエキストラベッドの用意ができていない。これはもしかせんでも忘れられてるなと思い、フロントにいた気の弱そうな兄ちゃんに「ベッド入れて欲しいんだけど」と言うと、「どうして?」と言われる。どうしてもくそもこっちは3人やろが!と思い「ここのホテルは2つのベッドで3人が寝るんですか?」と聞くと「いいえ」と言う。どないやねん!!そして「最初から3人で予約しましたか?」と聞いて来る。したよ!!しましたとも!!と言うとようやく理解したらしく、「ごめんなさい。すぐに用意します」とおどおどと言う。こんな弱気なスペイン人ははじめて見た(笑)。わかってくれりゃいいのだ。別に怒ってるわけではないよ。

ホテル近くのデパート、エル・コンテ・イングレス(あちこちにある)の食品売り場でお惣菜を買ってホテルに戻ると先ほどのフロントマンが「こんばんは。ちゃんと用意しましたよ」と言ってくる(笑)。タオルもちゃんと増えていた。EURO2004の予選「スペイン×ウクライナ」の試合を見ながら夕食。(お惣菜は売り子のお姉さんがチンしてくれたのだけど、ビールを求めてうろちょろしている間にすっかり冷えていた。それでもパスタのパエリアがチキンラーメンのようで美味しい)この試合はぜひとも現地で見たかったのだけど、バルセロナから試合会場のエルチェは遠く離れていたので断念。試合も2-1でウクライナが負けてしまった。シェヴァは1点返したけどね。

夜中にyuka・Bさんの「水漏れてるで!!」という声に叩き起こされる。なにごとかいなと見てみると、私のベッドの真上にあるクーラーの吹きだし口から水がぽたぽたと落ちているではないですか。それも左膝を直撃。「冷たないのん?」と言われて初めてパジャマが濡れているのを感じる。yuka・Bさんは風呂から出てきたばかりらしく、きびきびと動き回ってゴミ箱で水を受けたりしていたが、私はまたすぐに爆睡。起こされなかったら朝まで水浸しになりながら寝ていただろうと思われる。

▼9月11日(木)晴 サグラダ・ファミリア サン・パウ病院

「水が漏れてます!」という書置きを残し、地下鉄でサグラダ・ファミリアへ向かう。(撮影可。日本語の案内書有り)グエル公園内にある「ガウディ博物館」と寺院の両方を見学できるチケットが9ユーロ。まずはエレベーターで65mまで上がる。(階段でも行ける。誰が行くか)エレベーターの係りのお兄ちゃんにその場で2ユーロ払う仕組み。この兄ちゃんがなかなか涼しげな男前なのでチェックするのもよろしいかと思われる。途中で降ろされ「イッポーツーコーね。またここへ帰ってきてね」と可愛らしい日本語で言われる(笑)。そこから先は階段で90mの高さまで自力で昇る。これがけっこうキツイ。しかも暑くてたまらん。頂上は小さな空間になっていて街が見渡せるようになっている。

もうひとつの塔のエレベーターが止まっていたので、こちらは55mを階段で行く。ぐるぐる回る螺旋階段はどこまでも続く気がして、ふらふらする。そしてまたしても暑い。ようやく上までたどり着き、渡り廊下のようになったところから建築途中の教会を眺める。一向に進んでいる気がしない。ちなみにこの日はカタルーニャ地方の祝日で(また休みか!一体いつ働いてるんだ)工事はお休みだったよう。 降りて博物館のようなところへ行くと、建設中の写真が順に並んでいた。一体完成までにあとどのくらいかかるんだろうな。つうか完成するのか。させる気がるのか。

なんの統一性も感じられないサグラダ・ファミリア(笑)。彫りすぎて舞茸みたいになってます(右)。

歩いて世界遺産の「サン・パウ病院」へ行き写真だけ撮る。街中にフツーに世界遺産があるなんてスペインはオモロイところである。お昼はケンタへ。めちゃくちゃ混雑しているが、わりとスムーズに人が流れるのはひとえにここの働き者の店員のおかげ。(こんなによく動くスペイン人がいるとは!!驚愕) スペインのケンタは微妙にしょっぱい気がする。その分ポテトは味がしないけど。お値段は日本より少し安い。(子供用のセットメニューのおまけがX-MENのフィギュアだった。ナイトクロウラーが欲しかったよー!

▼グエル公園 カサ・ミラ

地下鉄でグエル公園へ行く。駅からは徒歩15分くらいかかる。それも坂道で。しんどいよう。公園内は観光客でいっぱい。スペインって日本人の姿は滅多に見かけないけど、さすがにこことサグラダ・ファミリアは多かった。意外と広い公園内をぶらぶらと上まで行ってみる。景色はいいが別にこれといったものはないので、時間のない人はモザイクのベンチのあたりまでで充分。

陽が高いのでまだ3時頃かと思っていたら、いつの間にか5時を過ぎている!!!慌ててホテルへ戻り、少し休んでから再び地下鉄でカサ・ミラへ向かう。(撮影可)ここは8時まで開いているけど入館は7時15分までなのだ。列ができていたので並んでいると、またしてもそこは特別展の入り口で、建物内の見学だけなら別にチケット売り場があった。ぼさーーっとしていてはいかんなぁ。 それにしても ここの屋上は楽しい。涼しいし景色もいいしで思わず何枚も写真を撮る。すると「そろそろ閉めるので降りて来て下さい」と放送がかかり、慌てて部屋の中も見て回る。まったく今日は慌しい一日である。

世界遺産にも登録されている集合住宅。中央の4人は煙突なんだそうな。

夕食は再びバルへ。ガイドブックの地図と微妙に違う場所にあったので迷っているうちにどんどん暗くなってしまった。ここは他の店と比べると全体に小洒落た感じ。メニューはないというので、ケースの中にある食材を見せてもらいながら料理の説明をしてもらう。料理は盛り付けもキレイだし美味しかった。(こういうのが食べたい!というと予算に合わせて作ってくれるらしい)人気店らしく、食べている間にも列ができているがみんな気にせずのんびり食事を楽しんでいるし、店の人もマイペースである。おかげでなかなかチェックしてもらえなくて困る(笑)。この辺(旧市街の方)は、夜は人通りはあるけど暗くて怖いのだ。地下鉄はやめてタクシーを拾って帰る。バルセロナは世界でもタクシーが多いところらしく、大通りに出るとすぐに捕まえられるので便利。しかも安い。ホテルの場所がわからないという運転手に「とりあえずカタルーニャ広場へ行ってくれ!」と言うとあからさまに安心したようで笑ってしまう。こっちもホっとしたよ(笑)。


エストレリーリャ・デ・プラタにて。


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